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熊よけ鈴の勧め

2025年秋は、全国的にクマの人里への出没が著しい。とりわけ秋田県、さらに秋田市。
秋田市では、市街地と呼べる場所にも、1度2度ではない頻度で出没している。これまでなかった事態である。ただし、他市町村より市や警察に通報される【11月10日・そしてクマダスに投稿する】件数が多いのは、人口が多く、目撃する人・通報する人が多いことも一因だとは思う。

秋田県「ツキノワグマ等情報マップシステム【クマダス】」より
↑2025年10月11日~25日夜までの出没情報。赤丸がクマ、黄色はイノシシ、青はニホンジカ。中央のJRマークが秋田駅。

秋田市街地では、太平山につながる手形山のふもとである、秋田高校や秋田大学手形キャンパス近辺(秋田駅から直線で北東へ1キロ強)では、昔からまれに目撃情報があった。一方、秋田駅西の千秋公園に出た話は聞いたことがなく、線路のこっち側にクマが来ることはないだろうと、漠然と考えていた。

ところが2025年は、線路を越えた保戸野地区(駅から北西へ1キロ地点など)で、別々の個体と思われる目撃が繰り返された。10月25日には千秋公園【26日追記・しかも山と反対の南側・中土橋付近】でも。【26日追記・25日には、秋大手形キャンパスの中に出没するなど、手形周辺での出没も増加している】
旭川があるので、山から川沿いをたどってきた感じがするものの、線路を越えた保戸野側では、下の写真の通り、護岸があって水際から直接岸へ上がるのは困難だと思う【11月3日追記・保戸野金砂町に1か所階段がある。その付近での目撃は時々あった】し、堤防の道を車が通る区間もある。人の目をかいくぐって、進出したことになる。

保戸野中町。24日はこの右奥付近に居座りが発生。庭がある家が多いが、こんな住宅が建ち並ぶところにクマが来るなんて【27日補足・近くには田や畑はまったくない】。

秋田市中央地域以外では、土崎駅のすぐそば(以前も多少あった)のほか、これまでなかったと思う高清水公園周辺にも出ている。
また、市街地でイノシシも散発的に現れているのも心配。イノシシは本来は秋田にはいない。

となると、僕がクマと出くわす可能性は高くなった。玄関を開けたら鉢合わせするおそれもゼロではなかろう。
明け方や夕方~夜に注意するように昔から言われていたが、実はクマは本来昼行性だそうで、実際、昼間の目撃もある。怖い。

 

対策の1つとして、鈴やラジオといった音の出るものを携帯すると、一定の効果があるという。
ラジオは電池がもったいないし、恥ずかしいから、鈴か。鈴でもちょっと恥ずかしいが、クマに襲われるよりマシ。
NHK秋田放送局・仙台放送局をはじめ、ネットなどでも「熊鈴」としているものも見られる【11月7日追記・秋田魁新報も「クマ鈴」】が、「熊よけ鈴」とするべきではないだろうか。熊鈴だとクマが寄ってきそう。
調べたら、100円ショップでも売っている。

ダイソーで購入。株式会社元林「熊よけの鈴」中国製
レジャー用品売り場にあったが、キーホルダー売り場にある店もあるらしい。紐はカーキ色と赤があったが、他に黒もあるようだ。
ダイソー専売品ではなさそうで、型番は「SUZ-20」。20未満の数字もありそうだが、ダイソーで扱う10~13は、マスコットの付いた小さな鈴のキーホルダーやストラップで、熊よけにはなりそうもない。

音が鳴らないようにする消音機能はないが、それなりの作りで、それなりの音。負担になる重さではない。標準的な熊よけ鈴を知らないので、なんとも言えないが、これで充分では。

腰やかばんにぶら下げる時は、位置などによって鳴りづらいこともあるので調整すれば、歩くのに合わせてきちんと鳴る。
山歩きなどしない者が、しかも市街地でこんなものを鳴らして歩く日が来るなんて。
反射材や日傘(今年から)を初めて使った時も、同じ気持ちになったが、効果は実感した。熊よけ鈴もそうだと信じる。

 

ところで秋田市では、2024年から秋田市立小中学校の児童生徒に、熊よけ鈴を貸与している。登下校時の通学路にチリンチリンと鳴り響くのが日常になった。
一方、秋田市街地を見る限り、市立学校の小中学生以外で、熊よけ鈴(など音が出るもの)を鳴らして歩いている人はほぼいない。あれだけニュースになった後でも。ワイヤレスイヤホンを付けて歩いている人たちなんか、スピーカーにすればいいのに。
保戸野でクマが居座った24日には、近くの秋田大学教育文化学部附属小学校が臨時休校となった(附属中は希望者にオンライン授業を認めて、通常授業。近くの市立保戸野小は通学路の迂回等安全確保の上、通常授業)。その数日前、附属小の下校時間帯に学校近くを歩く機会があったのだが、児童数十人の誰ひとり、鈴を付けていなかった【11月10日補足・鈴貸与は市立のみなので、附属は対象外らしい】。そんな中学年くらいの児童2人が「あれクマじゃない?」「違うよ」などと明るく話していたけれど、本心ではどうだろう。そして24日夜には、附属小のすぐそばでも目撃情報。
学区がない附属小では、集団登下校もままならない。こういう学校こそ、鈴が必要ではないだろうか。お金持ちの卒業生のどなたかでも、寄付してあげたら。【2026年5月13日追記・その後、鈴を使う附属小児童はいくらか増えた。】

大人も子どもも、熊よけ鈴を持ち歩くべきだと思う。

 

【26日追記・26日付秋田魁新報・にちよう学芸館「県公文書館の古文書よみとき講座」より江戸時代の話】

「岡本元朝日記」に秋田藩での野生動物被害が記録されているという話が出ていた。クマの被害は桧木内(現・仙北市西木町)と院内(現・湯沢市)の2件しかなくて、オオカミの被害が多数載っている。オオカミは、元禄から宝永年間には、城下の手形や保戸野にも出没し、人も襲われた。犬や鉄砲による撃退・駆除も行われていて、生類憐みの令の適用外だったようだ。

 

自動ドアのクマ対策について。この記事中ほど。