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高砂堂 レモンサブレ

秋田市中心市街地の商店街・通町にある1894年創業の菓子店「高砂堂」。所在地は保戸野通町。大正7年築の風格ある店舗は、道路拡張時に、あえて曳き屋して(1995年)残したもの。
看板商品は、リンゴ風味の羽二重餅「りんごもち(りんご本舗と称する)」や、芭蕉せんべいと通称されるはずの「蕗せんべい(この記事後半)」が著名で、和菓子寄りの店かと思いきや、洋菓子も作っていておいしい。
2015年には、昔ながらのスフレタイプのチーズケーキを紹介した。

 

ちなみに、秋田市旭南(きょくなん)に本店があり、由利本荘市に本荘店もある「旭南高砂堂」や、秋田市の「広面小南(ひろおもてしょうみなみ=小学校の南の意味らしい)」交差点にある「モン高砂堂」は、通町の高砂堂の分家とかのれん分けといった位置付けで、基本的には別の菓子店。旭南高砂堂のホームページでは、通町を指して「高砂堂本店」と表記。
ただし、秋田駅ビルトピコの店は、通町と旭南の共同店舗。
また、通町の高砂堂では、この5年ほどの間に、店をやっていた父子が相次いで亡くなり、存続の危機に陥った。これまで店には関わっていなかった、亡くなった子の夫人が、技術を習得して後継者(6代目)となったのだが、旭南高砂堂とモン高砂堂の協力もあった。モンで製造した商品を、通町で販売するような体制もあるとのこと。

 

通町の高砂堂のドアのガラスには、毛筆でおすすめなのであろう商品名が掲出される。

「レモンサブレ」「ねりあん」
意外な「ねりあん」とは、スーパーの製菓材料売り場にあるようなあんこの塊。本荘地域では、各菓子店に供給していた組合が2023年に解散(この記事参照)したように、菓子店といえども、あんこはよそから仕入れることもあるようだ。高砂堂では、小売りするということは、自前で作っているのだろう。実は食べたことがあるが、おいしかった。

 

そして「レモンサブレ」。少なくとも2018年7月には掲示されていたようだ。
この表示に気付いたとき、急に子どもの頃の記憶がよみがえった。そういえばあった、食べた。

日本には、さまざまなサブレ/サブレーが存在する。鳩サブレーのような鳥をモチーフにした「鳥型サブレー」を収集する方がいらして、ホームページも公開している。現時点で3701種【24日補足・ビスケットやクッキー寄りのものも含んでいるようだ】が確認されている。秋田では鳥のサブレはあるかな【24日追記・秋田市の中野屋にフクロウ形の「幸福朗」があった。】。男鹿のゴンタローでは、以前、鯛サブレーはあった。
秋田市のサブレといえば、かおる堂「カオルサブレ」、かおる堂系列・一乃穂(いちのほ)の「しとぎ紗舞玲」がよく知られるが、どちらも形はほぼ丸。僕が小さい頃は、カオルサブレは発売前(別のサブレがあった?)、一乃穂はブランド自体発足前だった。
だから、よく覚えているサブレといえば、湯沢市のくらたの「鳥海サブレ」。あとは、まれにもらう鳩サブレー程度だと思っていた。
でも、この紙で思い出した。レモンサブレってのもあった。レモンの形で、レモンのさわやかな味で。

 

入手。


レモン色の袋に、レモン形のサブレが入っている。
袋では「レモンサブレー」と伸ばし、裏面シールの品名は「レモンサブレ」。シリカゲル入りで賞味期間は1か月程度。


鳩サブレーくらいのサイズで、サブレとしては大きめ・厚め。表面は凹凸が多くボコボコしている(レモンの皮っぽい?)。焼き色は、個体差で濃淡がある。

そうそうこれ、とは思わなかった。袋の記憶はないが、サブレはもう少し小さくて薄かったような…

食べてみると、食感が意外だった。厚さから想像するほど硬くなく、サクサクというよりザクザク。こういうサブレは初めてかも。
はっきりとレモンの味がして、ほんのりバター風味。後味はすっきり。

原材料は「卵、砂糖、小麦粉、バター、ショートニング、レモン、膨張剤」。
シンプルに感じるが、サブレってこんなものなのだろう。鳩サブレーは小麦粉、砂糖、バター、鶏卵/膨張剤の順。
香料などでなく、レモンそのものが使われているようだ。だから、あのレモン味なのか。
個性的でおいしいし、大きくて食べ応えがあっていい。

 

記憶と見た目が違って、味の記憶の自信も失ってしまったので、昔と比べてどうなのかは言えない。昔食べたレモンサブレは、別の店のものだったのか…