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今月初めの旅行中、東海地方から首都圏の駅売店やスーパーなどで、“ランチパック事情”を偵察してきた。たけやフレッシュランチを見慣れた者には、フルカラー印刷の包装だけでも目を奪われるが、ラインナップが豊富だった。
※以下、商品名は公式サイトも参考にしていますが、地域限定品が多いこと、店によって仕入れされない商品があること、僕が店頭で見間違えた可能性もあることをお含み置きください。また、秋田のたけや製パンには公式サイトはありません。
愛知から埼玉まで広範囲でよく見かけたのは、
「完熟トマトのピザソース&チーズ」(新製品)、「イチゴチョコ&ホイップ(イチゴクリーム入り)」、それにチョコクリーム系(3種のチョコとかパン生地もチョコ入りのとか)そして
「グラタンコロッケ」オニオン入りドレッシングがしみていて、おいしかった。
なお、公式サイトにある、11月の地域別売り上げランキングでは、ほとんどの地方でグラタンコロッケが4位か5位にランクインしている。それと、
「ミルキークリーム」不二家とヤマザキの共同開発商品で「不二家ミルキーのれん乳入りクリームをサンドしました」とのこと。
ミルキーらしい真っ白のとろっとしたクリーム流動性があり(=緩くて)いい感じだが、量が足りない。パン生地の味の方が強くて、僕としてはイマイチ。
【2010年2月6日追記】再度食べる機会があったが、今度はミルキーの味がはっきりして、なかなかおいしく感じた。室温になじませて食べるといいのかも。
11月の売り上げランニングでは、東北地方で4位になっている。東海や関東でも売っていたがランクインしていないから、東北人好みなのか?(ただし、このランキングにおける「東北地方」とは、青森・秋田を除くヤマザキ製品が流通している4県のデータなんだろう)
さて、JR東日本の各新幹線の座席ポケットに入っている車内誌「トランヴェール」の12月号は、

東北新幹線新青森開業を1年後に控えて、青森観光の特集が組まれていたが、その中にランチパックの青森産リンゴのジャムとカスタードが入った製品の広告があってちょっとびっくり。「お求めはNEWDAYSで」とJR東日本系列のコンビニを宣伝していたが、首都圏の駅のNEWDAYSにはしっかり入荷していたので買ってしまった。この旅行3個目のランチパック。
「リンゴジャム&カスタード(青森県産リンゴのジャム使用)」袋の表面に3か所も「青森」の文字が入っている。
いい宣伝になるだろうそして中味は、
味は?クリームも、なめらかなリンゴジャムも思ったより量が多い。原材料欄の2番目(小麦粉の次)が「りんごジャム」だったからたっぷり入っていた。リンゴとカスタードがマッチしてとてもおいしい。
これはミルキークリームよりも、いやランチパックの中でかなり好きな部類に入る。
でも、これは、青森(と秋田)ではきっと買えない。原産地で買えないというのは残念。また、地域限定品なので、ヤマザキの販売地域でも売っていない地域もあると思われる(東海地方では見なかった)。
公式サイトを見ると、これらの他に、福岡産あまおう、新潟笹だんご風味、デコポン・阿蘇ジャージー牛乳、静岡茶、三ヶ日みかん、蔵王産牛乳、茨城県産アンデスメロン、杏などなど、ユニークで地域性のある素材を使ったランチパックが多数ある(大部分が販売地域限定)。
「信州産りんごジャム&ホイップ」など、青森リンゴと微妙に競合する商品もあるが、販売地域をずらしているのだろう。
さて、一方、我が「たけやフレッシュランチ」。
先週、スーパーに行ってみると、月が変わったためか見慣れぬ製品が並んでいた。「キーマカレー」やイチゴと練乳を使ったのがあったはず。買ったのは、
「キャラメルチョコクリーム」特売で98円ヤマザキ版では7月に「キャラメルチョコ&ホイップ」という、お笑い芸人のはんにゃとコラボした製品を発売したようだが、それとは別物のたけやオリジナルと思われる。
「塩キャラメル風のチョコクリームをサンドしました。」とあり、ただのキャラメルでなく塩キャラメル。塩+キャラメル+チョコなんだ。
たけやは以前「塩バターキャラメル」というヒット商品を出しているので、それにあやかったのかもしれないが、それなら「塩キャラメルチョコクリーム」の方がいいのではないだろうか。漢字が目立つし。字数は多いけど。
中味は、前に紹介した「ムースチョコ」に似た感じのホイップ状クリーム。キャラメル色でなく、やや薄い色だがチョコ色。塩、キャラメル、チョコそれぞれの味はよく分からないが、混ざってなかなかおいしい。でも2個のうち1個は中味が小さな円形になって中央部に固まっていたのだけど、それでよかったのかな?
どうも、たけやフレッシュランチの菓子パン系のものはチョコレート関連の製品が多く、(ヤマザキでは多い)クリームや果物を使った製品が少ない傾向があるようだ。惣菜系も含めて、秋田らしい、あるいは秋田県産原料の製品も見たことがない。
秋田県人の嗜好をリサーチしたのか、ヤマザキとの契約の絡みなのか、製品開発力の限界なのか、費用や場所の制約で生産ラインを確保できないのか、何だか知らないが。
全国どこでもまったく同じ製品が流通するのは必ずしもいいことだとは思わないし、地方独自の製品も楽しいが、ヤマザキランチパックのラインナップの充実ぶりを知ってしまうと、たけやフレッシュランチは物足りない。
ところで先日、秋田駅前にある「ニューたけや」という、秋田の元祖ファミレスともいえる飲食店が閉店することが決まった。その名の通り、この店はたけや製パンと関連があり、かつてパン工場だった場所をレストランにしたのだという。
閉店する理由として、売り上げなど経営上の問題もあるが、「後継者がいない」ことが理由だと報じられていたと思う。
よく知らないが、レストランとパン屋の経営者って同じ人なのだろうか? だとすれば、パン屋の後継者もいないことになるんじゃないだろうか? 大丈夫?
市内某所のお店。縦書き看板に旧ロゴで「たけやのパン」秋田県民には懐かしいもの。青森の工藤パンでも似たデザインで「“ユ”藤パン」に見える看板がある。
たけやはいつまでも残って欲しいブランドではあるが、せっかく天下のヤマザキと提携させてもらっているんだから、もっと積極的にがんばってもらうわけにはいかないかな。例えば、秋田産原料にこだわった製品を作り、ヤマザキの販路で全国発売する(そして逆にヤマザキ版が秋田にも流通する)とか。