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どうなる? こまち公園

秋田駅東側、新幹線ホームやその上の自由通路から南方向を見る。
奥の丘は一つ森公園と金照寺山。鳥海山が見えることも
左(東)側の建物は、東横インが入り、NHK秋田放送局とつながる「秋田拠点センター“アルヴェ”」やその立体駐車場。
アルヴェと線路の間には道路をはさんで、JR利用客向けの平面の「こまち駐車場」がある。JRの土地であり、かつては線路が何本も敷かれ、転車台や秋田機関区があった。

奥のアルヴェより向こう(南)側には住宅が建ち並んでいる。
そこへズーム
こまち駐車場出入口の少し先で、道路は東へ曲がっていて、そこに公園がある。
現地へ
公園は100メートル×80メートルほどで、線路方向に若干縦長。面積7500平方メートル。
公衆トイレや遊具がまとまった一角、芝生の原っぱ、地面が露出した広場、築山(つきやま)などがある。
南東角から。左の高いのがNHKのアンテナ、中央右に太平山が見える

築山はほぼ線路方向に長く、短辺に階段がある。斜面は積雪時はそり滑りで人気。
2014年夏には、火野正平さんが頂上で手紙を読んだ。
築山の上から西方向の眺め
この公園は、乳幼児や高齢者だけでなく、駅に近いせいか中高生やスケボーをする若者にも親しまれているようだ。


ところでこの公園の名前。
管理する秋田市では「拠点第一街区公園」と名付けている。
「街区公園」とはいわゆる児童公園。それにしては大きい公園。

「拠点第一」という堅苦しい名称は、ここの区画整理が行われた時のエリア名が「秋田駅東第一地区」だったことにちなむのだろうか? 公園内に石碑があった。「拠点」はアルヴェと関係あるのか?
拠点第二公園などは、今のところ存在しない。
この公園には、秋田市の公園でよく見かける、擬木に毛筆体で公園名を書いた表示は見当たらない。避難場所案内図の中に小さく書かれているだけ。

堅苦しい上、表示がないも同然だから、公園を利用する人にその名を知って覚えろというほうが無理だろう。
だから、多くの公園利用者は、この公園を正式名称とは別の名前で呼んでいる。

それが、「こまち公園」である。

由来は、公園が線路に面していて、秋田新幹線「こまち」が見えることによるのだろう。
この公園は、秋田新幹線開業1年後の1998年3月31日供用開始。時期的に、秋田では「こまち」がブームになっていた頃。それに便乗して自然発生的にできた愛称ということか。
秋田県あきた未来創造部 次世代・女性活躍支援課が「平成14年度に募集した委員・29名が作成した子育て情報誌」である「あきた子育て情報誌「いっしょにね。」」の中で、「こまち公園(拠点第一街区公園) 電車がよく見えて子どもは大喜び。遊具も充実。」として紹介されている。
したがって、2002年頃には既に「こまち公園」の名がある程度定着していたことになる。

線路沿いといっても、目の前を大迫力で列車が通過するわけではない。
間にこまち駐車場から続く線路跡の土地が入っており、公園西辺からいちばん近い線路まで50メートルほど離れている。西辺は歩行者通路を兼ねていてカイヅカイブキかなにかの常緑の生け垣があって、そのすき間からのぞくことになる。(昔は生け垣が生長しておらず、すき間が大きくて、多少見やすかった。)
南側から。ここは生け垣が途切れているが、傾斜の関係で線路は見づらい
築山の上だともっと距離があるし、そんなに高いわけでもなく、木などに隠れてしまう。
駅構内だから列車はゆっくり走行するし、車が通らないので安全に列車が眺められるという意味では、いい場所ではあるけれど。


今、「こまち公園」の“存続”が危ぶまれている。
昨年10月28日、JR東日本秋田支社から「秋田駅東口に新たなクリニックを計画 プラチナタウンの実現を目指します」がプレスリリースされた。
それによれば、JRや自治体による秋田駅周辺活性化の一環として、秋田駅東口に「スポーツ整形クリニック」を建設することになった。
東通六丁目にある「城東整形外科」が新たに「(仮称)城東スポーツ整形クリニック」を建設。2017年春頃着工、2018年春頃完成予定。

その場所が、こまち公園と線路の間。
完成予想図によれば、公園の生け垣のすぐ外に4階建ての建物ができることになっており、公園内から線路がほとんど見えなくなるのは確実。
クリニックの西側には空間ができそうで、そこからは線路が見えそう(部外者が立ち入れるかは不明)だけど、いずれにしてもそこは公園の外。
駐車場としては使われなくなり、告知看板はあるが、今のところ未着工
さらに今年3月には、クリニック予定地の駅寄り、ホリデイスポーツクラブ(JR系列)の向かい辺りには、体育館「JR秋田ゲートアリーナ」が2018年夏着工、2019年冬完成で造られることになっている。こまち駐車場がだいぶ縮小されることになる。
【6月14日追記】この後、5月まで変化はなかったが、6月に入ると囲いが設置され、工事が始まった。

地理院地図に加筆。赤い丸がこまち公園

秋田市都市公園命名に決まりはなさそうで、街区公園の場合は所在地名、大字(地域)名、団地や町内会名などまちまち。子どもだけでなく大人でも覚えにくい。
そんな中で、中通三丁目街区公園を「たまご公園(遊具に由来)」、大川端帯状近隣公園を「あらやさくら公園」、保戸野鉄砲町街区公園を「緑町公園(町内会名?【2020年4月30日追記・「みどり町」という町内会名で、「みどりまち」と読む】)」、そして拠点第一街区公園を「こまち公園」と通称で呼ばれてこそ、親しまれる身近な公園なのかもしれない。
こまちが見えなくなっても、こまち公園はこまち公園であり続けるだろうか。

続きはこの記事中ほど。
※変わった注意書きなど2021年の状況