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E6系の報道

先日の続きの話で、画像がなくて申し訳ありませんが、秋田新幹線の新型車両「E6」系について。

9日に宮城県車両基地E6系の車両内外がマスコミ向けに公開されたため、改めて報道された。
参議院選挙投票日直前いうことや、先に試験走行を報道していたためか、トップニュースとして扱うことはなかったようだが、秋田魁新報は10日の社会面に写真を3枚(Web版は2枚)掲載し、大きく扱っていた。

その魁の記事の末尾には「名称については、こまちを継承するか新たに公募などを行うか検討する方針。」とあり、やはりE6系の愛称(列車名)が「こまち」になるかどうかはまだ未定なのだ。
したがって、「新型こまち」「こまちの新型車両」など「E6系が『こまち』として運行される」と受け取れる報道をするのは、現段階ではおかしい。「秋田新幹線の新型車両」もしくは「『こまち』の後継車両」と表記するべきだろう。


今回の報道向け公開の記事で、各報道機関がE6系をどう表現しているのか、調べてみた。
 ※原則として各報道機関の公式サイトにおける表記を元に判断した。
  見出しと記事中などで異なった表現を用いている報道機関もあったが、1か所でも「E6系=新型こまち」と取れる表現があった場合はアウトと、厳しく判定(?)させてもらった。

 ◆おおむね誤解のない表記を行っていた報道機関(順不同)
  産経、NHK、日経、秋田朝日放送秋田テレビ、秋田魁、読売新聞宮城版と秋田版

 ◆「E6系=新型こまち」と取れる表現があった報道機関(順不同)
  J通信、K通信、A放送(秋田、ラジオもやってる局)、Y新聞社会面、A新聞(J通信からの提供記事)

記者は鉄道の専門家ではないし、読者・視聴者・聴取者もそこまでは気に掛けないのかもしれないが、何かのはずみで誤った情報が一人歩きしてしまうことがあるかもしれない。報道のプロである以上、些細な言い回しにも慎重になるべきではないだろうか。その点、魁はよく配慮している。
もっとも、JR東日本側も「愛称はこまちに決定しているわけではありません」と念を押すことも必要だろう。


以下、ほかの気になった点を挙げてみる。

日経新聞JR東日本は米国などへ新幹線技術の売り込みを積極化しており、新型車両を受注競争を勝ち抜く切り札に位置付ける。

政府、JR東日本JR東海が、新幹線技術を海外へ売り込んでいるのは知っていたが、東日本の場合、「はやぶさ」のE5系に相当する、フル規格の車両が“看板商品”だと思っていた。
この記事では、ミニ新幹線であるE6系の売り込みに力を入れたいように読めるが、本当だろうか?
ミニ新幹線は、急勾配・急カーブが続く在来線規格の線路と、高速で走行できるフル規格の線路の両方を走行する小型のもの。国土が狭い日本ならではの仕様だと思う。
海外では、例えば大陸横断鉄道のように、最初からフル規格みたいな線路が敷かれて、大柄な車両が走っている印象がある。そこをさらに高速、かつ安全に快適に走行するために、日本の新幹線技術が必要なのかと思っていたが、海外でも「ミニ新幹線」の需要があるのだろうか?


次は車体の「あかね色」について。
今年2月にE6系の概要が発表された際は、「竿燈・なまはげ・秋田産リンゴをイメージした」とされていた。
なまはげはともかく、秋田人の感覚としては竿燈と茜色のつながりなんて知らない(オレンジ色とか黄色なら分かる)し、全国的にはリンゴといえば青森か長野が有名だから「秋田のリンゴ」といわれても馴染みがないのでは、とこじつけがましく感じていた。

ところが、今回の記事では、
秋田朝日放送が「「男鹿のなまはげ」や秋田市の竿燈をイメージ」と伝えた以外、「竿燈」は出てこないし、「秋田産リンゴ」は完全に消えてしまった。
時事通信の記事では、JR東日本の運輸車両部次長が「秋田のなまはげをイメージした」と、「なまはげ」しか話していない。なぜ?

なお、読売新聞宮城版では「なまはげの顔や夕日など秋田をイメージさせるあかね色」となっていて、今度は夕日が出てきた。夕日ってこんな色?

飛躍気味なのがNHK。「秋田新幹線のイメージカラーのあかね色のライン」だって!
これは「デザイン上“秋田をイメージさせる色”」が茜色なのであるが、NHKはそこをはしょったのか、「秋田新幹線という路線のイメージカラー」が茜色かのような表現。
いつから秋田新幹線のイメージカラーなんて決まったの?(強いて挙げれば、E3系のラインなどに使われている「ビビットピンク」か)


些細なことだが、マスコミが伝えているからって、鵜呑みにしてはいけないものです…