広く浅く[blog.goo.ne.jp/taic02より移転]

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歩道のブロック

当ブログでは今まで何度か、道路(主に歩道)に敷かれているブロックを取り上げた。
道路の美観向上や透水性のために採用されていると考えられるが、色によっては照り返しが強くて夏は通りたくない道があるし、使用しているうちに目地から草が生えたり、すき間や凹凸ができたり、車の出入りでぐらついてしまうなど、素人目ではデメリットも少なくないように感じる。
なお、今までの記事では、このブロックのことを「インターロッキングブロック(またはインターロッキング)」と呼んでいたことが多かった。しかし、以下に紹介する実際の製品名ではインターロッキングの呼称を用いていない。何か定義があるのかもしれない。


再開発事業がまもなく完成する秋田駅周辺では、秋田県秋田市がそれぞれ管轄する歩道において、融雪装置(ロードヒーティング)の新設または更新工事が行われている。
そのため、新品のブロックが敷かれることになる場所も多い。
工事中はブロックが山積み(無防備な気もするが、こんな重いものを盗むヤツはいないか…)
工事現場の一角に、新しいブロックが置かれていた。その箱などを見ると、ブロックの“出自”が判明した。


まず、秋田県道の広小路。
工事区間では、既に設置されているブロックと同じものを採用。
車道寄りの左端が新品。柵より右の大部分は以前の使い回し?
長方形と大小の正方形のブロックを組み合わせている。色は薄いグレー中心でアクセントで規則的に濃いグレー(小さい正方形のみ)が入る。
段ボール箱に入って納品されるようだ

 「木曽グラニット(R)」
岐阜県土岐市に本社のある「株式会社ニットー」という建築土木用景観資材メーカーの「木曽グラニット フルモジュールシリーズ」という製品であることが分かった。
「グラニット」とは、英語で花崗岩御影石のこと。木曽地方は御影石の産地のようだし、箱に「MADE IN JAPAN」とあるので、東海地方から運ばれてきたのだろうか。
メーカーのホームページ(http://www.nitto-web.jp/product/t_full/)によれば「木曽グラニットは強度が高く舗装用タイルとして開発された舗石タイルです。」「発売以来35年に渡り全国に納めさせていただいております。」「再生原料(風化花崗岩が主体)を50%以上使用した環境にやさしいリサイクル製品です。」などとある。

一見、表面がツルツルしているように感じるが、既に設置されている区間をいつも歩いている経験上、雨や積雪時でも滑るような危険を感じたことはない。
「コタタキ面」といって、表面に細かい刻み目が入っているためのようだ。

この製品には、10数種類のカラーバリエーション(色調)があるが、広小路のものは「白みかげ」と「黒みかげ」。
白みかげは正方形と長方形の2種が使われ、別に視覚障害者誘導用ブロック点字ブロック)も木曽グラニットブランドを採用しているので、都合4種類【訂正・5種類(下記追記参照)】が使われている模様。
いちおう型番を挙げると、(カッコ内は段ボール1箱当たりの個数と重量)
FK-2020:フルモジュールシリーズ 白みかげ 190×190×20 (16個約27キロ)
FK-1010:フルモジュールシリーズ 白みかげ 90×90×20 (76個約29キロ)
FK-1010-BG:フルモジュールシリーズ 黒みかげ 90×90×20 (76個約29キロ)
FUJ-3030-SY:視覚障害者用舗石 特黄 290×290×20 (6個約24キロ)
【追記】さらに白くて細長い190×90のものもあり「FK-2010」だと思われる。
また、カタログにはそれぞれの1平方メートル当たりの価格(材料のみ。工場渡し、運賃別)も掲載されている。FK-2020は9300円。
白みかげ以外の色は「カラー」扱いで、若干値段が高くなる。(広小路では採用されていないが、FK-2020のカラー版は10500円)


一方、秋田市道の仲小路。
仲小路は、約30年前に敷かれたカラーブロックがそのまま使われていたので、すべて新品に替わるようだ。
新しいブロックは今までとは形も色も違う。
正方形で表面に筋状の凹凸があり、目地がほとんどない
最近の秋田市はこのブロックを好んでいるようで、色は異なるが南大通りなどの歩道、さらには担当課が異なる千秋公園のポケットパークにも採用されている。
個人的にも、正方形だけの同じ形が並ぶためか、あるいは目地が目立たないためか、すっきりして見えるし、表面の凹凸がいかにも滑りにくそうで安心感があって、嫌いじゃない。

この製品は箱ではなく、木製のスノコみたいなのに乗って納品されるらしい。
上の写真の通り「東洋工業(株)三重工場」とある。(隠れているけれど「要返却」といった内容も記載されているようだ)
点字ブロックのほうは「高松工場」
東洋工業株式会社」は、香川県高松市に本社があるエクステリア・景観商品メーカー。公共施設向けから一般家庭向けまで手がけている。工場はいくつかあり、三重工場は津市にある。

仲小路で見たのは「TOYOユニバーサルペイブ」という商品のうち、200×200×80の不透水性のもの。(インターロッキングはブロック自体に透水性があると思っていたが、これはないのか)※場所によっては厚さ6センチの製品が使われている可能性もある
県道は厚さ2センチのブロックだったが、こちらはずいぶん厚さがある。重さにはより耐えられるだろうが、融雪装置の熱が伝わりにくいかもしれない。

※県道でも竿燈大通りのブロックは厚さ5センチ以上はあるものだ。ということは、広小路のものが特に薄いということか。
再掲)竿燈大通りのブロック。2009年の更新工事で再利用されるため復元途中の光景

「ペイブ(pave)」とは、英語の「敷き詰める」の意味。
公式サイト掲載のカタログによれば、やはり目地が小さいのが特長で、車いすやベビーカー通行時の振動を軽減できるという。表面の筋は「ノンスリップライン加工」としている。
また、側面に溝状の凹凸を設け、それを噛み合わせて設置することで不陸(凹凸)を抑制できるようにもなっているそうだ。
 たしかに側面に溝がある
表面のノンスリップラインと平行な側面は(敷いた時に)前後方向、直角に交わる面は天地方向に2本と、溝の向きと形状が異なるようだ。
したがって、敷設する向きを揃える必要があり、他のブロックに比べてデザイン上の自由度(色は別として)は高くないのだろう。


今まで気にも留めていなかったが、当然ながらブロックも工業製品なわけであり、メーカーがあって商品名が付けられていて、それぞれの個性があるのだった。

※続きはこちら
秋田市道のブロックには微妙な違いがあることが分かった。こちら