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7Eノンステップ登場

コメントでもやり取りがあったように、秋田中央交通に路線バス用の新しい中古車両(?)がまたやって来た。「か12-21」のナンバーで、走り始めたのは勤労感謝の日前後か。
今回はノンステップの大型バス。臨海営業所に配置されて、他の大型車と同じく新屋方面や新国道方面を走っている模様(日曜日のイオンシャトルにも使われるかも??)。
新屋線にて
秋田市大森山動物園は本来であれば28日から冬季休園に入る予定だったが、鳥インフルエンザ発生により既に臨時休園中。大森山行きのバスは、「動物園休園時は新屋案内所止まり/始発」となる(710系統として運行)のだが、今回の臨時休園中は運行を継続している。秋田市(動物園)と中央交通の連携が取れていないのか(でも大きなニュースになっていて中央交通側が知らないわけはない)、運行を続けざるを得ない事情があるのか…【29日追記】正式な冬季休園に入った29日にも、大森山行きとして運行されていた模様。【12月4日】12月4日には、新屋止まりの710系統で運行されていた。

後ろから。黒い窓枠
ノンステップなのは中ドアより前側のみで、後部は床が高い、ノンステップバス主流のタイプ。
おそらくマニュアルトランスミッションで、座席の布地は青~水色系。東武の車両は、前側がロングシートになっているらしいが、そこは確認できず。【29日追記】少なくとも、運転席側の前側はロングシートになっているようだ。【さらに29日追記】外から見た限りでは、ドア側もロングシートのようだ。客としては戸惑うけれど、ノンステップで少なくなりがちな着席定員の確保にはなるのかな。
中央交通の中古車で転入時に設置される運賃表示器は、新しい液晶ディスプレイのものか、廃車の使い回しと思われる7セグメントLED式のものか、どちらが設置されるかまちまちだった。この車では液晶。
【2017年12月23日追記】導入から1年経って、やっと乗ることができた。やはり前側はオールロングシート。左折ウインカーに連動して、外で警告音が鳴る。前ドアはグライドスライドドアで、開閉時に音がしないのに驚いた(他のエルガなどもそうだっけ?)。他車の折り戸ではぷしゅーとエアの音がするのが聞こえないものだから、降りるバス停に着いてドアが開いたことに気づかず、あわてて立ち上がって降りていった人が2人もいた。

正面や側面に「ノンステップバス」の表記が一切ない。このバス会社では、営業運転できる準備ができたらとりあえず運用に入れて、走り出した後から文字を書き加えるのが好きらしく(新車で先例あり)、きっと週明けにでもやるつもりなのでしょう。広告を入れる枠の取り付けもね。


中央交通の中古車は、近年は小田急バスからの移籍が圧倒的に多く、中央交通にあるノンステップの中古車24台(大型7台・中型17台)はすべて元小田急。なお、直近では6月に元小田急の三菱エアロスターが来ていた。
さらに、大型車のノンステップは新車で導入されたものは1台もないので、7台すべてが小田急中古。

ところが、今回来たのは、小田急ではないバス会社の中古。
ネット上の複数の情報源によれば、この車は東武バス(東京都東側、埼玉、千葉県北部辺りがエリア)の中古。2001年式らしい。
中央交通に東武から中古車が来るのは初めてかもしれない。【29日追記】過去に空港リムジンバス用で東武中古があったとのこと。

さらに、車種としては既存の元小田急大型7台のうち5台を占めるいすゞ製ではあるが、「富士重工・新7Eボディ」で見かけが異なる上、それは全国的に見ても(この製造時期・車種としては)ちょっと珍しい車らしい。


※以下、バスの車両に詳しい方はご存知の情報、かつ興味のない方にはどうでもいいことですので、読み飛ばしてください。
前にもちょっと触れているけれど、バスの車両というのは、足回りなどシャーシ(エンジンを含む)を造るメーカーとは別の企業が車体(ボディ)を製造して載せる(架装)するのが、特に10年ほど前まではよく行われていた。架装メーカーが違えば、シャーシメーカーが同じでも車体のデザインは別物。
だから、見かけはそっくりだけど車種は別だとか、顔つきは全然違うのに同じ車種ということがある。

いすゞでは、いすゞバス製造(昔はアイ・ケー・コーチ、今はジェイ・バス)という企業が載せたボディが標準(指定)であったが、富士重工でもそれなりの数を架装しており、“準標準”と言える状況だった。
中央交通では、秋田市交通局から譲渡された車両などは標準ボディであったが、首都圏の複数事業者の中古を使ったノースアジア大学の送迎バス(現在は一般路線用)などで、いすゞ富士重工の組み合わせの車もあり、混在していた。

富士重工は2003年にバス架装から撤退しているが、その最後に作られていた大型路線バスボディが「新7E」と呼ばれるタイプ。
ノースアジア大シャトルのは「7E」ボディで、「新」の有無で細かな差異がいくつかあるものの、ぱっと見はほぼ同じ。
(再掲)どっかの中古の富士重工7Eボディのいすゞ大型車。この車は今は廃車【28日訂正】東京都交通局の中古で、今は子会社所属で現役とのこと

一方、いすゞのほうは、2000年に「キュービック」から「エルガ」にフルモデルチェンジ。
その直前から、いすゞ車の富士重工での架装例は減少していたので、エルガになってから富士重工で組み立てた車は、かなり少ないそうだ。僕は、無意識にそんな組み合わせは存在しないと思い込んでいた。

ちなみに、「キュービック」や「エルガ」の車種名は、標準ボディを載せたものに対する呼称、つまりボディをも含めた車種名ということらしく、厳密には富士重工で組み立てたものはそうは呼ばないらしい。


したがって、今回東武から中央交通に来たものは、「ノースアジア大シャトルの車を、外観はほぼ同じで中身をモデルチェンジしてノンステップにした」版とか、「小田急中古のエルガのガワだけ違う」版ということになる。
(再掲)小田急中古のエルガ。これが標準ボディ
中央交通に最初に来た元小田急エルガ「977」は、2001年式だそうなので、おそらく同一形式。

今回は、事前情報はあったものの、ノンステップの7Eボディなど見たことがなかったから想像がつかなかった。遭遇できるかと期待しながら道を歩いている時、2度ほど、元ノースアジア大シャトルのバスを新しいのと勘違いし、ぬか喜びしてしまった。
運良く遭遇できた時は、塗装されたばかりでピカピカというのもあっただろうけど、ひと目でそうと分かった。
まず、ノンステップだからだいぶ背が低く、平べったく感じる。
あと、“新”7Eであるからか、見慣れた富士重工ボディよりも部分部分が角張っているようにも感じた。ノンステップのせいか、客席窓などの配置が従来と若干違い、どこかアンバランスな気もしなくはない。

富士重工の特徴の1つが、バンパーと一体化した正面の灯火。フォグランプは、以前は正方形のものがヘッドライトの内側に並んでいたが、これは横長のものがライトの下にある。
これの中型版である8Eボディでは、初期には同じ位置にあった(形は正方形)
再掲秋田市交通局の日産ディーゼル製8Eボディ
8Eではあったナンバープレートの銀色の枠がなくなっているけど、7Eでは以前からそうだったようだ。

エンジン音は「ブロロロ」という、いすゞらしい音。同時期のエルガも同じ音なんだろうけど、もっと古いキュービック世代と区別できない。

秋田市営バスに親しんだ者としては、富士重工の車体は、上の再掲写真のような7Eの中型版である8Eボディを載せた日産ディーゼル車のなじみが深い。
登場直後の中学生の頃に偶然目にして、「カッコいいバスだ!」と感じて、好きになった。

21世紀になり、他社はモデルチェンジして、富士重工自体がバスから撤退してしまったけれど、今でもさほど古くささはないデザインだと思う。
縦目エルガ/エルガミオばかりの秋田に、1台だけだけど新たに7Eボディが加わったのは、ちょっとうれしい。



恒例の中央交通のノンステップバスの整理。
ノンステップバスは計39台(県から受託されて運行する中型EVバス1台を除く)。
24台が小田急バスの中古で、そのうち大型車は7台(いすゞエルガ5台、三菱エアロスター2台)。中型車17台はすべていすゞエルガミオ
1台が東武バスの中古で、大型車の富士重工ボディのいすゞ1台。
14台が新車での購入ですべて中型車(いすゞエルガミオ9台、日野レインボー2が5台)。
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