大学の正門前、キャンパスの西縁を県道15号が通る。ただし、県道の西側も一部は大学の敷地で、なんとかセンターとか体育施設がある。
正門向かいの北側、体育館や陸上競技場(サッカースタジアム候補地からは外れたようだ)がある300メートル弱の区間。
濃いピンクの並木ソメイヨシノではない八重桜らしき桜の並木。
ここが八重桜並木であることは知っていたが、今春まで興味がなかった。昔は頻繁には来ない場所だったから、いつからあるのかも記憶にない。
並木は車道と歩道の間ではなく、歩道の外側・大学敷地との間にあるから、街路樹ではなく大学側が植えたのかもとは思っていた。でも、今回確認すると、生えている位置は歩道の隅=公道上であり、道路管理者(県)管理の正真正銘の「街路樹」に位置づけられそう。


それにしてもきれいだ。
今まで、八重桜というと、どぎつくてけばけばしいイメージがあったが、それほどでもない。むしろ、この数だとボリューム感がある“濃厚な”桜に圧倒される。
右奥・野球場、鉱業博物館前上りバス停の所には大きな枝垂れ桜があるが、終わりかけの状態興味がなかったから当然だけど、これまで、ここの桜は全部が同じ八重桜だと思っていた。しかし、北寄りで、
1本だけ咲いてない!【27日追記・もう1本あったので計2本】枯れたわけではなく、もう少しで開きそうなつぼみと葉がある。
さらに、正門(南)寄りテニスコート付近にも、同種と思われる木が数本。【27日追記・正門向かいの押しボタン信号を越えて、バス停~次の交差点までの間にも断続的に植えられている。】
考えてみれば、一般的な八重桜は、ソメイヨシノが散った後に、赤っぽい葉とともに咲いていた。「関山(カンザンまたはセキヤマ)」という品種らしい。まだ咲いていないのはそれかも。
ここの大部分は、ソメイヨシノが散り始めた今の時期に、葉が出るより先に咲く、違う品種の並木ということになる。だから、これまでの八重桜のイメージと違ったのかもしれない。
桜の品種はものすごくたくさんあるし、ネットでは調べづらく、特定はできなかった。「江戸(エドヒガンではなく)」という品種の系統かもしれない。
何らかの理由で全区間で品種を統一できず、しかも北寄りでは1本だけ混入してしまったのかもしれない。
もう1つおもしろい桜があった。
右側の桜逆光気味で分かりづらいですが。
紅白(ピンク白)?!同じ場所でピンクと白、2色の花が咲いている。
一重の白い花の桜で、葉も出るタイプこれまで何度か取り上げた、丘や川辺で見かけるのと同じ、ヤマザクラ系だろう。
ヤマザクラはソメイヨシノよりやや遅く咲く傾向だが、早いものはこの時点でも咲いているものがあった。
ツバキとかハナモモなどでは「源平咲き」と言って、1つの個体で違う花が咲くことがあるが、桜でもあるのか? 人為的に接ぎ木してもできるだろうけどまさか…
白い枝は陸上競技場側に覆いかぶさるように伸びている根元を見れば、
左が白、右がピンク八重根元から別々の木だった。
密着しているから、癒着していて、中でつながっている可能性はなくはないかもしれないが。
八重桜が植えられた後、土に混ざっていたか鳥が運んだ、白い桜の種が芽吹いて、ここまで大きくなったのだろう。
競争相手ができてしまって、他と比べて厳しい環境かもしれないが、たまたま同じ時期に咲く紅白の桜という偶然の共演。
桜並木、桜の街路樹は珍しくもないけれど、秋田市内では公道の桜並木はほとんどないと思う。自衛隊通りのソメイヨシノも、老木になって今は寂しい限りだし。
しかも濃い八重桜の並木となれば、珍しいほうだろう。
木が大きくなったら、さぞ見ごたえがありそうと思ってしまうが、一般に八重桜はソメイヨシノほど大木にはならないから、現状が限度かもしれない。
八重桜だから散る花びらの量は多そう。そしてまだ咲いていないほうの花は。続く、かな?
【28日追記】4月28日付 秋田魁新報 社会面「ふきのとう」欄で、「紅白桜、縁起いいね!」として、上の2種の桜共演が取り上げられていた。
E3系R1編成、道案内の英語に続いて、魁に…という気もしなくもないが、主要道路だから通行する機会は少なくないはずで目に入りやすく、それに気がつけてこそ新聞記者。開花時期は限られているから、たまたま重なって、当ブログが少し早かったということなのでしょう。
記事では「秋田大学前の桜並木」「よく見ると、白い花は幹が白っぽく、ピンクの花の幹は黒っぽい」「(周囲は)ピンクの八重桜ばかりが20本ほど並んでおり」と表記。近所の64歳女性の「前を通るたびに不思議だと思っていた。縁起が良いわね」とのコメントも。
「並木を管理しているのは」下北手の造園会社だとして、その社長は
その書き方だと、造園会社自社直営管理の桜のように読めるけど… 正しくは、「道路管理者である秋田県から委託されて管理する」のがその会社なのでは。他の県道の樹木の剪定などをよくやっている会社。
【29日追記】翌29日付に大きめの「おわび」が掲載。
「談話は、発言内容と異なっていました。取材の際に趣旨を取り違えたもので、おわびして訂正します。」。
これまでの魁の訂正は、正誤のみを記していたが、最近の朝日新聞のように、誤報に至った事情も説明している。
正しいコメントは「(略)オオシマザクラの台木にピンクの八重桜を接ぎ木した苗を植栽し、台木から出たひこばえがそのまま成長したため(略)ではないか」とのこと。
人為的に接ぎ木した結果だったのか。リンゴなど果樹、それにキュウリなど野菜では接ぎ木を行うのが普通だが、八重桜でも行うとは知らなかった。そして、この白い桜がオオシマザクラであることも分かった。
なお、魁のサイトにも掲載された(談話は会員登録しないと読めない箇所)が、談話がそっくり差し替えられている。
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