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'23.10 廃止したかった路線

2023年10月の秋田市の路線バスダイヤ改正について、廃止・経路変更路線と、その他路線の変更点をアップした。そのうち前者の補足。

これまでバス路線が廃止される際は、「秋田市地域公共交通協議会」が開催され、廃止したいバス会社側から理由の説明などがされるのが通常なのに、今回は(前回もだったか)気配がないと思っていた。
すると、9月13日に秋田市サイトが更新され(ページ番号1040009)、「第39回秋田市地域公共交通協議会」が8月9日付の書面開催ながら開かれ、廃止が議題となっていたことが分かった。もう少し早くアップしてほしい。

書面開催は、新型コロナウイルス感染症流行後に実施されるようになった。以前の対面開催ならば、多少の質疑応答が繰り広げられていたが、書面開催ではそれに相当するものはないようだ(議事録がない)。これでは協議会が完全な“追認機関”になってしまっているのではないだろうか。また、以前は廃止区間での乗降客数が記されていたかと記憶するが、今回の資料には出ていない。
ただ、今回は、中央交通の廃止申し出を、秋田市側が退けた路線もあった。退けたといっても先送り同然だし、事前に根回済みで退けられることを前提に、廃止を申し出ていたのかもしれないけれど【14日追記・過去には、廃止申請が却下されたことはなかったと思う。その点では異例】。以下、詳細。


以前の記事の通り、中央交通から発表された「路線バスの廃止について(2023.9.30)」では、経路変更や区間短縮も含めて10の路線系統が挙げられていた。
うち、8路線は協議会に申し出があった。
一方、新港線の新屋高校系統(新屋高校~西部市民サービスセンター間)と、寺内経由土崎線の飯島北発系統(飯島北→土崎駅入口間。下りは存続)については、協議会を経ずになくなるようだ。だけど、寺内経由と同じように、上り片道のみ廃止となる県庁経由割山線については、議題になっている。その違いが分からない。

8路線は、廃止6、経路変更2。
中央交通による廃止路線の理由については、全路線一括で、恒例の乗務員不足を挙げ「運行本数や利用者の少ない路線など、廃止による影響が比較的小さい路線を廃止せざるを得ない状況となっている」等としている。

経路変更について。
秋田高校線(資料では「柳原経由御野場団地線」とされており、正式には同路線の派生系統扱いなのか)は、
「廃止する区間は、道路幅員が狭く、冬期間は迂回をしているほか、利用者も非常に少ない区間であり、経路変更により利便性の向上及び利用者の増加を図るものです。」
道路幅員はその通りで予想通り。でも「利用者も非常に少ない」のはどうだろう。実態を見ていないので違うとも言えないが。
そして、「経路変更により(略)利用者の増加を図るものです。」はウソでは。廃止区間には9つのバス停があった。新規区間では、秋田大学前(旧経路と別位置)と手形山崎の2つだけになる。それで利用者増加を図るのなら、手形山崎でたくさん乗り降りしてもらわないといけないことになるが、そんな需要があるのだろうか。

末端が短縮される泉ハイタウン線は、
「専用待機場所がなく、商業施設出入口付近の路上で待機しているため、通行する自家用車等からの苦情もあることから」
おおむね予想通りではあるが、泉駅前広場バス停を有効活用せよという、秋田市の交通政策上のプレッシャーもあったのかも。


申請に対して、秋田市側の意向・方針が示される。申請内容の可否とその理由等のコメント。
廃止6路線は「廃止やむなし」として、他路線で代替できるとか、乗り換えは必要だけど等々。でも、乗り換え時の運賃割り引き制度はいつまで経ってもできないし、そもそも移動距離やダイヤ的に乗り換えが容易ではないものもあり、利用者の立場でない表面的なコメントに感じてしまう。
2つの「経路変更可」は「経路変更であり、利用者への影響も小さいため」とあるが、それも同様。

なお、秋田高専付近の廃止の代替として、秋田市マイタウン・バス北部線の上新城コース(予約式)でバス停を継承し、乗降を扱うとのこと。
ついでに本件と関係ないが、泉外旭川駅開業後外旭川~笹岡~秋田厚生医療センターを、ワゴン車で環状運行するようになっていた、マイタウン・バス北部線 外旭川笹岡循環コースは、2023年10月から予約式になってしまうことが、同協議会で報告されていた。


そして、中央交通側が廃止を申し出た路線がほかにもあったが、秋田市により「廃止見送り」とされていた。
中央交通としては廃止したかったのに、却下されたのは9つの系統または路線(路線としては7か)。

1.大野線
2.南大通り・牛島小学校前経由日赤病院線、3.南大通り・城南中学校前経由日赤病院線
4.二ツ屋福島線
5.手形山西町経由手形山団地線 ※西町=県営住宅経由のみ
6.南ケ丘線
7.仁別リゾート公園線・クアドーム ザ・ブーン発着、8.仁別リゾート公園線 森林学習館発着
9.添川線

大野線は廃止されないのが不思議だったが、いちおう候補ではあったのか。牛島経由日赤病院線や南ケ丘線も、廃止したそうなのは分かる。
廃止してもわずかな距離・所要時間となる手形山西町経由手形山団地線は、それでも無駄をカットしたいということか。仁別リゾート公園線は、中島橋発着は残すという意味なのだろうか。

先に5~9の各路線。
全路線で見送りの理由に「10月1日からの代替対応が困難」を挙げ、ほかに南ケ丘線では「往復利用者が毎日一定数いる」、南ケ丘線以外の各路線では「利用者への影響が大きい」と「乗降データ等を踏まえて、再検討する。」としている。
AkiCA導入で乗降実態は把握できるようになったのだから、有効活用してほしい。

そして1~4の牛島方面。10月1日からの代替困難も挙げているがそれ以前に「廃止となる地区を含む、南部地域での(仮称)エリアタクシーの本格運行実施により代替予定。」とあった。
資料のほかの部分も見ると、昨2022年末(2023年2~3月に)に秋田市南部地域(牛島・大住・御野場・仁井田一帯)で行われた「予約制乗合タクシー実証事業」を踏まえた、エリアタクシーが始まるようだ。「令和5年 秋 南部地区における(仮称)エリアタクシー運行開始」とあったけれど、それって今でしょ? いつから?
以前の記事のコメントで、南部地域で(バスやワゴン車による)秋田市マイタウン・バス化があり得るのではという話が出ていたが、このような形になるのだった。

そのほか、今年度内には(南部地域以外も含めた)公共交通再編の基本協定締結、来年度からは再編が段階的に行われるとのこと。いまいち想像がつかないが、利用しやすい交通機関になってくれることを願うばかり。途中経過の周知や利用者の意見を聞くこともお願いしたい。

【10月19日追記・エリアタクシーについて】10月19日付 秋田魁新報 秋田市地域面で報道されたが、将来的に市内全地域での導入を見据えるなど、大まかな内容がほとんどで、南部地域についての具体的な情報は少ない。「年内開始を目指す本格運行」「効率性を高めるため週3日程度(の運行を検討)」程度。【11月3日追記】南部地区の運行開始は、2024年夏以降になるようだ。

1年後、2024年9月には新たな動きが