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替え歌CM

昔のテレビCMの話。敬称略。当時のCMを見たいかたは、各自探してください。
CMで流れる「歌」は、完全オリジナルだったり、CMとタイアップした新曲だったり、既存の曲を転用したりもある。
ほかに、メロディーが広く知られた既存曲に歌詞だけオリジナル、つまり替え歌もある。元は歌詞がない曲に歌詞を付けるのもここに含めることにするが、そういうのも替え歌っていうのだろうか。


替え歌CMでは、クラシック曲を使ったものがいくつか思い浮かぶ。よく知られていることと、著作権が切れているからか?

・秋田ではおそらく放送されたことがないだろうけど【6日追記・秋田でも流れたのでは、とのコメントをいただいた】、文明堂「カステラ一番」は、オッフェンバック「天国と地獄」。

きのこの山みたいな、1985年の森永チョコスナック「さっチョコだち」(荻野目洋子出演とは記憶になかった)は、シューベルト「軍隊行進曲」。

・1987~1988年頃ヴィックスドロップ(※)の「ばーか ばーか エヘン虫」は、モーツァルトアイネ・クライネ・ナハトムジーク」。
※当時は、日本ヴィックス社「ヴィックスドロップ」。P&Gを経て、現在は大正製薬ヴイックス メディケイテッド ドロップ。

・麻婆豆腐のもとの「今夜はマーボが食べたいな」は、ベートーヴェン交響曲第6番「田園」 」。このCMについては、ネット上に記憶している人は多いが、詳しい情報はあまりない。「今夜はマーボにしようかな」のフレーズも続いたらしい。
僕は三宅裕司丸美屋「麻婆豆腐の素」だと思っているが、思い違いか【そうでした。下の追記参照】。三宅さんは1992年から同社CMに起用されている。田園のCMはちょうどその頃放送のようだ。
せんだみつおとの情報もあるが、それは1993年頃の味の素「麻婆豆腐の素」のはずで、同じくベートーヴェン交響曲第9番歓喜の歌)」の替え歌。じゃあやっぱり味の素なのか?
【10日コメントいただき追記】田園の替え歌は、せんだみつおの味の素のほうだった!
せんださんが信用金庫職員で、勤務中に店舗のデスクで歌い出し、洗濯物を干す妻が応えるという内容だった。記憶とはなんといい加減なものか。さらに記憶していた譜割りとも、若干異なっていた。放映時期は不明。
【11日追記】妻は浅田美代子だった。子どもが学校の教室(真ん中の席)で歌い、物干し妻(洗濯物を取り込み中?)へつながるバージョンも。
現在、味の素の麻婆豆腐は、Cook Doシリーズに含まれているが、当時の箱にはそのロゴは見当たらない(Cook Doは1978年からあったとのこと)。
上記、第九が流れる1993年頃だというせんだ出演のCMも、Cook Doではない。また、歌は別人が歌っている。
1995年には周富徳が出るCook Do麻婆豆腐のCMが流れていたようなので、田園はそれより以前ということになる。

【7日余談追記・「田園」が使われたテレビ番組について】
秋田朝日放送が1992年に開局して間もない頃、テレビ朝日ニュースステーション報道ステーションの前身)」で、「田園(オーケストラ演奏の普通のバージョン)」が流れるコーナーがあったはず。Wikipediaはじめ、ネット上に情報はないけれど。
「田んぼシリーズ」というコーナーで、宮城県七ヶ宿町の水田の移ろいを、1年間にわたって伝えた。もしかしたら、1993年の冷夏・平成の米騒動を踏まえ、その翌1994年のことだったかも。
僕は、これで「田園」のタイトルを知り、麻婆豆腐のCMの歌の元歌がそういう名であることを知った(はず)。(以上追記)

 

そして、近年、いくつかのバージョンで流れているのが、貴乃花光司の「ふるなび」。貴乃花が、ゴセック「ガヴォット(ガボット)」の替え歌を歌う。
「ふるさとのーぜぇー」と無駄にビブラートをかけて歌っていて、耳に残る。嫌いという人も多いようだが、僕はそうでもない。
米津玄師「IRIS OUT」にメロディーが似ているという声もネットに多く、たしかにそう思うが、それは2025年9月リリースの曲。ふるなびCM曲以前に、ガヴォットに似ているということになる。※似ている曲について過去の記事
1980年代前半の教育芸術社の小学校音楽の教科書では、たしか1年生の鑑賞教材として「ガボット」が掲載されていて、僕はそれで知っていた。現在の同社教科書には非掲載。

 

僕がふるなびのCMを聞くと、思い出す昔のCMがある。
西村雅彦(現・西村まさ彦)が、バリスタみたいな服装で、コーヒーミルを回しながら、この替え歌を歌うCM。「ユーロパック」という商品。
どこのメーカーかはあいまい。「ネスカフェネスカフェユーロパック」と歌っていたような気がしていたが、調べたら違った。AGFブランド、当時は味の素ゼネラルフーヅ(現・味の素AGF)の「マキシムユーロパック」という商品だった。

 

西村さんは、1994年の「古畑任三郎」の今泉慎太郎巡査役で知られるようになって、多くのCMに起用されるようになった。「ガスター10」は1997年。
日本食糧新聞」サイトに、1996年9月2日付のプレスリリース「AGFマキシム「ユーロパック」CMに西村雅彦起用」があった。「CMに西村雅彦を起用し、10月から全国でオン・エアする。」とのこと。
新発売かどうかの言及はないが、CMでは字幕やナレーションで「ユーロパック 誕生」としているので、新発売だったようだ。
【2日追記・商品名について】上記新聞サイトには「鮮度の高いコーヒーを新鮮な状態で密封するヨーロッパの新しいパッケージ技術を日本で初めて本格的に採用した商品」とある。味や香りにヨーロピアンコーヒーをイメージした商品でもあったようだ。商品名が「ヨーロッパ」や「ヨーロピアン」でなく「ユーロ」なのは、もしかしたらEU加盟(欧州連合)国の通貨「ユーロ」を意識したのかもしれない。1993年にEC(欧州共同体)がEUになり、1995年に通貨をユーロとすることが決定、1999年に導入という流れの中で、トレンドだったはず。(以上追記)

 

そのCMでは、開封した袋の中から、西村さんが歌いながらせり上がってくる。歌詞は「自分で挽くよりユーロパック マキシム マキシム ユーロパック」。そうそうこれ。
「ユロパックぅー」や「んマキシム」と歌っていたり、何より全体に調子外れ気味だったり、気になる人には貴乃花のさとふる以上に気になるかもしれない。今思えば、商品イメージと合わない【4日補足・映像や歌詞は別として、コミカルというかふざけたような歌いかたが】感じもする。【17日補足・貴乃花と違って、ビブラートはかけていない。】【20日補足・「ユロパックー」と歌われたように、ユーロパックの音数が、音符と合っていないのが、ふざけた印象を与える。選曲が適切ではなかったのか、それを狙って選んだのか。】

そのリニューアル版らしき(香りがさらによくなったと言っている)続編もあった。「あったらいいでしょ。あたらしいでしょ。AGF」のコピーがあるので1998年秋以降。「挽きたて挽きたて新製法」の歌詞で、堂々としたというか大げさな歌いかた【2日補足・調子外れではないので、初作は演出だったことになる】。前作よりインパクトに欠け、記憶にない。【6日追記・さらにもう1バージョンあった。記憶になく、放送時期は不明。歌はとても控えめ。】
2000年代・21世紀に入るとCMは流れただろうか。そしてユーロパック自体、発売終了となったようだ。