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カプセルフードに水

秋田市中央部、東北森林管理局・中通小学校の通りと、池永小路が交わる小さな交差点。歩行者用信号機はなく、車両用信号機が各方向に1台ずつ設置されている(昔は南行き側のみ2台)。LED化は他の交差点で使われていた中古の転用品で行われ、かつ再交換されたものもあり、ボディカラーも機種も不ぞろい。

 

この春、久々に通りかかって、ここの赤信号に引っかかった。交わる側の信号機をそれとなく見ていると、その黄色信号が少しおかしかった。
灯りかたが均一でないように見えた。横一列に消えているような、にじんだりLEDの粒の大きさが違って、明るさにムラがあるような。

2000年代後半辺りに製造された信号機では、経年劣化なのか、製造当時の技術的問題なのか、一部のLEDが点灯しなくなる事例が散見される。これもそうなのかと思ったが、違った。信号機本体には問題がない。

横からのほうが気付きやすいかも

問題は、フード(庇・ひさし)だ。
カプセル状のフードの内部に水が入ってしまっている。

 

雪国では、積雪や吹雪によって信号機に雪が付着し、視認できなくなることがある。LED信号機は、発熱が少なく融けづらいので、問題視された。
秋田県警ではその対策にわりと積極的で、2010年代前半から、2つの対策を始めた。1つはフードがないフラット型の信号機。もう1つは、フードの代わりに透明なカプセルを付けて、点灯面を覆うもの(以下、カプセルフード)。
しばらくは両者が並行して導入され、カプセルフードは2015年からは、改良型と思われるとがった形にマイナーチェンジされた。当初のカプセルフードは新品の信号機に限って付けられていたが、その頃には、既存信号機の通常フードを外して、カプセルに交換するケースもあった。

しかし、2017年からは低コスト信号機が全国的に導入されたこともあるのか、現時点での新規の信号機は、フードがないフラット型ばかりとなった。今後、カプセルフードが増えることはないのだろう。

 

今回問題の信号機は、信号電材製。銘板の刻印が薄くて、製造年は読めない。ストリートビューによれば、2019年度後半~2020年度前半に、通常フードで設置され、2022年10月までの間に改良型カプセルに交換されていた。この交差点で同型はこれ1台だけで、カプセルフードもこれだけ。北向きで吹雪を受けやすいための対処か。

問題の黄色信号
カプセルの下に水が溜まっている。水深5センチといったところか。一列消灯しているように見えたのは、水面で光が屈折したためだった。
さらに、温度や日照にもよるだろうがカプセルの上のほうには水滴が付着している。点灯ムラは、同じく屈折とその水滴の曇りによるものだった。

水は若干、濁っている?

特に正面から見ると消灯時は、意識して目を凝らさない限り、水にも水滴にもまず気付かない。点灯時間が短い黄灯だけに、異常が見落とされても仕方がないだろう。


カプセルフードは、信号機本体の外側にネジ止めされているだけ。信号機本体は防水対策がされているだろうから、この状態では直ちに故障などはしないだろう。
でも水が濁って視認性低下したり、凍って割れたりしないとも言えない。間を置いて、水が抜けていないことを再度確認して、いちおう秋田県警信号機ボックスへ伝えた。


すると、迅速に対応していただいた。
水を抜いて、清掃もしたようだ。

カプセル内に水がたまったのは初めて見たが、水滴が付着するものは他でも見たことがあった。たしかそれも、後付けカプセルだったから、後付けだと気密性に難があるのか。

今回のカプセルをよく見ると、
対処後に撮影。赤い←部分
水抜き前後とも、黄灯だけ、向かって右側横のネジ穴に、ネジがないのでは? ここから水が入ったのではないでしょうか。
あと、連絡して対処いただいた頃は、晴天が続いた。それを活用して、カプセルを外した状態で放置して、しっかりと乾燥させたほうが良かったのでは。対処後も、若干水滴が残っている気がしなくもないのですが。

 

つい先日、この交差点の信号制御器更新の入札公告があったが、信号機には手を付けないようだ。
数十年後には、カプセルフードはなくなるのかもしれないが、当分は管理が必要になろう。