秋田市の中央地域を中心とした市街地の道路上(道路管理者問わず)に設置されている、歩行者向け道案内の道標について、2010年以降何度か取り上げてきた。
柱の色は茶色と緑があり、てっぺんにサツキの花が赤一色で描かれた(秋田市営バスの2代目バス接近表示対応バス停に描かれていたのは、似て非なるもの)小さな箱が付いている。
1997年から1999年にかけて、秋田市建設部道路建設課が設置したものだそう。
県道・山王大通り「運動公園前」交差点
表示された施設の名称が変わった際は、対応して更新されるケースもあるが、そのままのこともある。
道案内をするアイテムだから、間違いや見栄えの悪さはふさわしくない。30年近くなって老朽化も進むだろうし、管理を続けるであろう秋田市役所に苦労は絶えないだろうと思っていた。
昨年度末も押し迫った2026年3月下旬。
県道・新国道「(保戸野)鉄砲町」交差点
道標の柱の下側に、白いものが貼られていた。
「秋田地域振興局建設部」
秋田地域振興局とは、秋田県庁の出先機関で秋田市と男鹿南秋(とは今はあまり言わない?)地域を管轄。その建設部は、山王大通りや新国道のような県道の維持管理も業務の1つ。
ここで以前の繰り返しの苦言を言わせてもらう。「地域振興局」が秋田県庁の組織であることを知る一般県民・道路利用者は多くはないだろう。ネット検索すれば分かりはするけれど。
道路工事の看板の発注者名表示では、「秋田県○○地域振興局」と表示する決まりになっているのだそうだが、「秋田県」を抜いて表示してしまうケースが少なくなかった。このシールも、その流れで作られてしまったのだろう。県職員や出入り業者には当たり前のことであっても、それを見る県民とってはそうではない。
「県」が分かるシールを作り直せとは言わないけれど、県民の立場になった業務をお願いしたい。
話を戻して。
他にも山王地区周辺では、道標より少し後に設置されたと思われる、サツキのイラスト入りの地図にも同じシールが貼られていた。
ということは、県道の道標は、秋田市の手を離れ、道路管理とまとめて秋田県庁が維持管理を行うことになったのだろうか。
一方で、県道上でも、土手長町の北都銀行本店前の道標は、
現時点でシールがない
拡大
この道標は、表示板面全体にヒビが入っているし、2005年に秋田中央警察署となった「秋田警察署」が未更新。
これも県に移管されたのであれば、それらの対応は秋田地域振興局建設部が行う必要があるけれど、分かっていますでしょうか。あと、「←秋田駅」があったのか、表示板が1枚なくなったような形跡もありますよ。
2018年に通町に新設された類似の道標にも、シールはなし。
秋田市としては、管理する道標がいくらか(だいぶ?)減って、ラクになったと思っているかもしれない。県としては、やらなくていいことを引き受けたように思えなくもないし、地域振興局建設部は道案内に対してそこまで専門性(例えば施設名変更に迅速かつ柔軟に対応できるノウハウ)があるセクションなのか、将来にわたって適切な情報提供ができるのか、という不安はある。
そして、市道と県道はつながっていて、歩行者は意識せずそれを歩くわけで、道案内は市道/県道問わず一貫したものでなければならない。管理者が2つになったことで、同じ見た目なのに、内容がはちぐはぐな道標になってしまうのではないかという危惧もある。
だが、経年で責任の所在があいまいになって、互いに押し付け合うような事態よりは良いとも思う。
正しく一貫性のある情報を、安全に提供し続ける道標であってほしい。