秋田港に日替わりで客船が寄港するのが、この時期の定番になりつつある。
今まで興味がなかったが、今年ふと思い立って、秋田市役所のサイトや土崎港の「ポートタワー・セリオン」(当ブログの以前の記事はこちら)のサイト(指定管理者として市から委託された運営会社のサイト)を見ると、だいたいの入港日程が分かった。
そしてそれを元に、それぞれの客船の公式サイトで、詳細な日程等を知ることができた。
【8日追記】国土交通省東北地方整備局・秋田港湾事務所のサイトに「クルーズ客船寄港予定」というページがあった。そっちの方が分かりやすい。船川港・能代港分も掲載されている。
今年、秋田港へ来た3船のツアー内容は下記の通り。(秋田港入港~出港日時「船名」(運航会社)、ツアー名・日程、行程、費用の順)
○8月3日14:00~22:30「ぱしふぃっくびいなす」(日本クルーズ客船)
「竿燈・ねぶた 東北二大祭りクルーズ」8月2日~6日
敦賀→秋田→青森→(終日航海)→敦賀
17万9千円~67万9千円
○8月4日8:00~22:30「にっぽん丸」(商船三井客船)
「東北夏祭りクルーズ」8月2日~7日
横浜→(終日航海)→秋田→青森(青森ねぶたまたは五所川原立佞武多)→早朝青森出港→翌夕横浜
22万2千円~105万円
○8月5日15:00~23:00「飛鳥Ⅱ」(郵船クルーズ)
「竿燈・ねぶた祭クルーズ」8月3日~9日
横浜→(終日航海)→船川~秋田→青森(ねぶた観覧・停泊)→翌夕青森離岸・船上からねぶた最終日の“海上運行”と花火観覧→(終日航海)→翌朝横浜
33万円~150万円
いずれも青森と秋田に寄港し、ねぶたと竿燈の観覧席での見物が組み込まれている。
ただし、にっぽん丸では青森市のねぶたの代わりに五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)」見物を選択できたり、飛鳥Ⅱは秋田県男鹿市の船川港にも寄港し、さらに2日に渡って青森に滞在し2日目は船上から見物するといった点で差別化を図っているようだ。
仙台の七夕を見ないのが意外だったが、ねぶたとともに竿燈が「東北“二大”祭り」と認識されているのなら、喜ばしいことだ。
秋田市では、いずれの船に対しても、港または船内で歓迎アトラクションと物販を行ったようだ。
秋田に日本最大級の豪華客船が来る絶好の機会だから、僕も見に行くことにした。
※初日の「ぱしふぃっくびいなす」は都合がつかず見られませんでした。
秋田市の資料によれば接岸場所は「秋田港中島ふ頭」となっている。セリオンのすぐ先のフェリー乗り場のことかと思い、JR土崎駅から歩いて行ってみた。
が、実際には、フェリーターミナルの1つ隣(数百メートル先)の岸壁だった。フェリーターミナルから先は歩道が途切れており、ターミナルの敷地内に入るが立入禁止等の表示はなく、そのまま突っ切って進めば大丈夫だった。トラックが走るので注意。(車の乗り入れや駐車は制限されている模様)土崎駅から約2キロ、徒歩20分かかった。
※以下、逆光で撮影した写真が多いです。

秋田“港”といっても、対岸に向浜地区の陸が見えるので、秋田運河の一部といってもいいような場所。
倉庫くらいしか建物がない殺風景な中島埠頭にいる豪華客船が場違いな感もあるが、セリオン側に船首を向けて、左舷を接岸していた。
にっぽん丸これは1990年就航の3代目。総トン数21903トン、全長166.65メートル、全幅24.0メートル。
今回寄港した3船の中ではいちばん小さいが、充分大きい。
運航している「日本クルーズ客船」は、秋田と北海道・北陸方面の定期フェリーを運航する「新日本海フェリー」の子会社だそうだ。

今年2月に大改装が行われ、船体の塗色も白一色から、紺色と白に赤いラインが入ったものに変わったとのこと。
鉄道好きとしては、長野新幹線「あさま」用E2系電車を連想してしまう…(はやても同型だがラインが赤でなくピンク)
後ろ側朝に接岸し、訪れたのは夕方近くだったので、自由行動またはオプショナルツアーに出掛けた乗客が多いようで、港はひっそりとしていた。
ただ、船内に残った人もいるようで、時折降りてきてはテントの物販を覗くなどしていた。その人たちを竿燈まつり会場へ運ぶための貸切バスが数台待機していた。
船員がペンキ塗り部分的な塗装の補修をしていた。
短期間の航海なんだから、帰ってからじっくりやればいいとか、反対側はどうするんだとか、素人は考えてしまうが、自分たちの船を大事にし、乗客を気持ちよく迎える気持ちが現れているんだろう。
ところで、船が接岸している間は、ロープで岸壁に“係留”する。
ロープを「係留索(もやい綱)」、岸壁にあるつなぐための金属の物体を「係船柱」と呼ぶそうだ。
係船柱につながれた係留索上の写真でロープの先、船側に円盤状のものが付いている。(「っ」「ん」「丸」の上)
「ラットガード」といって、ロープを伝って船内にネズミが侵入するのを防ぐものとのこと。いわゆる「ねずみ返し」。
にっぽん丸のラットガードには、船員さんたちによるものなのか、味のある、楽しい絵が描かれていた。
ナイフ&フォークを持ったネコと船長さん「ネズミさんいらっしゃ~い」ってことか。
麒麟(?)とネコの顔ネズミの敵といえばネコが定番。昔の船はネズミ退治のため、実際にネコを乗せていたそうだ。
ストレートな「NO RATS」となぜか口からロープを出すパンダ
コックさんとウェイトレスさん?コックさんはチーズを持ってネズミをおびき寄せているようにも見えるが、視線がウェイトレスのおねーさんの方を向いているようにも見えて、おかしい。
セリオンとにっぽん丸写真が多くなったので、「飛鳥Ⅱ」は次の記事で。