秋田駅から西へ伸びる広小路が、土手長町通りや旭川に突き当たる、「広小路西」交差点。

対岸左側の青灰色のビルは、新秋田ビル。入居者がいるのかどうか分からない現状のまま、変わりなし。右の竹谷ビル1階も空いたまま。
そして、正面奥の白くて高い建物は、名店街跡にできた商業施設とホテル。広小路突き当りの光景として、見慣れてきたものだが、若干、変わった。
ホテルは改名を繰り返し、2025年10月から、一部分がまた変わって「クインテッサホテル秋田」となった。
それに伴って、看板が設置された。
ホテルの正面は、この反対・大町通りの西面なわけだが、秋田駅から来ると目に入る、この東面にも表示は必要。
でも、屋上に紺色の「QUINTESSA」だけでは、伝わらないかも。
以前の屋上には、「E-HOTEL AKITA」があった。
2022年10月撮影 Googleマップストリートビューより
今回は、それより低い位置にある表示の撤去も行われた。手前にせり出したショッピングモール部分の壁。
現在。ここからだと屋上の看板は見えない
まずは、3階のE-HOTEL AKITAの表示。建物の一部には「イーホテル秋田アネックス」が存続しているのだが、それを示すものはなく、この面からイーホテルの名が消えた。
そして、2階部分の青い「・A・D・」も撤去。
壁にうっすらADの痕跡。思ったより薄いけど
反対の西面でも、同様の撤去が行われた。西面には小さなアネックスの看板がある。
昔の秋田を知る者としては感慨深いけれど、昔の秋田を知らない人には、「AD」が何か知らないだろう。このロゴだと三角形か矢印だと思うかも。
「AD」とは「ファッションアベニューAD」というファッション系中心の商業施設の名前。ビルができた1987年から使われていた。
2007年にホテルがワシントンホテルからイーホテルに代わり、2009年には、AD部分も「イーホテルショッピングモール」に名称変更。それでも、現地にその名の表示がなく、ADの表示が残ったままだった。
そして2012年に商業施設部分がほぼ閉鎖。東西の通り抜け通路しては機能していたが、2020年の新型コロナウイルス流行でそれも取りやめとなり、一般人は立ち入れなくなっても、ADのままだった。
2021年には、医療モールができるという話も浮上したが、進展なし。
そして、2025年、AD表記が撤去。
イーホテルショッピングモールになった2009年春。今見ればにぎやか
ADオープンは1987年10月8日だったそうだから、丸38年間の表示。イーホテルショッピングモールになってからは16年半。迷走と衰退を繰り返す中、いい加減撤去したらと思ってはいた。
ADがなくなった跡のただの白い壁を見てしまうと、なくなればなくなったで、寂しいような。
実は、ADが完全に消えたわけではない。上の写真、右側に写っている「AD地下フロア入口」の表示板はまだ健在。かつて、地下に飲食店がいくつか入っていて、そこへ直接出入りできる階段の案内。
ちなみに「AD」はなくなったが、前回の記事の通り、近くに「ADK」はできた。
【2026年6月9日追記】「AD」ロゴは完全に消滅したわけではなかった。大町公園橋側の左端(南側)に、通用口のようなドアがあり、そこの壁のロゴは撤去されていなかった。