広く浅く[blog.goo.ne.jp/taic02より移転]

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弘前さくらまつり号 '26

今回、弘前へ行こうと思い立った理由の1つが、臨時特急「弘前さくらまつり1号」の存在。
弘前の花見用に、秋田から日帰りできる臨時列車が設定されるのは、長らくの恒例。近年意識しないでいたら、いくつか変更点があったので、まずはその点について。

2026年の設定。
E751系電車4両編成、指定席2両(半室グリーン車)・自由席2両。
4月11日(土)から5月6日(水・振替休日)まで毎日運転。
※弘前さくらまつり2026は、当初は4月17日~5月5日開催予定だったのが、早咲きの予想により10日開始に繰り上げられた。列車の運行は、当初から11日運行開始だった。

1号 秋田9時40分→弘前11時40分/53分→青森12時36分
2号 青森13時21分→弘前13時54分
3号 弘前14時21分→青森14時59分
4号 青森16時20分→弘前16時59分
5号 弘前17時30分→青森18時11分
6号 弘前20時35分→秋田22時39分
途中停車駅は、東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森。

3本配置・2本使用の特急「つがる」用編成の予備1本を活用。
以前は、秋田~弘前を1往復するだけで号数がない単純な列車だった。
現在は、上下3本ずつ設定されて号数が付いたが、運行区間はまちまち。秋田~弘前は1往復(1号・6号)のままで、弘前~青森を2往復半する。
車両としては、秋田→青森→弘前→青森→弘前→青森(回送)弘前→秋田と、秋田へ戻る間の時間で、青森までピストン輸送する。

途中停車駅は、2024年から設定された「スーパーつがる」と同じ。スーパーでない「つがる」は停車する、八郎潟、森岳、二ツ井、碇ケ関、浪岡は通過。


前回、弘前さくらまつり号に乗ったのは、583系電車で快速として運行された2015年
桜の時期の弘前へ行ったのもそれ以来のはずから、11年ぶりだったのか。
583系は2017年にラストランとなったが、弘前さくらまつり号に使われたのは2015年が最後となった。
2015年は、4月25日~29日、5月2日~6日運行(まつり期間中の土日祝中心)。指定席4両・自由席2両。停車駅は土崎、追分、八郎潟、鹿渡、森岳、東能代、二ツ井、鷹ノ巣、早口、大館、碇ケ関、大鰐温泉。
秋田8時23分→弘前11時42分、弘前16時07分→秋田18時35分。

2016年以降の変遷。
なお、2016年時点では、他にも弘前さくらまつり向け臨時列車があったので、あわせて触れておく。
2011年から運行されたリゾートしらかみ初代青池編成のクルージングトレインを用い、秋田を午後に経って、夜遅くに戻る、快速「弘前夜桜観賞号(“鑑”賞ではない)」。
鷹ノ巣(鷹巣)で秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線に乗り入れる、角館発着の快速「角館武家屋敷とさくら号」「弘前お城とさくら号」もあった。

 

「弘前さくらまつり号」は、2016年からE751系による特急に。
JR東日本秋田支社のリリースでは「特急として初めて運転いたします」としている。だが、快速になる前、おそらく1990年代半ば辺りには、「弘前さくら」号みたいな列車名だった気がするが、「たざわ」「かもしか」の485系電車による特急として運行されていた時期もあったと記憶する。東北新幹線新青森開業で、かもしかが「つがる」になった頃から、快速化されたのでは。
4月下旬の土日祝と5月1日~5日運行。指定席3両。
秋田9時37分→弘前11時51分、弘前15時55分→秋田18時12分。停車駅は「つがる」と同じ。
以下、特記なき事項は前年とおおむね同じ。

2017年は、内陸線直通列車の記載が見当たらない。
2018年は、秋田9時05分→弘前11時28分。内陸線直通あり。
2019年。4月中のみで、5月の運行なし。
以降、内陸線直通なし。

2020年。4月23日~5月6日毎日。指定席2両・自由席2両。
1号秋田9時08分→青森12時16分、2号青森→弘前、3号弘前→青森、4号弘前17時09分→秋田19時20分。
夜桜号は3日間→2日間の運行に。

2021年。1号秋田9時39分→青森12時39分。
夜桜号は4月24日のみ。

2022年。4月16、17、23日~5月1日。
2023年。変化なし。

2024年(公式サイトのリリース一覧にリンクがないが、ファイルは存在)
4月13、14、19日~5月6日。4号弘前20時35分→22時40分。
夜桜号なし(クルージングトレイン編成廃車)。

2025年。4月12日~5月6日。停車駅減。

特急弘前さくらまつり号の大きな変化をまとめると、
2020年 それまで弘前で待機していた時間を使って、青森まで往復するようになった。
2024年 夜桜観賞号の代替として、秋田へ戻る上りが遅くなった。青森への往復便数は変わらず。
2025年 スーパーつがる登場に合わせて、停車駅を削減。
2026年 青森へ1往復増。
といったところ。

【22日追記・秋田発下りの時刻について】現在は定期列車の設定がない、秋田を9時台に出発する優等列車としては、かつては急行「津軽」や臨時急行「あおもり」、団体列車「わくわくドリーム号」・関西発の修学旅行の集約臨時列車があった。弘前さくらまつり号も、当初はそれに近いダイヤだったが、近年はスピードアップしている。(以上追記)

 

年ごとの運行期間(運転日)の変動が大きい。全国的に、在来線臨時列車が縮小傾向の中、この列車は近年のほうが運行期間が長くなっている。
大きな理由は、桜の開花時期が早まるとともに、昔よりも変動が大きくなっているからだろう。
JR東日本としては、見頃の時期にピンポイントで運転するのが効率的だろうが、予測は難しい。昔の早咲きの年は、ソメイヨシノが葉桜になってから、やっと運行が始まることがあった。そのため、2025年から、思い切って4月中旬から連日運転にしたのだろう。
早咲きの“保険”になるし、早咲きしてしまってもゴールデンウイーク中ならば、桜以外の観光や帰省の利用もあって、なんとかなるのか。ただ、現時点ではゴールデンウイーク中の秋田~弘前の指定席は空席が多い。帰省には時間帯が早すぎ/遅すぎるか。

弘前~青森の短距離利用はどの程度か。
2024年から新青森での新幹線との乗継割引がなくなったし、つがるでは対象となるチケットレス割引もないのだが、それでも最盛期は乗るだろうか。
停車駅は多いほうが、少しでも多くの人に利用してもらえそうな気がするのだけど。急ぐ旅でもないし。

 

旅行会社では、秋田から、バスやJRで日帰りする花見ツアーやパッケージツアーがある。
弘前さくらまつり号は、読売旅行で行きだけ利用(帰りはリゾートしらかみ)するものがあった以外には、見つけられなかった。JR東日本のびゅう商品は、なぜか往復とも「つがる」利用。


さて、4月13日の乗車記。
特急で行くなら、1時間前・8時39分秋田発のつがる41号でもいい。だけど、指定席予約状況を見たところ、さくらまつり号のほうがガラガラだし、最寄りバス停のバスからつながりもいいので。
上記の通り、特急券のチケットレス割引はない列車だが、株主優待/JRE BANK優待の乗車券・特急券4割引は適用できるので利用。

普通車指定席は10人ちょっとの予約。
窓口でしか予約できなかった昔なら、車両の一角にまとまって座らされそうだが、シートマップで予約できるようになったからか、1両半にうまくバラけていた。

秋田駅の発車標は列車名が英字にならない

A-103編成
秋田駅は2番線発。現在のつがるは2番線発着はないが、2015年の快速時代や、ある時期の485系「かもしか」の昼の3号は2番線発車だった。

おそらく予約した全員が秋田駅からの乗車。
外国人(グリーン車?)も、若い人もいるが、意外にも高齢者は少なかった。


車両の行先表示器は「臨時 EXTRA」のみ。指定席/自由席表示なし。
車内の通路上の文字情報装置は消灯。「指定席/自由席」の表示も点灯できないのか、その部分に紙を貼って対応。そんなわけで、自動放送もなし。

車掌は、秋田統括センターが弘前まで乗務。

東能代を過ぎて、まだ茶色の田んぼと残席【22日訂正】残雪の白神山地
臨時列車といえば、途中駅で長く停まることがあるが、これはさすがスーパーつがる相当、奥羽北線としてはなかなか飛ばして快調。鷹ノ巣までは半月ほど前に普通列車で通ったばかりだが、遠くからの旅行客のような新鮮な気持ちで楽しめた。

秋田発9時40分、弘前着11時40分、148.4kmをジャスト2時間00分。
距離では二ツ井~前山間が中間地点。その付近で「つがる42号」とすれ違い。前山駅10時39分通過。
10時54分頃から10時58分まで、下川沿駅で運転停車。「時間調整のため」とのアナウンスで、すれ違い列車はなし。
これが弘前までで唯一の運転停車。スーパーつがるは、秋田~弘前2時間を切るのだが、この停車の分が、所要時間を長くしていることになる。

2分停車の大館で、指定席から1組下車。途中駅からは誰も乗らなかった。

陣場駅手前、トンネルを抜けた長走付近。下の川は米代川水系下内川(長木川に合流)だそうだ

天気は良いけれど、沿線は芽吹き前。低山や線路際の日当たりが悪いところには、わずかに雪が残っていた。

県境の3180mの矢立トンネルを2分08秒で抜けて、青森県へ。
碇ケ関を過ぎて、短いトンネルを抜けると、左側が開ける。大鰐町唐牛(かろうじ)地区だそうで、トンネルも「唐牛トンネル」。少し先には、昔は「陽気ドライブイン」があった。上記、2015年の記事参照。
天候にもよるが、前方に目を凝らすと、

白い岩木山のてっぺん
奥羽本線を下ってきて、最初に岩木山が見えるポイントだろう。

弘前着。
指定席の客は皆、降りるかと思いきや、複数が残った。新青森か青森への移動に使う人もいたのだった。新青森では、新幹線上下とも10分程度で乗り継げて、接続はいい。
弘前で13分、新青森で4分停車するので、スーパーつがる相当分は帳消し。

自由席のほうはよく見られなかったが、降りる人はそう多くはなかったようだ。
弘前から乗車する人も、あまりいなかった。弘前始発の普通列車が、直前(11時39分発)にあり、青森まで先行する(弘前と新青森での長停車はその調整か?)せいか。

帰りも6号に乗りたかったけれど、いかんせん秋田着が遅い。定期のつがる44号を利用。1号よりは乗車率は良かったが、指定席は選び放題だった。

E751系を使った毎年恒例の臨時列車は他にはないし【22日訂正・夏の「ねぶたまつり」もあった】、他のイベントの臨時列車では701系など普通列車用車両を使う快速も多い。
「弘前さくらまつり号」は、長い運行期間に対応できる車両の確保や、特急料金が収入になることから、こうしているのだと思うが、開花期以外はこんな乗車率で成り立つのかと心配になる。満開の頃はほぼ満席だったので、それで埋め合わせられるのか。
ツアーで利用するよう旅行会社に働きかけたり、チケットレス割引対応にしたりすれば、利用は増えそうだけど、どうでしょう。


弘前の話は続く。→次の記事