秋田市中心部は平野なので霧が発生しにくく、かつ海沿いで風があって発生しても流れてしまうのか、霧が立ちこめることは少ない。それでも今頃の時期は朝に霧が出ることがたまにある。
昨朝の秋田市街は若干霞んだ感じはしたが快晴。冷え込んで霜が降りていた。
茨島地区から雄物川堤防に出ると、堤防を境に川の部分だけが霧に包まれて真っ白。町側にはほとんど霧がない。
川で発生した霧が無風のため停滞し、川の上空を覆っているのだろう。ケーブルテレビの道路情報チャンネルの映像でこんなシーンを何度か見たが、体験するのは初めてでうれしい。
先日のウミネコの記事の写真を再掲載するが

いつもはこのように秋田大橋の茨島側から対岸を見渡せ、奥に大森山が見える。ところが今朝の秋田大橋の上では、

堤防からも対岸が見えるが(増水時で水が濁ってますが)、今日は

堤防の草には霜が降りて白い。1キロほど上流のJR羽越本線の橋も霞んでいる。



霧が濃くなってきたようだが、日も差してきて非日常感にあふれた景色。


数十メートル先を歩く人も霞み、枯れ草でさえ幻想的。

下り列車が通過する時刻だが、運行に支障はないんだろうか。町の方へも霧が流れているようで、すぐ先の架線柱も見えない。(ここの通常の様子)
定刻より数分遅れて、対岸の踏切が鳴り出した。警笛が鳴って、橋を渡るガタガタという音が聞こえてきたが姿は見えない。


通常よりほんの少し減速していた気がした。


今度は少し霧が晴れてきたようで


上空の霧がなくなり青空が見え、水面には霧が残っている。

風が出てきたのか、水面の霧が海の方へ流れていくのが見えた。このあと数十分間目を離した間に、川の霧はほとんど消えてしまった。秋田大橋も

大河雄物川も今日初めて姿を現し、

丘の上にある新屋栗田町の県営住宅は霞んでいるので、新屋側の山ではまだ霧が残っていたようだ。新屋側では町の中にも霧が立ちこめていたようなので、行ってみたかった。
霧は見慣れた風景を違った風景にし、刻々と姿を変える。白い世界といえば雪もそうだが、霧もまた不思議な天候だ。
「霧」は地面に接しているものを指すが、同じものが大気中に浮かんでいるのが「雲」なのだそう。ということは、霧の中を歩くのは雲の中を歩くのと同じことなんだ。そう思うと、ロマンチック。
ちなみに、霧は視程が1キロ未満、1キロ以上10キロ未満だと「靄(もや)」と呼ぶそうだ。