正面のお堀では、恒例のボートを浮かべた蓮の刈り取り作業が行われているようだけど、自然が多く残る西側へ。

ケヤキはかろうじてわずかに葉が残る。きれいに紅葉しているのは、あやめ園付近のモミジ類のようだ。


紅葉に比べると地味な茶色い景色だけど、日が当たると茶色にも温かみがあり、落葉して見通しがよくなって青空も広がり、これも晩秋ならではの風景。
二の丸をぐるりと回って、胡月池。

後ろの本丸への斜面のツツジには、雪吊り完了。
胡月池の中央には、岩がある。今年初夏、そこにタニウツギが花を咲かせているのに気づいた。
上の写真では、中央部(噴水の左側)に落葉して枝だけになったタニウツギが写っている。
その岩の左側、赤い矢印に注目。紫色のものが。

ムラサキシキブかコムラサキか識別はできないけれど、広い意味でのムラサキシキブ(という名の低木)が岩から生えて、落葉して小さな果実をつけていた。
後ろには松も生えているし、この岩にはいろんな植物、しかも小さいながら草でなく木が生えるもんだ。
タニウツギを見た時は勝手に生えた“ど根性”植物かと思っていたけれど、こんなに盛りだくさんにバランス良く生育するだろうか。タニウツギもムラサキシキブも、もしかしたら人為的に植えられたものかもしれない。
最後に再び二の丸西側。
これも初夏に取り上げたけれど、県民会館跡に新しい文化施設が建設され、私立和洋女子高校の校舎がその駐車場になるため、代替の新しい校舎が、千秋公園西斜面に面した同校多目的グラウンドの場所に建てられる計画。


今は西日を浴びるこの斜面も、数年後には日当たりが悪くなっているかもしれないし、気安く眺めたり写真を撮ったりできなくなってしまうかもしれない。
※続きはこの記事後半