草津とか伊香保とか伊豆長岡とか関東近辺では定番らしいけれど、考えてみれば、秋田とか青森とか東北地方での温泉地で、まんじゅうが名物の所って、あまりないのではないだろうか。
地元のお菓子屋さんの商品の1つとしてまんじゅうがあったり、よそで作って真空パックになったのを売っていたりというのは、あるけれど、まんじゅう専業の店があって店先でふかしているようなお店は、東北ではかなり少ないかも。
大鰐温泉にも、宮城県の鳴子温泉や秋保温泉にも、なかったと思う。
東北で数少ないであろう「温泉まんじゅう」に該当するものがあるのは、山形県尾花沢市の銀山温泉。
川の両岸に趣ある宿の建物が建ち並ぶ、どちらかと言えば山奥(少なくとも街ではない)の温泉。
その中に、まんじゅうをほぼ専門に製造販売するお店がある。
昔行った時に買って食べておいしかったので、最近行った人にリクエスト。
その名は、
「銘菓 亀まんぢう」「まんじゅう」ではなく「まんぢう」。
製造販売は「亀屋菓子舗」。旅館のはざまにあり、漬物などのおみやげ品も少々売る店だったと思う。

一般的なまんじゅうと比べると、やや平べったく、それが「亀」のゆえんなのだろう。

皮は濃い茶色、中はこしあん。
まんじゅうにもいろいろあって、皮がしょっぱかったり、皮がもっちりしていたり、あんこの味もさまざまだけど、この亀まんぢうは、総じて僕の好み。
皮は薄すぎず厚すぎず、ふわふわ。あんこは滑らかで軽く、くどくない。
全体にさらりと食べられる、おまんじゅうだ。多くの人に受け入れられる味だと思う。
午前中に売り切れてしまうことも多いそうで、前日のうちに予約できる。
おそらく、店舗以外(温泉街以外)では売られていないと思われるし、まんじゅうを買うためだけにわざわざ銀山温泉へ行くのはアクセスが良くはない。
銀山温泉へ泊まった人だけが買える、正統派の温泉まんじゅう、いや温泉まんぢうではないだろうか。次はいつ食べられるかな…
ちなみに、静岡県御前崎市の「かめや本店」でも「亀まんじゅう」という商品がある。これは甲羅の模様や手足や首があり、明確にカメ(場所的にウミガメ?)を模した形状。店舗名・商品名は偶然の一致だろう。