広く浅く[blog.goo.ne.jp/taic02より移転]

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流氷見えず

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斜里町知床半島の付け根、海沿いの町。一晩中、風が強かった。秋田のような突風でなくずっと吹き続けていた。
部屋は最上階の8階で眺めがいい。
南向きの部屋の窓から。山は海別(うなべつ)岳というらしい。遠くの一列の並木が北海道らしい。この左がオホーツク海、左奥が知床半島、右下が駅。
ホテルの外見は同じ経営元のルートインとあまり違わない。弘前駅前と同じく最近の設計なのでよく似ている。でもホテルグランティアを名乗るだけあってコンフォートツインという広々とした部屋だけでシングルはなく、1階に小さな温泉があることで差別化をしている。温泉は塩味が薄めなほかは、色・臭い・肌触りが秋田の同ホテルの温泉(華のゆ)にそっくりだった。
グランティアの朝食は有料だけど、メニューは弘前のルートインと変わらなかった。でも部屋や温泉とトータルで考えれば高くはないと思う。北海道らしく、牛乳が濃くておいしかった。
1年前に改築された平屋で横長の駅舎。まだ木の香りがした。
網走まで海岸沿いを行くトロッコ風列車の「流氷ノロッコ号」に乗る。
ノロッコ号車内。普通の客車の内装を剥がしてトロッコ“風”にしている。窓向きに座れるベンチもある。窓は大きな透明板で断熱性が低く、寒いのも売り(この日はトイレが凍って使用中止だった)。
波が高くて五能線のようだった。途中沖合に白い流氷帯が見えた。今日の強風で接岸するかもということだが残念。今年は一度接岸しまた沖へ戻ってしまったため、海岸にかけらが残っていたけど、除雪車が寄せていった雪の塊に見えてしまう。
車内にダルマストーブが設置され、車掌が石炭を入れに来る。車内の売店でスルメを売っていて、各自焼いて食べることも可能。
冬のオホーツクに行っても、流氷を見られるかは運。前回、1回目で見てしまった僕は幸運だったのだ。
昔は一度接岸すれば春までそのままなのが普通で、ゴールデンウイークまで残ったこともあったそうだ。

途中雪原を通る。原生花園と言って、夏の花の時期は美しいらしい。
北浜駅で10分ほど停車。展望台が設置され、流氷が来ていれば素晴らしい光景なのに。今日は寒いだけ。


流氷が来ていればこの周辺で途中下車してじっくり見るのだけど、今回はそのまま網走まで行って時間をつぶす。昼間の秋田では近年経験できなくなったマイナス3度台。手袋なしでは手が痛く、ほっぺが硬直した。

午後の臨時特急で旭川まで。前方が展望できる車両で前から3番目の席。おかげでエゾシカを見られた(写真撮りました)。

旭川は地方都市にしては活気のある街。でもマイナス6度ほど寒いけど寒さは平気だから大丈夫。
今夜は旭川泊。明日は最果てへ。