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円山3オオカミ

※この旅行全体の目次はこちら
前々回前回に続き札幌市円山動物園、最後はシンリンオオカミです。
トドやアザラシのいる海獣舎の向かいにレンガ色の真新しい建物があった。

2008年3月に宝くじ収益金の助成を受けて新築した「エゾシカ・オオカミ舎」だ。何気なく入ったが、ここが(特にオオカミ)非常に楽しくて、だいぶ時間をかけてしまった。

草食のエゾシカと肉食のオオカミをひとくくりに展示するとは、乱暴な気がするが、もちろん同じ空間ではない。
同園のサイトを引用すれば、「北海道の開拓に伴い、生存を左右させられたエゾシカとオオカミを北海道の森をイメージした動物舎に一緒に展示します。エゾオオカミが絶滅に至った経緯と、急増による農業被害などにより道の保護管理計画の中にいるエゾシカを対比することで、北海道の自然環境を考えるための環境教育の場とすることを目指しています。」とある。
でも、ここで飼育しているのはエゾオオカミと同様、タイリクオオカミの亜種の1つのシンリンオオカミではあるが、別亜種なので厳密にはエゾオオカミとは体格や毛色、細かい習性など違うはず。何かこじつけがましい。
説明に札幌と旭川出身のタカトシが貼っていった紙
シンリンオオカミの生息地は欧米だ!

それはともかくとても見やすく、快適な施設。
暖房完備、多目的トイレ、授乳室まである。1・2階ともほぼ同じ構造で、ガラス張りの室内から観察できる(シカとオオカミが向かいあった左右対称構造)。さらにオオカミ側は2階から外に直接降りるスロープ(側面がガラス張りの渡り廊下のような構造、暖房なし)もあり、バリアフリーと観察できる角度のバリエーションを増やしている。
スロープから建物方向
この構造のため、オオカミの展示場は細長い形ながら、オオカミがどこにいても、かなり接近して観察ができる。サイトの「動物たちが快適に過ごしやすい自然に近い環境づくりと、お客様もゆっくりくつろいで観覧できるよう配慮しています。」というのはとてもよく理解できる。
秋田の大森山動物園に2003年にできた「王者の森」のシンリンオオカミ舎とコンセプトは同じといっていい。でも、大森山は屋外展示場に囲いをつけたような感じなのに対し、円山は完全な建物の屋内。5年の差か、札幌が寒いからなのか、宝くじ助成&政令指定都市の威力なのか分からないが、閉園までずっといたくなるような施設だった。新しいからガラスがきれいだけど、今後汚れや傷がつけば印象が変わってしまうかもしれない。

メスのキナコ(2000年生まれ)とオスのジェイ(2005年生まれ)の2頭が同居しているが、どちらもガラスの近くにいることが多く、お客としてはとても楽しい。設計に仕掛けがあるのか、餌などでしつけたのか、ガラス張りとはいえ、こんなに近くでじっくりオオカミを見られるのはすごい。
こんなに近づくのを座って観察できる

望遠レンズでなくてもこんなアップが撮れる
2頭は多少、人を気にするようだが、手を振ったりしても反応しないのはやはりオオカミ。飼育員や建物の反対側のエゾシカの動きには反応するようだ。
ジェイさんは眠くなった

キナコお姉さんがしっぽを振って接近。「遊ぼうよ」

安眠妨害され怒るジェイ。「ガルル・・・わんッ」

「僕は寝たいんだよっ!」がぶっ!!

でも仲良しです。
こんな光景が何度か繰り返された。オオカミがしっぽを振ったり、ワンと鳴くのを目にして感動。やっぱりイヌの先祖だ。

今度はカラスが来た。


骨にイタズラするカラスもいるが、こともあろうに交代でジェイのお尻や背中の毛を引っ張り始めた。しっぽを持ち上げようとするつわものカラスも。
ジェイはたまに目を開けたり、しっぽをぶんと振るので、その度にカラスはちょんと数メートル移動するだけ。

些細ことは気にしない森の王者なのか、ただ眠いだけなのか・・・

キナコさんは小雪が舞う中、ガラスの近くに座っていて退屈そう、彼女にはカラスはイタズラしない。
だんだんイヌに見えてきた・・・

突然の遠吠え。やっぱりオオカミだ。

ジェイにつられて眠くなってきたのかな。
もう14時近いので、帰ることにする。旭山に限らず、今はどこの動物園も工夫しているけど、円山もおもしろかった。今度札幌に来たら、まだ行っていない北大植物園と再び円山動物園を訪れたい。

旅行記はそろそろ終わりにして、食べ物・お土産編に移ろうと思います。