恒例のJRグループダイヤ改正が、2026年3月14日に実施される。
JR東日本秋田支社管内のみならず、全国的にも、今回は目玉と呼べるものはないと思う。
ただ、ダイヤではないが、制度としては大きな変化。
往復乗車券と連続乗車券の発売が終了。往復割引(片道601キロ以上の往復で1割引)も廃止。
(再掲)「ゆき」と「かえり」も見納め
連続乗車券はともかく、往復乗車券は自動券売機で購入でき、1度の購入で済むし、有効期間が倍になる【8日補足・往復乗車券で日帰りで出かける場合、天候などの事情により翌日に予定変更しても、変更手続きなく利用できた。泊りがけでも、帰路を早めても延泊しても、そのままかえり券を使うことができた。】という利点もあった。なくなっても、さほど困らないのが実情ではあるけれど。
往復乗車券の恥ずかしい思い出。昔、JR東海とJR西日本エリアへまたがる往復乗車券を使った時のこと。往路途中のJR東日本の駅で途中下車して再度乗車する際、間違ってかえり券を自動券売機に投入してしまった。磁気情報上は、かえり券はその駅まで乗車済み(途中下車)と記録される。復路でもあちこちで途中下車したのだが、いちいち有人改札へ回って、事情を説明して通してもらったのだった(西日本、東海、東日本の各駅とも、疑うなどせず、丁寧に対応していただけて良かった)。以後、往復乗車券使用時は、取り違えないよう、厳重に分けて管理したものだった。【4日追記・片道乗車券でなくても、2枚以上きっぷを所持していれば起こり得るミスではあった。】
そしてJR東日本では、運賃値上げも実施。特急料金等は据え置き。【13日補足・電車特定区間や山手線内では値上げ幅が大きいが、その他では、昨今の情勢を踏まえるとやむを得ないと思える(思ってしまう)範囲内の値上げ。14日補足・しかも、消費税分転嫁を除いて民営化後初の値上げで、よくぞここまで持ったと思ってしまう。】
秋田駅からだと、羽後牛島150円(IC147円)→160円(155円)、泉外旭川・新屋190円(189円)→200円(199円)、土崎・上飯島・四ツ小屋200円(199円)→210円(209円)、羽後本荘770円→810円、弘前2640円→2750円、盛岡経由仙台5500円→5720円、盛岡経由東京10010円→10450円など。
【25日追記・10キロ超の一部区間では、IC運賃よりもきっぷ購入のほうが安くなる逆転現象が生じていたのが、解消される。】
本題の、秋田支社管内のダイヤ改正。※前回2025年改正。
2023年頃から小規模な改正が続いていたが、今回も同様。ほんとうに変更が少ない。
編成両数減はなさそうで、ワンマン化は秋田~酒田、弘前~鰺ケ沢の各1往復。あとは多少の時刻移動と接続改善。【仁賀保駅と金浦駅の無人駅化も実施されることが分かった。下に追記】
最大の変化と言っていいのが、「羽越本線の一部列車の運転時刻を見直します。」「列車の運転時刻を見直し、列車運行のない時刻帯の短縮を図ります。」。
羽越本線・秋田~羽後本荘の午後の普通列車1往復(列車番号 2544Mと2545M【4日補足・ワンマン運転】)が、繰り上がる。
改正前 秋田14時53分→羽後本荘15時36分 羽後本荘15時48分→秋田16時36分
改正後 秋田13時53分→羽後本荘14時41分 羽後本荘15時13分→秋田15時58分
前後の普通列車は時刻が変わらず、
秋田発 12時16分 15時40分
羽後本荘発 13時32分 16時38分
特に秋田発上りでは、運転間隔が平準化されることになる。
一方、羽後本荘での折り返し時間が拡大することになる。高校の下校時間帯にかかるので、早すぎないように調整したのか。でも、15時13分だと、本荘の高校の下校には早すぎるような。秋田市内の新屋(改正前16時27分、改正後15時49分)、羽後牛島では、とっとと下校する人には良さそうな時間。秋田からは八郎潟行きに接続するようになり、この方面は45分早く帰宅できる。
秋田市内では、新屋始発16時45分の区間列車もあるので、影響はあまりなさそうで、ここも運転間隔平準化になる。
個人的には歓迎。
年に数回だが、羽越本線でいちばん利用する機会がある上り列車が、この時間帯なので。以前から、もう少し早い時間だといいと思っていたのだが、13時53分だとベストだ。
さかのぼれば、羽越本線の午後の上り列車は、比較的時間や行き先の変更がある。
2011年改正時点では、秋田発で14:46酒田、15:11新屋、15:35羽後本荘。
この頃(2009年はそうだった)は、14時46分の酒田行きは秋田発時点では2両+2両の4両編成で、羽後本荘で分割。前2両が酒田へ向かい、後2両が秋田へ戻るという運用だった(秋田行きの運転士と車掌も便乗)。
2012年改正で、14:30羽後本荘、15:16酒田、15:35新屋、と行き先が入れ替わる。
その後も、いつの間にか移動と入れ替わりがあって、
現行2025年改正では、14:53羽後本荘、15:40酒田、16:27新屋。
いずれの時期も、14時台の列車は、2時間普通列車が空いた後であるせいか、秋田発時点では、いつも乗客はそれなりに乗っていた。
丸1時間早まることで、どうなるか。
13時台発の羽越本線上り普通って、史上初では? と思ったが違った。
例えば、普通列車が50系客車だった国鉄末期・1987年2月時点では、10:32酒田、13:44新津(羽越本線走破! 新津着20:37)、15:14酒田、16:42村上だった。
民営化され電車化された今のほうが、やや本数が多いが、総合的には大差ない感じ。
せめて秋田市内は、もっと本数があってもいいと思う。
ところで、14時53分発羽後本荘行きは、男鹿線(男鹿13時54分→秋田14時48分)からの接続を受ける。男鹿線の7分後を東能代始発の奥羽本線秋田行き(五能線GV-E400系による単行)が続行するが、すんでのところで間に合わない。
男鹿線は1番線着、羽後本荘行きは3番線発
改正後は、羽後本荘方面へは15時40分まで、秋田駅で1時間近く待たなければならなくなる。【5日追記・1本前だと、奥羽本線上り(14:04着)、男鹿線(13:00着=改正で10分早くなる)とも接続が良くなく、この時間の奥羽北線→羽越線の乗り継ぎは改悪となる。】
この2本の男鹿線と奥羽本線の秋田行きは、日によっては、土崎駅から国立秋田工業高等専門学校の学生が多く乗ることがある。授業が終わってすぐのようで(6時限目=いわゆる3コマ目が14時20分終了らしい)、ギリギリセーフといった感じの人もいる。
そして、先行の男鹿線から、羽越本線羽後本荘行きに、高専の学生を中心に乗り換える人がそれなりにいるように見受けるので、不便になってしまう。
【4日追記・奥羽南線からの接続について。奥羽本線下り 大曲・四ツ小屋方面からは、14時11分着が接続していた。改正後は、1本後の15時35分着がちょうどよく接続する。】
以上、秋田~羽後本荘の時刻移動の話ばかりになってしまいました。
JR東日本では、2026年7月に国鉄時代の鉄道管理局を踏襲した2本部・10支社体制が、36事業本部に細分化される。広域移動にも利用される鉄道にとって、それが良いのかどうか理解できないのだが。
支社として最後のダイヤ改正だから、再編後を踏まえた改変があるのではと思っていたが、それはなかった。将来的にもダイヤはさほど変えないのだろうか。
【追記・13日付秋田魁新報 県央地域面より】券売窓口がある簡易委託駅だった、にかほ市の羽越本線・仁賀保駅と金浦駅が、委託契約解除・無人化される。
2023年の由利本荘市内4駅など過去には、JR側からの打診で、地元自治体が委託解除を了承したこともあったが、今回はそうではなく、にかほ市側からの申し出。「行政改革の一環で公共施設運営の見直し」「利用者数が年々減少」「人件費が計約1040万円支出(※)」といった理由。※由利本荘市4駅の人件費は「計約1500万円」だった。
券売機設置の予定なし。清掃は引き続き、市のシルバー人材センターが行う。
魁によれば、委託は、国鉄、仁賀保町・金浦町時代の1980年代に締結。「非正規職員や業務委託された個人が乗車券の販売を担当」しているとしている。
一方、Wikipediaでは、仁賀保駅は「TDKの子会社「TDKサービス」受託」となっている。なお、仁賀保駅にはJTBと提携した旅行代理店「TDKサービス秋田旅行センター」もあったが、2022年に移転済み。
にかほ市内の有人駅は、象潟駅のみになる。かつては直営駅で、2020年4月から子会社へ業務委託。
【14日コメントいただき追記】改正後・4月1日からだが、能代市の五能線・能代駅が簡易委託化。
2006年にみどりの窓口廃止(代替の券売機設置)、2018年にびゅうプラザ閉店、2020年に直営だったのを子会社への業務委託化という変遷。
今回は、JR側から業務委託終了・券売機撤去の申し出があり、能代市側が簡易委託契約を結ぶことに決めたようだ。
【15日追記・3月時点での能代駅の営業時間】列車本数や駅員人員の都合か、改札窓口営業時間は、5回の休憩時間をはさんで断続的に6時45分から17時15分。指定席券売機は6時45分から20時00分。
【18日コメントいただき追記】鷹ノ巣駅や羽後本荘駅で乗り継ぐ、JR東日本と第3セクター鉄道線の乗車券をまとめて発券する「連絡運輸」が終了したとのこと。
【14日追記・新聞折りこみの壁張り時刻表の変化について】
2023年に駅で配布しなくなってからも、新聞への折りこみは続いていて、今回多少の変更があった。
2025年版は、それ以前数年と同じはずで、タイトルを「JR時刻表 秋田駅」としながらも、奥羽本線と羽越本線の秋田市内全駅(大張野駅や桂根駅も)と男鹿線全駅の時刻を掲載。「JR時刻監修 株式会社ジェイアール東日本企画秋田支社」、「制作 株式会社 鉄道弘済会」。
2026年版は、サイズ、紙質、枠など基本デザインは同じ。掲載駅も同じだが、タイトルは「JR列車時刻表 秋田駅・土崎駅・追分駅・男鹿駅」に。潟上市や男鹿市を中心とした広告出稿企業が増え、その分、時刻表の文字が小さくなった。時刻監修は変わらず、「制作・発行 株式会社 大風印刷」に変わった。山形市の企業のようだ。(以上追記)
最後に、全国的に気になった点を記しておく。後で新たな項目を追記するかもしれません。
・JR東海・関西本線(関西線) 名古屋~亀山の普通列車 315系4両化
2009年に乗車した時、3大都市圏の名古屋駅に、2両編成のワンマン列車が発着することに驚いた【4日追記・東京ならあり得ない、そういう適度な田舎感というか緩さみたいなのが好き】。当時は名古屋市内でも、無人駅では降車時に車内で精算していたはず(ICカードは運転士に提示、駅のリーダーにタッチ)。
313系電車が撤退することにより、4両化(ワンマン運転ながら、無人駅も全ドア開放)。【4日追記・乗務員不足と合理化が目的なのだろうが、車両数が倍になるのなら、乗客から文句は出るまい。うらやましい。】