昔の臨時列車の話。
祭りや帰省シーズンに運転される、JR在来線の臨時列車、特に長距離のものは、この20年ほどで少なくなってしまった。
2025年は、8月初めの東北地方各地の夏祭り向けで、優等列車(=特急・急行)や県を越えて運行されるものは、秋田~青森の特急「ねぶたまつり」1往復だけだと思われる。
始発駅基準で8月2日~6日の運行。特急「つがる」用E751系電車4両編成使用。
1号は指定席3両(うち1両は半室グリーン車)で秋田13時14分→青森16時08分、2号は全車指定席で青森21時31分→秋田0時19分。
上下で自由席の有無が異なるのと、1往復なのに号数が付いているのがおもしろい。
メインターゲットである、青森ねぶた祭の日程に合わせた運行(8月1日の前夜祭は除く)だが、最終日7日は運行されない(昨年以前は不明)。同日は、夜は花火大会と海上運行だからなのだろうか。青森県内完結の普通列車の臨時列車は、7日も運行。
青森と少しずれた日程で、弘前ねぷたまつりや五所川原立佞武多も開催されるが、運行日であれば、弘前乗降でそれらへの行き来にも利用可能。帰りは五所川原からの臨時普通列車から接続があり、弘前22時08分発。
この特急は歴史がある。少なくとも1988(昭和63)年には運行されていて、上りに乗車したことがある。485系電車(5両編成か6両編成か? 3両ではなかったと思う)による特急「ねぶた(号数なし)」の列車名で、少なくとも上りは2025年とほぼ同じ時間帯で、自由席があった。
2002年12月に、東北新幹線が八戸まで延伸。接続する在来線特急の「つがる」の一部列車が、弘前まで運行されるようになった。
これにより、2003年から青森ねぶた臨時特急の上りの運行方法が変わった(下りは不明)。
近い時間帯に運行されていた八戸発(青森経由)弘前行き「つがる」を、秋田まで延長し、秋田発八戸行きとして運行。号数は東北本線内基準なので、奥羽本線内では上りでも奇数で、2003~2005年は25号、2006年以降は29号だったようだ。
この時期にも、2003年と2004年に乗っている。【7日補足・いずれも弘前から乗車。】
2003年 秋田駅6番線到着
車両は、リニューアル編成である485系3000番台6両編成(半室グリーン車)で、上りも自由席あり。
2003年 弘前駅の発車標
2004年は、弘前22時58分→秋田1時13分。2003年も弘前22時57分だから、秋田着は大差ないだろう【14日追記・1時11分着だった】。
2003年 側面行き先表示は「弘前」の上に「秋田」をシール貼り。「臨時」で済まさないのはよろしい
2004年には「秋田」がセットされた
2004年の乗車券・指定席特急券
2004年は青森ねぶたの「前夜祭」である8月1日も運行されていたようだ。前夜祭だからか、指定席はガラガラだった。
【7日追記・2004年8月1日に弘前から乗車する人も、ほとんどいなかった。改札を入って、階段でホームへ下りようとすると、白い制服の駅員(駅長か副駅長?)がいて、我々を見つけると、エレベーターの扉を開けて誘導してくれた。実はその時、通常なら上り/下り1本ずつのエスカレーターが、2本とも上りで運行されているため、その代わりの対応だったようだ。通常の弘前止まりの日もそうしていたのかどうかは分からないが、それだけ弘前で下りる客(八戸からの客+青森ねぶた帰りの客)は多いということなのだろう。】
2010年12月の新幹線新青森駅開業時に、「つがる」は秋田までの定期運行・E751系化された。
ほとんど気にかけないで来てしまったが、青森ねぶた臨時列車は、再び全区間臨時列車となり、車両と名称も変わって、今に至るのだろう。
【13日追記】2014年は、当時、秋田の車両基地に所属していた、583系電車6両編成で運行されたようだ。
臨時列車が減った今でも運行されていることを踏まえれば、乗車率は悪くないのだと思う。【7日追記・定期列車だけならば、現地に宿泊しないと祭りを見られない地域の人たちが、日帰りできるわけで、存在意義が大きい臨時列車である。】
1988年、2003年、2004年(上記の通り少なめだったようだ)とも、空席も目立ったが、秋田駅ではそれなりの人が下車していたはず。ツアーやパック旅行で指定席に乗る人もいるのかもしれない。
青森発秋田行きのねぶた臨時列車は、車内の減灯などはないものの、夜行列車・夜汽車の趣がある。
小学生で初めて乗った1988年は、深夜の奥羽本線を、日付を越えて運行する特急列車に、特別な感情を抱いた。
また、快速列車だが、2000年代以降には、キハ40系気動車による五所川原発(弘前・大館経由)秋田行きの臨時列車が運行されたこともあった【この列車や、つがる25号等のダイヤも含めて、コメントで教えていただいた】。国鉄型気動車で深夜の矢立峠を越えるのも、特別なものだっただろう。
乗ったことはないが、特徴的な夏祭り臨時列車は他にもあった。続く=2025年8月11日の記事。
※ねぶたまつりと同じ車両、ほぼ同じ区間で毎年運転される、弘前さくらまつりの臨時列車について。