今回は、「秋田・津軽由遊パス」を利用して、額面以上に乗り倒せた。
横長のきっぷなので自動改札は通れない多少はゆったりと移動したいので、帰りは料金券を追加して、弘前→大館:特急自由席(500円)、大館→秋田:臨時快速・指定席(510円)という行程にしてみた。
弘前から秋田までを通しで特急自由席に乗ると1300円かかるが、これだと1010円なので多少安くつく。
待ち時間を含めた所要時間はけっこうかかるが、時間よりも快適さ優先です。
まずは弘前15時23分発の特急「つがる54号」。
何度か触れている、青森始発大館止まりの“毎日運転の臨時列車”。12月からの冬ダイヤでも引き続き運行される。
通常なら、定期つがると同じ、E751系電車が使われるのだが、やって来たのは、
485系電車(リニューアルされた3000番台。大館駅で撮影)E751系は3編成(3本)あるが、それらがフル稼働しないとつがるの全運用(=臨時分を含めて)をまかなえず、予備がない。現在、E751系のうち1本が定期検査で郡山総合車両センターへ入場しているため、大館往復分に限定して485系が代走しているようだ。
弘前駅ホームには仮設の乗車位置案内が下がっていた(E751と485でドア位置が異なるため)弘前駅に到着したつがるからは、多くの人がぞろぞろと降り立った。新青森で新幹線から乗り継いだ人たちだろうか。
乗り込んだつがるの車内は、予想していたとはいえ、
ガラガラ弘前止まりにしてもいいんじゃないか(あるいは逆に秋田まで延長して新規客を取り込むか)と思ってしまうような状況。
16時01分に終点大館着。なんとなく3番線に入りそうな予感がしたが、秋田方面直通列車と同じく1番線に入った。階段を使わなくて済むので結構なことです。(3番線を使うのは始発列車だけのようだ)
1時間ほど待ち時間。周辺を歩こうかと思ったけれど、やや寒いし疲れたので大きな待合室で過ごす。
大館駅の以前の記事では、待合室のABS秋田放送のテレビがアナログブラウン管テレビだったけれど、地デジ化完了した今は、
台や表示板はそのままで、液晶化若干角度をつけて設置されたが、これは奥行きに余裕ができたことを活かし、右隣にあるNHK総合のテレビの邪魔にならないようにだろう。
※その後2013年2月11日には、昔のように真正面を向いていた。2018年6月でも同様。
さて、この日と翌日(10月13~14日)に、大館市で「本場大館きりたんぽまつりin大館樹海ドーム」が盛大に開催された。
会場と往復する無料シャトルバスが次々に駅に入っては出ていった。全部がいすゞの大型バスなのはさすが秋北バス。利用者はそんなにいなかったけど。(こういうイベント輸送にこそ、大型バスを使うという姿勢は、中央交通さんにも見習ってほしい)
2008年にホーム内の装飾を紹介したけれど、今回は改札の外にあった。

巨大きりたんぽ鍋!(手前の焼いているきりたんぽは以前の使い回しか)
せり、ねぎ、まいたけ、ささがきごぼう、鶏肉しらたきとか油揚げとかを入れることもあるが、あまりごちゃごちゃと入れないのが、本場のやり方のようだ。
“具材”を拡大。まいたけの下のほうは軍手?せりは造花で菊っぽく、鶏肉は鴨肉のように見えなくもないけれど、紙、ビニール、布などを使った手作りでなかなかリアル。
【2013年2月12日追記】2013年2月11日時点でも、まだ設置されていた。
【2014年12月20日追記】2014年12月14日付秋田魁新報県北地域面によれば、「毎年この時季に展示しており、今年で5年目。」だそうなので、2010年から始まったようだ。
列車に話を戻します。
つがる54号から接続する奥羽本線上り列車は、16時34分発普通列車秋田行き(秋田着18時26分)、17時23分発特急「つがる8号」秋田行き(秋田着18時57分)がある。
さらに、13、14日は、きりたんぽまつりに合わせて、17時08分発の臨時列車が運行された。その名もズバリ「きりたんぽ号」!
元リゾートしらかみ「青池」編成(初代)で、現在は各種臨時・団体輸送に重宝がられて活躍している「クルージングトレイン(キハ48形改造車2両編成)」を使った快速列車で全席指定。
以前は、きりたんぽまつりに合わせて、たしか「きりたんぽまつり号」という列車が秋田-大館間で運行されていた。
今回の「快速きりたんぽ」は、大館止まりでなく、花輪線に乗り入れて鹿角花輪まで行って折り返す。(つまり秋田-鹿角花輪)
特に鹿角でイベントがあるわけでもなさそうなのに、延長されたのはなぜだろう? きりたんぽの発祥は鹿角という説もあるので、それに配慮したの?
2008年3月までは、秋田-鹿角花輪の直通快速(以前の急行よねしろ)があったが、それが廃止(大館で分断)されて以来の、鹿角と秋田を結ぶ直通列車ということにはなるが。
上り「きりたんぽ」は、鹿角花輪15時51分発。途中の大滝温泉で20分も停まったりして、大館3番線に17時00分着。8分停車。
クルージングトレイン花輪線から奥羽本線上りに入るには、進行方向が変わる。座席は、最初から奥羽本線内で正面を向くようにセットされていた(こまちの秋田発車時と同じ)。

案の定、鹿角から乗ってきたお客は、極めて少なかった。
大館からは、1号車がJR主催のツアー客枠らしい。大館駅員が出てきて見送っていたので、きりたんぽまつりのツアーのようだ。
僕が買った指定券は2号車。一般客は2号車に割当てたようだが、10人もいなくて寂しい。
(ただし、僕が券売機で指定を取った時は、1号車の席を購入することもできたので、団体専用ではなく団体優先ということか)
僕はこの車両には、リゾートしらかみ時代に乗ったことがあるが、クルージングトレイン化されてからは初。

といっても車体の表示以外は、目立った変化はなさそう。
黒いヘッドレストが、中央に寄り添って配置されているのが特徴だが、あんまり意味が…ハイブリッド駆動の現行の青池編成と比べると、窓の大きさとか車内の開放感は、むしろこちらの先代のほうがいいと感じた。(現在の青池も、快速列車としては充分すぎる設備であり、不満ではないです)
座席の色は、現青池は同形式の他編成と共通のベージュ系だが、こちらは青くていかにも青池らしい。※改造当初は「青池」という編成名はなく(後のブナ編成登場時に命名)、「日本海の色をイメージした色」としての青色だった
秋田運輸区の車掌が1人乗務で、車内販売はなし。検札が済むと、静かな空間。
暗くなった奥羽本線を秋田を目指して快調に飛ばす、といきたいところだけど、単線が多い区間の臨時列車となると、そうもいかない。
大館から先の停車駅は、早口、鷹ノ巣、二ツ井、東能代、森岳、八郎潟、大久保、追分、土崎。快速としては妥当だろう。(追分、土崎を除けば、昔の急行「津軽」と同じのようだ)
時刻は大館17時08分発で秋田着が19時30分。2時間22分もかかる。(ディーゼルカーと電車の違いはあるにせよ、)定期の各駅停車では2時間かからないのに。
途中駅で長時間停車するのは、二ツ井の15分。ここで特急「つがる8号」に追い抜かれる。
ほかに、ドアを開けずに停車する「運転停車」が3駅あった。いずれも反対方向の列車との交換。
駅名・およその停車時間・交換した列車に、鶴形・3~4分・貨物列車、鯉川・4分・大館行き快速?、羽後飯塚・2分・普通大館行き
上記以外には、長時間の停車はなかったと記憶しているが、それにしてはずいぶん時間がかかっている。
そういえば、車内が静か=エンジン全開で走っていた場面が少なかった気がするので、相当に余裕を持ったダイヤだったのだろう。
途中の乗降も極めて少なかった。たしか東能代から1・2人乗ってきて、大久保でツアーのご夫婦が降りたくらいではないだろうか。
旅の最後をゆったりのんびりと移動できたのはいいけれど、せっかくの臨時列車・せっかくのクルージングトレインをもっと利用してもらえるような工夫が必要ではないだろうか。
それにしても、「きりたんぽ」という列車名って考えてみればすごい。
名前(愛称)が付いた列車はあまたあれど、「料理名の列車」など過去に存在しただろうか。(「いなほ」とか「食材となり得るもの」は結構あるけれど)
指定券にも「きりたんぽ」ところで、奇抜な表示でおなじみの秋田駅の発車標。
本荘へ行ったついでに、翌日朝の下りを見てみた。
中央改札口の2行目「きりたんぽ号」か。「快速」はないけれど、まあ無難なところ。
英語表示の時は、
相変わらず日本語オンリーですかっていうか列車名はいいとして、行き先の「花輪」って…そんな駅はありませんよ!
ちびまる子ちゃんの花輪くんが現れて「花輪じゃなくて鹿角花輪じゃないのかい? ベイビィ。気をつけたまえ」なんて言いそう…
前の列車が発車すると、最上段(1行目)に表示されるわけだが、その時は改札内に入ってしまっていたので、改札口の表示は確認できなかった。
おそらく、ホームの乗り場案内の発車標には、中央改札の1行目と同じ内容が表示されるはず。
こっちはローマ字で「Kazunohanawa」と出る
日本語でも「鹿角花輪」。「快速」の種別も表示でも、今度は列車名が「キリタンポ」と片仮名でしかも半角!
なんだかなぁ…
※この列車の翌年の運転形態については、この記事中ほど