JRグループダイヤ改正が、今年も2025年3月15日・土曜日に実施される。例によって、JR東日本秋田支社エリアを中心に、JR発表以外の情報も元に、まとめる。
※昨2024年のダイヤ改正。
※誤りや勘違いがあり得ます。利用の際は公式な情報を確認してください。
秋田支社管内は2022年以降、総合的には大きな変化がないダイヤ改正が続いていた。今回も同様といえる。廃止も増発もなし。
羽後本荘7時01分始発の秋田行きが、6時51分発になる(秋田で男鹿行きに接続)ような変化はある。
●秋田新幹線「こまち」号数変更
連結相手の「はやぶさ」増発の影響で、ほとんどの便で列車番号がずれて変わる。
本数や時刻は変わらないが、予約時は注意。
●普通列車 編成両数変更
奥羽本線・羽越本線・津軽線の普通列車用701系電車は、2両編成(2両で1組)と3両編成(3両で1組)があり、どの便にはどちらが走るか決まっている(組み合わせて4両以上で走る便もあるし、突発的に変更されることはある)。※関連記事。
2016年以降、3両編成で運行されるダイヤが、少しずつ減る傾向にあった。
車掌が乗らないワンマン運転は、2両編成のみが対応するので、ワンマン化を推進する意向はあるようだが、車掌が乗っても2両に減車されたものもあった。
今回の改正では、すでに2両運転の列車がワンマン化されるものがいくつもある。
さらに編成変更は、
・奥羽本線 青森~弘前~大館で、2本が2両→3両に、5本が3両→2両に。
・羽越本線 秋田→酒田、酒田→吹浦、酒田→秋田の各1本(秋田を出て、酒田で夜間滞泊して秋田に戻る、一連の運用と思われる)が3両→2両に。※酒田→吹浦はワンマン化。
羽越本線は2023年改正の資料で、3両編成は7時前の酒田発秋田行き、18時台の秋田発酒田行きだけであることを知った。今回の資料によれば、酒田発の3両は、始発の5時半に変わっていた【20日訂正・見間違い・勘違いでした。変わっていません】。それらも2両になるとなれば、羽越本線で3両編成の運用がなくなるのか?【20日追記・コメントいただいた通り、朝の秋田~新屋の区間便は3両編成とのこと。かつては4両、さらに前は2両編成×3本=6両だった。】
レール幅が違うので、上記とは別の編成(701系5000番台)だが、
・田沢湖線 4本(盛岡→大曲1、田沢湖~大曲3)が4両(2両編成×2)→2両に。
その1本は盛岡→大曲通しでワンマン運転に。県境の赤渕~田沢湖でのワンマン運転は初めてとのこと。
これまでワンマンがなかったのが意外。1駅だけど18.1キロある山間部だが、別に支障はないはず。
●GV-E400系電気式気動車 運用範囲変更
キハ40系気動車時代も同じだったが、五能線と津軽線末端の蟹田~三厩間が、メインの運用範囲。
ほかに、秋田の車両基地との行き来を兼ねた営業運行(いわゆる送り込み運用)がある。奥羽本線の秋田~東能代で2往復(2両編成、1両編成各1往復)、弘前~青森で1往復(2両編成)、津軽線の青森~蟹田で1往復(1両編成らしい)。
2022年8月の大雨被害により、蟹田~三厩が長期運休となり、弘前~青森~蟹田で気動車の運行が必要でなくなってからも、この体制が続いていた。
今改正で、弘前~青森、青森~蟹田が、701系2両編成に変更。
蟹田~三厩の復旧断念・廃止が確定的になったことと、後述の奥羽本線運休区間の車両運用との関係があるのだろう。
今回は駅の無人化は判明していない。労働組合の情報から、
●五能線・五所川原駅 日勤化
五所川原駅は、現在は 始発~15:30、16:10~18:20、19:20~終電 の営業。
日勤化ということで、早朝・夜間は無人になると思われる。
2025年3月時点での変化は以上なのだが、2025年5月頃に次の変化がある。【22日追記・20日に、4月25日運転再開に決定したことが発表された。】
2024年7月の大雨による大きな被害で運休が続いている、奥羽本線の山形・秋田県境、新庄~院内間の運転再開。
電化設備を撤去する“非電化化”で運転再開され、GV-E400系が運行することになっている。したがって、新庄~院内から701系は撤退。
【3月24日追記・この区間が電化されたのが1975年10月13日(羽前千歳~秋田。貨物支線を除く奥羽本線で最後)だったので、ちょうど50年間。】
詳細は明らかになっていないが、GV-E400系は秋田の五能線用と共通運用と考えられる。五能線と同じく、秋田の車両基地との行き来では、秋田~院内での送り込み運用もあるだろう【22日追記・1往復設定された】。
3月で、青森側のGV-E400系の運用が減るのは、こちらに回す意図もあるのだろうし、代わりに701系を回せるのも、運休区間分、車両が余っているからだろう。
なお、GV-E400系のほうはやや不足するらしく、新潟にいた両運転台のGV-E400-8が、秋田へ転属したらしい。
となると、701系の運用に、一定数の余剰が生じる。
使いどころはないだろうから、来年度以降、まとまった廃車が出ることになるのではないだろうか。【14日補足・まとまったというほどでもなく、数本かも。山形新幹線延伸に伴い、山形~新庄から秋田の701系が撤退した時、余剰になったのは2両×5本だった(仙台へ転属)。今回はそれより少ないと思われるので。】
来年度以降の別の話題として、土崎~秋田港(という名の貨物駅)の奥羽本線貨物支線。※秋田臨海鉄道とつながってはいるが、秋田港駅まではJR貨物の路線。
クルーズ船入港時に、下船観光する人の輸送列車が秋田~秋田港で運行されている(2024年の運行風景)。ところが、支線の本来の用途である、臨海鉄道に乗り入れる貨物列車が2021年で廃止されてしまい【17日補足・秋田臨海鉄道は廃止・会社解散済み】、年に数えるほどのクルーズ列車専用路線となっていた。
昨年秋、JR貨物による路線管理は2025年度までで終わり、以降も運行を続けるには、秋田県、秋田市、JR東日本が約8億円で取得し、毎年7000万円の維持管理費用が必要になるため、どうするか県が検討中であることが報道された。そして、昨日・2025年2月12日の秋田県議会で、それは困難であることが明らかにされた。
クルーズ列車、貨物支線とも、来年度いっぱいでなくなる。これまでの運行実績では、2025年内(11月辺り)がラストランになるかもしれない【22日追記・20日付秋田魁新報コラム「北斗星」では「最後の年は4月から11月まで運行の予定。」と明記】。【3月15日追記・新聞折り込み時刻表廃止?】秋田支社では2023年改正から、折りたたみポケットサイズと壁貼りの、駅別時刻表の作成・配布をやめていた。
その後も、新聞社名や広告が入った「株式会社 鉄道共済会」作成の秋田駅(と秋田市内主要駅)の壁貼り時刻表は、秋田魁新報と全国紙に折り込まれていた。それも2025年分は折り込まれなくなった。高齢者の家庭のほか、医療機関や店舗で掲出するところもよく見かけたので、困っているかもしれない。
【3月18日追記】魁、全国紙とも3月18日付新聞に折り込まれた。改正日より遅れて(しかもわずかに)届くことは、過去にはなかったのではないだろうか。どういう理由か?
【2026年3月14日追記・2026年の折りこみ時刻表】魁には、ダイヤ改正当日に折りこみ。ただし、掲載内容や制作会社に変更あり。詳細は、末尾リンクの2026年の記事参照。
その他、秋田以外で目に付いたこと。
●大船渡線 車両変更
キハ100形気動車からキハ110系気動車へ変更(2025年1月から順次)。
※盛岡支社リリースでは「キハ100系」としているが、実際はすべて同型のキハ100形。
デザインはそっくりな両形式だが、車体長が違う。キハ100は一般的な鉄道車両より3.5メートルほど短い。
変更の理由は分からない。そんなに乗客が増えたということでもないだろうし(最終1往復が減便される)。
大船渡線は、1990年に初めて製造されたキハ100が最初に投入された路線であり、北上線と共通運用されている。北上線では引き続きキハ100が走る。
なお、盛岡支社管内では、2025年度後半にディーゼルハイブリッド式の新車両が釜石線に導入予定。
【6月15日追記・この影響で、キハ100に廃車が出た。2025年6月14日の記事。】
●特急「あずさ」白馬止まりに短縮
1往復が、松本より先、大糸線に乗り入れて南小谷(みなみおたり)駅まで行っていたのが、途中の白馬(はくば)止まりに。下りは新宿発8時ちょうどの「あずさ5号」。
2016年に南小谷→松本を乗車したが、南小谷から白馬まではガラガラだった。登山・観光シーズンは違ったのかもしれないが。【3月7日追記】下り南小谷着後は、そのまま待機せず、白馬辺りまで戻って待機し、再度、南小谷へ回送して上りになる運用だったようなので、その解消の意図もありそう。
【3月2日追記・特急「しなの」白馬乗り入れ終了】名古屋~長野の特急「しなの」では、多客期に名古屋~白馬の臨時列車が運転されていた。それが2024年度の冬で終了したようだ。来春以降は、松本~白馬の臨時特急「はくば」が代わりとなる。(以上追記)
【4月9日項目追加】
●JR東日本 E217系電車運用終了
横須賀・総武快速線を中心に運行されていた近郊形電車。いわゆる「走ルンです」シリーズ(701系の記事)の1つで、導入時は近郊形のわりにロングシートが大部分で批判があったと記憶する。JR東日本の近郊形電車としては本形式が最後で、以降は通勤形電車と統合して一般形電車と分類するようになった。
回数は多くなかったが、何度か乗車した。鎌倉を初めて訪れ、帰りに普通列車グリーン車に初めて乗ったのが、E217系。衝突時の安全確保の衝撃吸収構造により、丸みを帯びた先頭部の形状が独特で、嫌いではなかった。また、発車時の音が701系電車のものと似ていた(いずれも機器換装以前のもの)のも印象にある。※209系はギア比や加速度の違いか、701系とは若干、音が異なっていた。(以上追記)
●JR東海 静岡地区211系電車運用終了?
国鉄時代末期からの車両が置き換え。訪問時に何度も乗った。
代替は、新製のロングシートの315系電車ばかりではなく、名古屋から313系の転換クロスシート車も転属とのこと。先に313系8000番台が転属していて、転換シートの異端車になるのではと考えたが、そうならなかった。どっちの座席に当たるか運次第だが、転換シートが増えたのはうらやましい。
【2025年5月12日追記・改正後だが、JR東海311系電車も、2025年6月末で運用終了。4両編成×15本と少ないことに加え、僕が東海地方へ行くようになった2000年代以降は、新快速運用メインではなくなっており、名古屋周辺の快速や普通列車で何度か乗った程度だった。1989年製造開始のJR東海として初の普通列車車両。最高運転速度120km/hで新快速のスピードアップに貢献した。車内外にどこか国鉄っぽさも残る雰囲気がある一方、今に通じる白い顔にオレンジ色帯、バブル期のせいかデジタル時計や公衆電話(2007年撤去)があるなど、個性的かつ実用的な車両だったと思う。】
【4月19日2項目追加】
●201系電車運用終了
1980年代前半に国鉄が製造した通勤形電車。銀色のステンレスではない、普通鋼製の最後の国鉄通勤電車で、帯でなく車体全体の色が路線で異なった。フロントガラス周りが黒いのが斬新に感じた。
東京の中央線で最初に投入。「省エネ電車」の触れこみや、着席人数を守らせるため、ロングシートの中央部だけシートモケット(布地)の色を変えたことが、本やテレビで取り上げられたのを覚えている(現在は1人分ずつ、模様や縫い目があるのが普通だが、その先駆け)。JR東日本では2011年で運用終了。
物持ちが良いJR西日本は引き続き使っていたが、103系電車よりも先になくなるとは意外。中央線で数度、総武緩行線や大阪環状線でも乗ったかな。
●ED76形交流電気機関車運用終了
1965年から国鉄が製造し、ブルートレインや貨物列車などをひいていた機関車。
60Hz電源対応の九州用と、50Hzの北海道用があった。北海道用は、労働組合対策で半ば強引にED76を名乗ったそうで、正面の顔は東北でなじみ深いED75と似ている。
北海道やJR九州旅客用は廃止済み。九州のJR貨物機が運用終了。
九州版は実物を見たことがあるようなないようなという感じ。子どもの頃に本で写真を見た時、東北のED75と1番違いなのに、顔つきはだいぶ違ってびっくりした。ちょっと怖く、ちょっと古臭く見えたかな。EF81と似ているが、2枚のフロントガラスの間のスペースが狭く、おでこが少し広い。(以上追記)
●滋賀県 米原駅 駅弁撤退(2025年2月末)
「湖北のおはなし」など、丁寧な作りの駅弁で知られた事業者「井筒屋」が、駅弁から撤退。
2009年など2回しか食べたことがなかった。東海道新幹線「こだま」の長時間停車を利用して、ホームの売店で買おうとしたら、全部売り切れていて買い損なったのが、最後だった。日本最古の養鱒場がある土地ならではの「元祖鱒寿し【14日追記・2022年頃で発売終了とのこと】」なども食べたかった。
【14日補足・撤退理由について】撤退する理由や思いは、ホームページに掲載されている。世の中が、駅弁事情が変わる中で大変だったのだと同情したくはなるが、その一方で、かたくなすぎる、あるいは頑固すぎるのではないかとも思ってしまった。ネット上で誰かが「時代についていけなかった」と投稿していたが、そうかもしれない。いろいろ事情はあるのだろうし、遠方の部外者は知らないこともあるだろうけれど、複雑な心境になる。
●JR四国 パターンダイヤ、タクトダイヤ
全域でパターンダイヤを導入または時間拡大。パターンダイヤとは、毎時何分発と時刻がパターン化されていて、覚えやすく利用しやすいダイヤ。
徳島駅で拡大される、タクトダイヤは初めて聞いた。JR四国の造語か?
これは、パターンダイヤどうしの方面を組み合わせることで、接続を良くして、乗り換え利便性が向上するもの。
JR四国は厳しい経営状況と聞いていたし、徳島市以外の3県庁所在地では私鉄が運行されている。だから、JRはローカル輸送に消極的だと思いこんでいたが、このような積極的な取り組みがされていた。
ひるがえって、JR東日本・秋田駅周辺。
秋田新幹線に接続することを優先したのか、パターンダイヤではない(昔の男鹿線はパターンダイヤっぽかったが)。秋田駅での接続など、昼間はないも同然。
秋田市では、路線バスの大再編を計画しているが、もっと鉄道も活用するべきだと思っている。その時、パターンダイヤ・タクトダイヤになっていれば、とても利用しやすくなる。四国が参考になるのではないでしょうか。