この記事まで3回にわたって、2024年から始まった、弘南バスの路線番号について取り上げた。
周知が不充分で、しかも付番方法がおかしいと思われる点がいくつもあることは、要改善である。今回もその続きながら、番号以外の表示を中心に。
旧ヨーカドーでの買い物帰りの人たちが続々乗りこむ
表示は「21 りんご公園・相馬庁舎経由 西目屋村役場前」。路線名は「弘前~相馬庁舎~西目屋村役場線」。乗務員不足を理由として、2023年11月に再編された路線。
2020年に取り上げていたが、かつては大学病院前、市役所・公園前、茂森新町、常盤坂入口まで同経路で、その先で分かれて、相馬庁舎(旧・相馬村役場)へ行く「相馬線」と、田代経由「西目屋村役場線」の2路線があった。
どちらも1日10往復程度あり、おおむね1時間ごとだったが、相馬線はほぼ等間隔、西目屋線は朝夕に若干偏って、昼間が2時間ごとという感じだった。2019年10月から、昼間の相馬線は、弘前市りんご公園へ立ち寄っていた。
2023年の再編では、2路線をまとめて、先に相馬へ行って、途中まで戻って西目屋へ向かう。折り返しはその逆。本数は10本前後(つまり全体としては半減)で、時刻は旧・西目屋村役場線寄りか。写真は13時00分発で、前の便は11時30分、次の便は15時00分。
乗務員不足と言われるとどうしようもないけれど、西目屋方面へは所要時間が長くなってしまうし(運賃は調整される)、車内混雑はどうなっているだろう。
路線番号は、りんご公園に寄らない「20(医療センター経由H20)」、りんご公園経由「21」、平日朝の聖愛高校行き「S20」、さらに平日朝1本の茂森新町始発駅行き「茂森線」が「221」。大きな文句はない付番だが、これまで取り上げた桜ヶ丘や岩木方面の流れでは、221も20にまとめてしまいそうなのに、分けている。
さて、相馬線時代のりんご公園経由では(非経由は未確認)、行き先表示に英語が併記されていた。
ところが現在は、英語がなくなってしまった。
経由地が増えて表示スペースがなくなったからか、路線番号「21」を表示させたから要らないと判断したのか。ネットで、リンゴのイラスト(ピクトグラム)が入った行き先表示を見たような記憶もあるのだが(勘違いかも?)、それは再編前の相馬線時代だろうから、前者の理由になる。
写真の車は、2018年に名鉄グループ・知多乗合(知多バス)から来た、2003年製三菱ふそうエアロミディ。既存車の弘前ナンバー化が進んでいたかと思っていたが、これは青森ナンバーのまま。
前も触れたピクトグラムについて。
(再掲)中型バスの古い表示器
鉄道車両のピクトグラムは、弘前周辺の場合、「弘前駅(中央口または城東口)」を意味するようで、それならば分かりやすいかもしれない。
静岡市のしずてつジャストラインでは、JRの静岡駅、清水駅などのほか、静岡鉄道の駅を通っても表示していた(2016年から実施の「アイコン」)。新幹線駅もローカル鉄道野駅も同じ表示では、意味がないのではないか。
43は弘前~板柳線
マイクロバスの小型表示器でも、がんばってピクトグラムを表示している。「只」に見えなくもないけれど。

↑写真は終点・弘前駅到着時だが、途中経由地は表示されたまま。秋田中央交通では、車内放送の進行に合わせて、経由地が消えていくが、弘南バスではそれはやっていないようだ。ただ、「弘前駅」だけだった330は、少し経由地を入れてやってもいいのでは。
【2026年4月17日追記・弘前駅へ行く土手町循環バスは城東環状バスには、駅のピクトグラムなし。弘前公園から駅へ戻ろうとする外国人を含む旅行客もいるわけだから、必要だ。】
中型車。「5」城東環状バス(和徳回り)
城東環状は大町回りが「6」で、朝1本の大町回り区間便が「7」。
右側で地色と文字を反転させて「和徳まわり」「大町まわり」と表示。目立って分かりやすそうではあるが、文字はもうちょっと太いほうが見やすいかも。【2026年4月14日追記・後部表示器では2行になって、和徳/大町は反転でなく隅付きカッコ【】でくくっていた。】
(再掲)
弘前総合医療センター経由小栗山線を示す「H15」では、医療センター経由を示す「H」部分だけを反転表示していた。他のアルファベットもそうだろうか。
秋田中央交通では反転表示はやっていないが、ドット欠けが著しい車もあるから、やっても読めなそう。
その「H15」の側面表示。
側面には路線番号が表示されない
弘南バス(大型車・中型車用)と秋田中央交通では、表示機のメーカーが違う。その文字の線は、正面表示器では中央交通のほうがやや太く、側面では弘南バスのほうが太い。また、こういう表示類では、ドット数の都合もあってゴシック体ベースの書体だが、弘南バスの「三」は、横画の右に三角形の「ウロコ」があって明朝体風なのがおもしろい。
秋田でもそうだが、番号表示と並行して、「行き先」を厳密に(正確に)表示するようになった傾向があり、弘南バスでも同じ。秋田だと「大平台三丁目」、「牛島西四丁目」、弘南バスだと「道の駅いかりがせき」など。秋田の「免許センター(終点は南浜回転地)」、弘前の「小栗山(弘前営業所)」「学園町(附属小学校前)」など例外もあるが。
弘南バスで「藤代営業所」や「藤代(営)」と表示されていた行き先。
(再掲)2018年。冒頭と同じ車による浜の町経由
藤代営業所行きは、浜の町経由と駒越線(城西大橋または工業高校経由)が一定の本数あると認識していた。しかし、いつの間にか浜の町経由はほぼ消滅。医療センター経由駅行き(H401)、南高校行き(S401)が、平日朝に1本ずつだけになっていた。
路線番号表示後(城西大橋経由)は、
中型バス
マイクロバス。「経由」は表示しない
「藤代車庫」に。
藤代営業所は、1998年に弘前営業所管理下の藤代車庫となっていた。25年以上経って、ついに一致。
2012年製日野レインボー 52403-5号車。古くなったバスは秋田だとサビサビになるが、こちらはサビよりすすけたような汚れが目立つ
後部は、
「城西・藤代(営)」のまま!
側面も、
「藤代営業所」のまま
路線番号表示は、正面の表示器でしかやっていないようだ。側面と後部は以前のまま。弘南バスでは、後部の表示器がない車両もあるし、ドット数が異なる後部表示器用に別にデータ作成をするのは手間なのだろう。そもそも、路線番号を見て乗る客なんて、さほどいないだろうし、まあ、これはこれでいいのかも。
ただ、先日、中古で日野ポンチョ(この記事参照)が入ったそうで、その後部には番号が表示されるらしい。
路線番号・行き先表示について、弘前市内の地理とからめて、まだ続く。