今はなき秋田市交通局(秋田市営バス)では、昔は春と12月頃と2回改正を行っていたが、12月のは冬期間の積雪による遅延を見込んだ、いわゆる「冬ダイヤ」の対応だった(青森の弘南バスなどは今もやってるかな)。交通局末期には、春だけの改正になっていた。
民間会社の10月改正には冬ダイヤという意図はないようだが、近年は秋田市外方面や秋田市郊外路線の廃止・短縮が10月に行われることが多かったので、それに伴うものかと思っていた。
今年は、10月に廃止・短縮される路線はないにも関わらず、各バス停と公式サイトで10月1日にダイヤ改正を行う旨が告知された。
「詳細は弊社へお問い合わせください」となっているし、公式サイトでも改正される路線名(12路線)しか分からない。
ということは、「1本だけ5分時刻がずれる」みたいなごく小規模な改正になるのかと予想していた。
ところが、フタを開けてみると、それほど大規模ではないものの、意外にも目新しい点がいくつかあった。以下に挙げてみる。
1.席を立たないで
ダイヤ改正と直接関係はないが、車内放送の変化。
カートリッジテープ(昔のカラオケと同じ8トラ)式でなく、音声合成式の放送を使っている車両(=今や大部分の車両)では、降車合図ボタンを押した際、連動して「次、停まります」と音声が流れていた。
ところが、全車両かどうか、正確にいつからなのかは分からないが、少なくとも今日乗った2台のバスは、それが
「次、停まります。停車するまで席を立たないでください。」に変わった。
日本バス協会が進める車内事故防止キャンペーンの一環として、今回の新設路線(下記3、4参照)の放送の音声データと同時に、収録ならびにメモリーへの追加を行ったのだろう。
2.正月ダイヤ、既に決定!
秋田駅前バス乗り場では、ダイヤ改正されない路線の時刻表も貼り替えられた気がする。表の中には
見慣れぬ記号が「ろ」とか「くち」でなく記号の「□」のようだ。
注記によれば「□」付きのダイヤは、「12月31日~1月2日運休」だそうだ。
さらに、「12月31日~1月2日は特別ダイヤ(土日祝ダイヤで、□は運休)」ともある。
書き方が回りくどくて分かりにくいが、要は
「年末年始は、通常の土日祝ダイヤから□を除いたダイヤで運行」ということだろう。
なるほど。
これなら、年末年始に特別時刻表を作成・掲示・撤去しなくて済み効率的だし、乗客への周知が確実に行える。(うるさいブログにどーこー書かれなくて済むしね)
よく考えている!
【2017年12月30日追記】この後、おそらく2015年の正月から、特別ダイヤの適用が1月3日までに拡大された。
あとは秋田市北部の土崎港地区のダイヤの変化で2点。
3.新国道経由ならびに県庁・寺内経由に土崎駅前発着便を新規設定
ここ数十年、秋田駅前と土崎方面を結ぶ主なバス路線は、かつては市営バスとこの会社が競合していた「新国道経由土崎線」と、かつては市営バスが単独で運行していた旧国道を通る「県庁・寺内経由土崎線」。
(新国道経由には分岐してサンパーク団地・セリオン・組合病院へ行く路線、飯島より先の追分・五城目方面へ行く路線もある)
どちらも、(秋田駅発の下りの場合)
土崎港中央一丁目の交差点で合流し、土崎郵便局前、「土崎駅入口」バス停を通って、国道7号線へ出て「飯島北」(かつての交通局北営業所)が終点。
いずれも「土崎線」といっても、実際にはさらに先の飯島まで行っていた。
ところが、今回、「土崎駅入口」バス停を過ぎて土崎神明社方向へ右折。400メートル進んだJR土崎駅前のロータリーへ乗り入れる路線が新設(逆方向もあり)された。
寺内経由は平日のみ4往復、新国道経由は毎日7~8本往復が運行される。
土崎駅入口バス停周辺図 青線が既存路線、赤線が土崎駅発着路線これに伴い、新しい名称のバス停は設置されないが、交差点をはさんで上下がずれて設置されている「土崎駅入口」バス停は、土崎駅発の上り便は停まることができない。(上図参照)
それを補うため、土崎神明社近くに土崎駅発の便専用(次項の循環線も停まる)の「土崎駅入口」バス停が新設された。(下りは他路線と同じ旧国道のバス停に停車)
新設されたバス停カーブしている辺り右側が土崎神明社。カーブの先に土崎駅がある。
新国道経由土崎駅行き
後部の表示は「土 崎 駅」だけ。経由地を入れてほしい従来から土崎駅前にバス停はあったが、外旭川・保戸野経由で秋田駅前と結ぶ神田線(今は短縮されて土崎まで来る本数が減ったが、昔は1時間に1本あった)と近年移転した組合病院へ行く路線が発着するだけだった。
旧国道から土崎神明社の前を通って、土崎駅前へ路線バスが乗り入れるのは、初めてではないだろうか。
では、なぜ今、こういう路線が設定されたのだろうか。以下は憶測です。
前提として、本数の少なさや、利用実態からして、JRとの乗り継ぎを想定したものではないと思う。
考えられる理由の1つは、昨年、土崎駅前のロータリーと神明社前の市道が整備されたこと。ロータリーではバスの待機もできる。
わずかな本数の神田線と組合病院線のためだけに立派なロータリーがあるのはもったいないと思っていた。
2つ目は、土崎より手前(秋田駅側)の区間の利用者への対応。
土崎方面のバスに乗ってみると、(土崎より先の区間を利用する人も少なくはないが、)秋田市中心部から土崎より手前までの利用者が多い。新国道経由でいえば、泉・八橋・将軍野辺りの、バスしか公共交通機関のないエリア。
それを踏まえると、飯島まで運行しては供給過剰で無駄が多い。どこか手前で運行を打ち切って折り返した方が効率的だ。
従来から、セリオンで折り返す便がある(単に観光客向けとは思えないほど本数が多い時間帯がある)のも同じ理由かもしれない。なお、今回の改正でセリオン発着が若干減便された気がする。
土崎の旧道に入らないセリオン行きでも結構乗客がいる3つ目として、次に記す、新路線との関係もあるかもしれない。
新路線といっても、既存の路線をつないだだけなのだが、土崎駅前-土崎駅入口の区間だけは真の新設路線。
たぶん、国交省への申請か何かが必要なはずだが、その関連もあったりするのかもしれない。(まったくの憶測です)
それにしても、このバス会社の時刻表、なんとかならんもんだろうか。
交通公社前バス停の時刻表上の写真に写っているのはすべて新国道経由の路線。
1つの表でなく、飯島北行き・土崎駅行き・セリオン行き・五城目行き・追分方面行き・組合病院行きと、表が分かれている。
上記の通り、利用実態からすると、分けるよりも1枚にした方が分かりやすいと思う乗客が多いはず。
通町の時刻表が改善されたと喜んだが、まだまだだ。松江を見習え!
それから秋田駅前の乗り場も行き先で異なるし、公式サイトの時刻検索もトンデモナク使いにくい。
そして、ダイヤ自体も上手く設定してあるとは、言いにくい。
上の2枚のバスを撮影した時は、セリオン行きの5分後に土崎駅行きが設定されていて、しかもセリオン行きが遅れて、2台が続行していた。
これでは土崎より先に行く人はどちらも利用できないし、近場の人だって実質1本しか運行していないのと同じこと。
近距離路線は間隔を開けて、間に飯島やさらに先へ行く路線を挟み込むとかできないものだろうか。
4.「土崎循環線」なる新設線が誕生!
これが今回の目玉。
なのだけれど、情報が少ない。
昨日の朝日新聞秋田版と毎日新聞秋田版の報道で初めて知り、今日の魁新報で詳しく紹介されていて、おおむね分かった。
いろいろ書きたいことがあり、うまくまとめられないので、別記事にします。