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秋美と呼んで

秋田公立美術工芸短期大学を4年制化した、秋田公立美術大学がついに開学した。
開学式典は後(5月17日)で行われるらしく、実質的な大学最初の行事は9日に行われた入学式。新入生106名、短大から3年次への編入生10名の計116名が入学した。
大学のある新屋地区が地元で、4年制化を公約の1つにしていた穂積秋田市長も、7日の選挙で再選され、めでたく入学式に出席できた。【14日追記】入学式で市長が「開学宣言」を行った。

最寄りのバス停「美術工芸短大入口」は中央交通(新屋線と新港線)分は「美術大学前」に改称されることが分かっていた。同じ場所にある羽後交通の急行本荘線のバス停はどうなるか分からなかった。(新屋支所前→日吉神社前の時は、羽後交通が遅れたので)
現地に行ってみると、
両社とも「美術大学前」になっていた
今回は足並みを揃えて改称できたようだ。
中央交通は、上り下りともポール自体を新品に交換した模様。従来のポールは、市営バス時代からのものだったので、それが撤去されたことになる。※撤去された表示板のその後
羽後交通のほうはポール自体は従来のもののようだが、表示板部分は部分的な貼り直しでなく、全面を貼り替えた(もしくは交換した)ようだ。
 
中央交通は「BIJUTSU DAIGAKU MAE」で、羽後交通は「Akita University of Art」と併記されている。
Hiyoshi shrine」と同様、中央交通はバス停名の「読みのローマ字」で、羽後交通は「名称の英訳」をしていることになる。
羽後交通は従来はなかった、行き先も英訳されている。中央交通は日本語ですら行き先は示していない(時刻表を見れば分かることだけど)。「~行き」を「for~」だけでなく、「Bound for~」から表示しているのは新幹線のアナウンスみたいだ。

ちなみに、「(羽後交通)本荘営業所」は「Ugokotsu Honjo office」か。
なんかカッコイイ

※その後、バス停に上屋が設置された(リンク先末尾)


以前は「祝 設置認可」という横断幕があった、秋田西中学校前の県道56号線の横断歩道橋は、
「祝 開学」に

そのほかに、県道56号線から大学に入っていく交差点(バス停の所)には、
両側に立て看板が
近くの2つの町内会による開学祝いの看板が立っていた。
「祝・秋美」
「秋美」って?

美術工芸短大は、正式には「秋田美工短大」が略称だったらしい。しかし、ほとんど使われずに「美短(びたん)」が定着していた。
秋田魁新報は、昔は見出しで「美工短大」を使っていたのを見たが、最近は見かけない。秋田経済新聞などはたまに使っていた。
運営していた秋田市役所でさえ、昨年度の大学設置準備室のホームページで「市民からは「美短」の通称で親しまれています。」との記述はあるが、そのページでは「美工短大」とは出ていない。
ちなみに、美短の前身の「秋田市立美術工芸専門学校」は「美工専(びこうせん)」と呼ばれていた。

「美短」にならって、新しい美術大学は「美大」と呼ばれるのかと思っていた。
入学式のあった9日の秋田魁新報秋田市地域面の下に、美大開学記念の広告が出た。

全国的にはどうか知らないが、秋田では、公共施設が新しくオープンしたり、学校の創立周年記念でこういう広告が出る。設置する自治体の長(今回は秋田市長)や施設の長(学長)のあいさつ文と、協賛企業(施工業者や地元の企業や店)の広告からなる。
その広告の学長(大学法人の理事長も兼ねるとのこと)による「ごあいさつ」の中に、
ここでも「美短」とある
これからは「秋美(アキビ)」と呼んでください。」とあった。
公式な略称は「秋美」か! 町内会の立て看板も、これに従ったのだろう。

大学のホームページのアドレスも、美短時代は英語名「Akita Municipal Junior College of Arts and Crafts」の頭文字を取った「http://www.amcac.ac.jp/」だったのが、「http://www.akibi.ac.jp/」と「アキビ」に変わった。

首都圏にある私立美術大学は、「ムサビ」「タマビ」「ジョシビ」といった略称がかなり定着していて、この3大学では公式サイトのURLにも略称が使われている。全国に「○○美術大学」というのは複数あるから、区別は必要。全国から受験生・学生が集まる大学であるし、それらにならって「アキビ」にしたのだろう。
秋田県立大学は「県立大」「県大」が公式にも略称とされているようだが、全国にいくつもある他の県立大と区別できない。「美大」でなく「秋美」と「秋」を付けたのは正しいかもしれない。

でも、秋田の一般人の中では、定着しないだろうな…
ちなみに、男鹿市の「秋田石油備蓄基地」を運営する企業「秋田石油備蓄株式会社」のアドレスは、「http://www.akibi.co.jp/」。お間違いのないように。

【19日追記】秋田市の広報紙「広報あきた」4月19日付1791号で、美大開学がトピックスで出ていた。(入学式の様子は次号掲載とのこと)
その中では、「“美短”の愛称で親しまれて18年になる美術工芸短期大学が、」とあったが、「秋美」については触れていない。(以上追記)


学校名の略称については、何度か取り上げてきた。
大学自らが「あきだい」「しゅうだい」を混用していたり、「きりたん」なんて妙にかわいらしい略称を使っていたところもあった。
立秋田工業高校の「秋工(あきこう)」、秋田市立秋田商業高校の「秋商(あきしょう)」など、所在地名(秋田とか)を取った略称もあり、部活動の全国大会で活躍する時などは使われるが、地元住民には「秋」は当然の事実であって、「工業」「商業」と呼ばれてしまうケースも多い。「秋美」もこれに当たるだろう。

また、県立秋田南高校は校歌に「我ら秋南(しゅうなん)の若人」と歌われていて、開校時はそう略したかったようだが、今はまったく定着しておらず、「南高(なんこう)」。
その理屈なら、秋田北高校が「秋北」、秋田中央高校が「秋中」となってしまうが、そういう略し方は存在しないようだし、秋北バスと中央交通を連想してしまう。

【5月10日追記】秋田市中通(南大通りの明田地下道側の裏通り)にある美容師養成専門学校「秋田ヘアビューティカレッジ」では、「秋ビ」の略称をホームページやテレビCMで使っている。