12月2日の秋田魁新報に、1日付のJR東日本秋田支社の人事異動が掲載されていた。
ちなみに、地元銀行やテレビ局の1日付異動は12月1日付に掲載されたのに対し、JR東日本は発表が遅いということか。
今回のJR東日本の異動は、12名と小規模。
そのうち6名は各運輸区や保線関係を中心に所属はさまざま。残り6名は、いずれも旧所属が大館駅の人たちだった。
具体的には、「大館駅長」が「秋田支社勤務・JR東日本東北総合サービス」に。
「大館駅助役・副駅長」は「出向・JR東日本東北総合サービス」に。 ※助役と副駅長について過去の記事。
ほか4名はいずれも「大館駅助役」だった人たちで、1名が「大曲駅助役」、1名が「土崎駅助役」、2名が「出向・JR東日本東北総合サービス」に。
という内容。
余談だが、土崎駅助役は大曲駅助役・県南地区センター副長に。大曲駅助役からどこかへ転出する人は出ていないので、表面的には大曲駅助役が2名増えたように見える。
まず気がつくのが、大館駅長が転出するのに、後任の新しい「大館駅長」は出ていない?
さらに、副駅長・助役が5人もいなくなるのに、その補充もない?
異動名簿だけでは話が見えないが、東日本旅客鉄道労働者組合秋田地方本部の機関紙(ネットに掲載)を見て、ある程度状況が分かった。
11月14日付「JR東労組 あきた」30号に「グループ会社と一体となった駅業務委託の拡大」うんぬんとあり、大館駅の業務が、直営から子会社委託に変わった(あるいは変わる)らしい。
社員(組合員)向け機関紙であり、その前段階の経緯も不明なので、委託化される日付など部外者には分かりにくい点もあるが、とにかくそういうことみたいだ。
委託先は、JR東日本東北総合サービス(通称「Livit」だそう)。
※今年春には、大館駅に自動改札機が設置された。
これを踏まえると、元副駅長や元助役は、出向扱いで所属が変わるだけで、引き続き大館駅で勤務すると考えられる。
元駅長は「秋田支社勤務」だから、また違うのだろう。秋田市の秋田支社で勤務するのか。そして、委託駅になれば、駅長はいなくていいはず。
なお、駅近くに拠点が存在しても、乗務員や保線関係等の拠点は、駅とは別組織なので引き続き直営で大館に残るはず。「駅」という組織・業務だけが子会社委託される。
今は東日本もそれ以外の各社も、地方の駅のみならず大都市のそれなりの規模の駅でも、子会社に委託していることが珍しくない。
仙台支社では、塩釜駅や仙台の隣のあおば通駅など、仙台市内や周辺都市の駅の多くが委託されている。
秋田支社では、羽後牛島、新屋、鷹ノ巣、二ツ井等々。Wikipediaによれば、2015年から追分駅と八郎潟駅、今年から男鹿駅も委託されていた。【2019年3月20日追記】2017年には盛岡支社の花巻駅も委託化。
そんな状況では、大館市の中心駅である大館駅が委託されても、驚くべきことではないかもしれない。
だけど、仮にも秋田県北部最大の都市にあり、(本数は少ないけど)特急列車が停車し、奥羽本線と花輪線の接続駅である大館が、例えば東能代や湯沢よりも先に直営でなくなるのは、ちょっと意外。
2017年の1日平均乗車人員(降車数は除く)は、大館911、湯沢652、東能代506と大館のほうが多い。乗客数がすべてではないが。
そうした点は考慮して委託しているのかもしれない。
労組機関紙によれば、これまでの委託駅よりも、配慮は行われるようだ。
例えば、バス代行輸送を行う時は、普通は委託駅では手配(?)できなかったが、大館駅でそうすると東能代駅から社員が来ないとならないので、大館駅で対応させるらしい。【5日補足】ということは東能代駅の管理下に置かれるのだろう。
ただ、山間を走る区間で不通になる頻度は少なくないはずだし、花輪線は盛岡支社管轄であり、スムーズにできるのかなという気もする。あと、東能代駅じゃなく弘前駅で対応させたほうが、人員も多く、距離も少し近いはずで、いいような。(まったくの部外者の感想です)
JR側が地元大館市に対して説明したのかは分からないが、湯沢駅が夜間無人化された時みたいな地元からの反対の声は上がっていなそう。【7日追記】上記労働組合の機関紙でも、駅業務を委託化する前提で会社側と話を進めている内容であり、委託すること自体には、現場でも異論はないと言うか容認されているのだろう。少なくとも表面的には。
とりあえず12月の段階では、窓口の営業時間等の変更はないようで、利用客としては直接的な変化は発生していないようだから、これはこれでいいのかもしれない。
大館駅は新しい駅舎・駅前広場の整備が進められている最中。あと人間の駅長はいなくても、秋田犬の駅長がいるし。
【2019年9月28日追記】2019年9月23日日付 秋田魁新報県北地域面によれば、9月22日に大館駅開業120周年記念式典が開かれた。JR東日本秋田支社と大館駅前振興組合の主催。新聞記事では、駅長については一切言及なし。写真にはJRの白い制服の人が写っている。その人を指しているのかは不明だが、JR東日本秋田支社長があいさつしたとのこと。