秋田市のお菓子屋さんの商品。まずはあえて、袋から出したお菓子そのものの写真。

直径6.5センチほどの平べったいパイ。
中身は、
白あん
以前の記事で(リンク先後半)、これとそっくりなお菓子を取り上げていた。
(再掲)
(再掲)
通町にある勝月(しょうげつ)の「秋田 赤れんが館」。中の白あんにはアンズやミカンも混ざる。
今回取り上げるパイの商品名は、記事のタイトルで予測が付くでしょうけれど、
秋田ロマンス 150kcal
写真の包装には、「慎」の落款印とともに茶色い枯れ葉(?)みたいな物体が4つ描かれているが、円の中にかまくらが2つある青い絵のバージョンも存在する。中身は同一のはず。【11月19日追記・他に、いずれも商品名が青文字で、赤で竿燈を描いたもの、赤で桜の花を描いたものもあった。】
かおる堂グループの杉山壽山堂(すぎやま じゅさんどう)の商品。
イオン土崎港店の食品売り場(パン売り場隣のまんじゅう等のあるところ)でバラ売りされていた。なお、同店にはかおる堂がテナントとして入っているが、本品の扱いは不明。
【11月19日追記・マックスバリュ港北店には、銘店コーナーというほどでもないが、地元菓子店の袋入り菓子をバラ売りする売り場がある。通町の勝月のものが目立つが、秋田ロマンスも税込み216円で販売。】
杉山壽山堂では「木苺パイ」「かぼちゃパイ」という、秋田ロマンスと見た目はそっくりな商品もある(包装は透明袋で異なる)。これらはストレートなネーミングだが、秋田ロマンスはそうではない。
秋田ロマンスの由来は、昭和最末期~平成初期の秋田市を知る人ならお分かりでしょう。
この記事で取り上げた、歌のタイトル「秋田・ロマンス」から。※曲名は中黒(・)が入るのが正当。お菓子は中黒なし。
1989年の秋田市市制施行100周年を控えて、秋田市が1988年に一般から歌詞を公募して作った曲。市民が歌う市民歌というよりも、イメージソングの位置付け。ちなみに、日本音楽著作権協会(JASRAC)の「副題」としては「秋田市政100周年記念イメージソング」と「秋田市民歌「秋田・ロマンス」」で登録。
杉山壽山堂ホームページでは、歌が由来であることは明示しており、
「曲の持つ、爽やかでロマンあふれるイメージをパイ生地と黄身餡(白餡に卵の黄身を合わせた餡)で表現しました。」
としている。ちなみに、曲のタイトルに対しては著作権は発生しないらしい。
赤れんが館のほうにも鶏卵は使われていたが、こちらには果物類は一切含まれないので、より純粋な白あんパイということになろう。実際、味もそんなところ。
以前からの繰り返しだが、商品名の由来とお菓子の実体の関連性は、よく分からないというか、こじつけがましいものが少なくない。拍子木型のチョココーティングミルフィーユがどうして「秋田マリーナ(現・秋田ミルフェ)」なのかみたいな。
赤れんが館や秋田ロマンスから白あんパイをイメージするとは、僕の想像力では到達できない境地。
僕だったら、秋田ロマンスには、白っぽくてふわふわしたお菓子をイメージするかな。赤れんが館ならば、元々は銀行だった建物で、周辺に金融機関が多かった場所だから、パリの金融街で広まったというフィナンシェなんてどうだろう。レンガっぽい色と形にして。今さらですが。