2025年9月13日放送のテレビ朝日系アニメ「ドラえもん」から。
後半の「手足につけるミニ頭(脚本 伊藤公志)」。お話の内容は、なかなか示唆に富んだ結末。
ここで取り上げるのは、作中でのび太が解いている、算数の「ドリル(とだけ表紙に書いてある)」のこと。まだ夏休み中の設定のようで、その宿題。しずかいわく「そのドリル、大変」。
内容が分かるシーンが多く、1秒程度大写しになるシーンも。


拡大「少数のかけ算」
って「小数」でしょ!
小数の計算問題のすべてのページ・すべてのシーンで、「少数」になってしまっていた。
手書きでも間違えそうだが、パソコンで入力する今なら、やりがちな変換ミスではある。でも、ページ上部の大きな文字で、目に留まりやすいし、見た子どもが間違って覚えてしまうおそれもありそう。シンエイ動画・テレビ朝日に苦言を呈しておく。
同じ制作会社・放送局の「クレヨンしんちゃん」では、2023年4月22日にサブタイトル画面で「ひまわり」を「ひなわり」とする誤植があった。
その際は、ツイッター(Xになる直前)で言及する視聴者がいたし、見逃し配信では放送翌々日(日曜日)までに、しれっと修正されていた。
しかし、今回は、Xの投稿者はいなそう。配信も、水曜日時点でそのまま【追記・配信最終日の20日でもそのまま】。気付いていないのか、タイトル画面と違って、角度やゆがみがある絵の中の文字は、デジタルフォントであっても修正が難しいのか。
揚げ足取りはここまでにして、ドリルの他のページには文章題があって、それが判読できるシーンもあった。

(1)スミレさんは171/6歳で、書記長はスミレさんの13/5倍です。書記長は何歳ですか。
(2)ともかずくんは、今日台本を全体の119/4だけ読みました。ともかずくんが今日読んだのは83/7ページです。この台本は全部で何ページありますか。
(1)はともかく、(2)は答えを導くことはできるものの、1ページに満たないページ数となり、現実にはあり得ないシチュエーション。しずかちゃんが「大変」と言うのは、これ?
そして登場人物。(1)の「スミレさん」はともかく、「書記長」って誰? (2)は台本を読んでいることもあり、スネ夫役の関智一くんでしょう。
全体は判読できないが、別のページ。

上は、速度の問題。走るものは「進行車」という独特の表現。
下は、「激辛タンメン」に入る「青唐辛子」の量の問題。
【11月23日追記】2025年11月22日放送の前半「ユクスエカメラ(脚本 内海照子)」で、のび太くんが、宿題に出された同じ文章題のページを解いていた。「こういうひねくれた問題」と言いながら。
見開きで「分数と分数のかけ算(5)」と同(6)。
(6)は、スミレさんとともかずくん。
(5)が進行車と激辛タンメンで、全体が判読できた。
(1)時速241/3kmで走る進行車は、3/5時間で何km走りますか。
(2)1杯の激辛タンメンには、青唐辛子が119/2g入っています。激辛タンメン11/9杯に入っている青唐辛子は何gですか。(以上追記)
こういうのは制作陣の遊び心で、目くじらを立てるべきではないと考える。
大山のぶ代版(の初期?)では、テストに「テレビの上にみかんが1つありました。さてテレビの上にりんごはいくつあるでしょうか。」という問題が出たことがあった(正解は「0個」でいいのかな)。それと比べると、今は解きやすくはなった。
映画にしてもテレビにしても、1度見たらそれっきりという視聴形態が主流だった昔は、気付かれないことのほうが多かっただろう。それを前提に、制作側の仲間内だけのおふざけだったのかもしれない。
しかし、家庭用ビデオが普及し、家庭用テレビは大画面・高精細化し、ネット視聴もできて、そうもいかなくなった。それでもなお行われているということは、これは気付くことができた視聴者に対してのある種のサービスと受け取っていいのかな。セキュリティー面から少なくなったけど、ソフトウェアの「イースターエッグ(※)」みたいなもので。
※Googleで「斜め」や「一回転」を検索すると…
【追記】2026年5月9日放送後半「ねん力目薬(脚本 杉原憲明)」では、上綴じの「ドリル」が登場。「小数の計算」となっていた。