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中央交通運賃値上げ'25.10

2025年10月1日から、秋田中央交通の路線バス(※)の運賃が値上げされることになった。
※中央交通本体が運行する、秋田市内および秋田市潟上市五城目町の一般バス路線と、秋田空港リムジンバスが対象。自治体から委託される秋田市中心市街地循環バスや、秋田市郊外・他市町村の廃止代替コミュニティーバスは今回の対象外だが、追随する可能性もあり得るだろう。
消費税増税を除く、純粋な運賃値上げとしては、2009年7月1日(初乗り140円→160円)以来、16年ぶり。

2025年7月15日に、公式ホームページや秋田駅西口のバス乗り場に「一般乗合旅客自動車運送事業の上限運賃変更認可申請について」がアップ/掲出された。
国土交通省東北運輸局に値上げの「認可申請を行いましたのでお知らせいたします。」というもの。
2009年の値上げの時は、2009年3月5日に値上げ申請したことが報道により明らかになった。バス会社から告知されたのは、認可を受けた後、6月に入ってから(掲示は6月20日)だったようだ。
それを踏まえれば、今回は認可前から自ら情報公開して、早い。


すべてのものが値上がりする中、バス運賃も値上げするのは、仕方がないけれど当然。【16日追記・繰り返す石油価格変動、東日本大震災新型コロナウイルス等々もあった16年間、値上げせずにきたことには、企業努力もあったのだろう。一定の評価はしたい。】
秋田周辺のバスでは、

岩手県交通 2024年3月1日 初乗り150円→170円
八戸3事業者 2024年10月1日 170円→190円 平均値上げ率約16.22% ※特例あり後述
秋北バス 2024年10月1日 160円→200円 18.45%
弘南バス 2024年12月1日(16年ぶり) 170円→200円 16.2% ※特例あり後述
羽後交通 2025年4月1日  160円→200円 10%

などと、続々と値上げが行われていた。
なお、仙台市営バスは2026年10月に平均15%値上げする予定、鉄道もJR東日本が2026年3月に平均7.1%値上げする。

この動きを見て、いずれは秋田中央交通も、と覚悟していたが、なかなか上がる気配がなかった。
ということは、
ICカードAkiCa導入時に、10%~40%のプレミアが付いていた紙の回数券の発売を終了(使うことは2025年現在も可能)し、カードのポイン付与をたった3%にしてしまっていた(2022年2月8日の記事)。これが実質値上げとなって、値上げをしなくても済んでいるのかも。
秋田市では、2026年に路線バス網の大規模な再編を計画している(2024年7月7日の記事)。バスの乗り継ぎを基本とした再編であるため、そのタイミングで、運賃制度を抜本的に変えるつもりなのでは。
などと考えていたが、そうではなかった。


新しい運賃は、初乗りが170円→210円に40円(23.5%)アップ。全体の平均では21%程度。
※物価高対策として、消費税率を下げる動きが出ているので、今後の政局次第では、多少下がる可能性もなくはなさそう。
過去の運賃値上げと比べると、大幅に感じる。上記、周辺の他事業者と比べても、どこも上げ幅は大きいが、中央交通はやや高い。ここまで上げないと、物価や人件費上昇に追いつけないのだろうとは思うけれど。

告知から初乗り以降の一例を示すと、
200円→250円、300円→370円、400円→490円、560円→690円、空港リムジン950円→1200円

なお、初乗り140円時代は、秋田駅西口から県庁方面の初乗り区間は、交通公社前(現・川反入口)までだった。それが、160円への値上げ時に、1区間先の山王十字路まで延長していた。整理券番号は異なるので、初乗り区間拡大というより、計算の結果、次の運賃区間も初乗りと同じ額になったということか。
さらに、2014年に消費税増税で170円に上がった際(2014年3月17日の記事)に、それ以前に170円だった区間は据え置かれたため、通町までだった通町・大町方面の初乗り区間が、大町五丁目/通町二区/すわ町まで延長されたような扱いになっていた(東口~広面宮田など他にもあり)。
それらの区間は、今回も、そのまま210円に上がる。


単純に値上げしただけ。近距離でも負担ではあるが、遠距離利用だと厳しくなる。
遠距離利用の負担軽減をする地域もある。
八戸では、2014年から、運賃が一定額以上、上がらない運賃制度(八戸圏域路線バス上限運賃政策)になっている。現在は610円。
弘南バスでも、2024年の値上げ時に、弘前市内発着(青森空港五所川原線を除く)の路線の運賃を上限500円とした。【16日補足・弘前市~周辺市町の遠距離では「値下げ」されたことになる。】【17日補足・一方で、五所川原市青森市などでは500円以上になるのだろうから、不公平な感じもする。】
ちなみに秋田だと、西口~港中央一丁目/西部市民サービスセンター420円→520円、西口~南浜回転地430円→530円。【16日追記】東口~御所野520円→改定後不明、西口~御所野560円→690円。

秋田市民の高齢者を100円で乗せるのもいいけれど(これは中央交通の負担ではなく、秋田市の事業)、それ以外の利用者にも、何らかの負担軽減を考えてくれてもいいのではないだろうか。AkiCaはたった3%の記事でも指摘したが、(時間・時期限定あるいは学生など世代限定でもいいから)ポイント付与率を上げるなどしてはどうだろうか。
また、(高齢者コインバス事業はまあ置いておいて)100円均一の秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」は、100円のままでいいのかとも思う。ぐるるは秋田市が運行し、運賃収入でまかなえない分は、税金から補填されている。ぐるるの運行範囲内は、一般バス路線の初乗り区間内なので、今回の値上げ後は、同じ区間の運賃に110円=倍以上の差がつくことになる。ここまで市街地での移動を優遇する必要はないと思う(利用者として、一般路線のお客に申し訳ない)。

 

【2026年2月7日追記・秋田市マイタウン・バス西部線の運賃値上げについて
一般路線バスの廃止代替として、秋田市が運行主体となって、中央交通子会社へ運行委託している、新屋を起点とした浜田、下浜、豊岩方面。一部区間では、中央交通本体とルートが重なっていて、運賃は同額でICカードも使用可。
運賃改定はそれぞれが行うため、2025年10月の中央交通本体の値上げ後も、西部線は据え置かれていた。

遅れて、2026年4月から運賃改定を実施。従来とは違う形になる。
運行協議会資料によれば、「秋田中央交通株式会社の路線バスと同水準の運賃改定を行う」とする一方、「AkiCA決済時に付与される交通ポイント(決済額の3%)については、マイタウン・バスでの付与・利用を止め、ポイント相当分を割引することとする。」。
具体的には、
「210円[路線バス初乗運賃]×97%[交通ポイント割引]=200円(10円未満四捨五入)」と計算。

1枚のAkiCAで、本体直営路線とマイタウン両方に乗車して交通ポイントが貯まった場合、それを使う時はどちらか片方の収入(というか損失?)になるわけで、計算して振り分けるのを嫌ったのだろうか。

マイタウンバスの乗客としては文句はないだろう。っていうか現金払いでも値引かれるであろうのは、なんだか。
IC支払いに限っても、一般路線バスの乗客としては、四捨五入のせいで、初乗りでは4.76%値引きになってしまうのは、なんだかズルい。モバイルSuicaなどでも値引かれてしまうことになるし、だったら一般路線でも最初からそれで良かったんじゃないかと、ひがんでしまう。