前回の補足をすると、秋田市から鹿児島市まで鉄道を使って移動する場合、順調に乗り継げば12時間で到着できる。例えば、秋田6時02分発の秋田新幹線に乗って、次々に3回乗り換えれば、鹿児島中央18時03分着と、12時間と1分で着く。
思ったより早い気がしません?
3月に九州新幹線が博多まで開業すれば、乗り換え回数が1回減り、50分程度短縮されるようだ。
この記事では、鹿児島市中心部の様子をざっと紹介します。
鹿児島市の人口は約60万。福岡、北九州、熊本に次ぐ九州第4の都市で、鹿児島県の人口の3分の1が集中する。
大都市制度の「中核市」であるが、同じく中核市である熊本市が政令指定都市に移行する予定であるため、その後は鹿児島市が日本最大の中核市になるとのこと。
我が秋田市と比べると、秋田市も県人口の3分の1が集中し、中核市であるが、人口は鹿児島市のほぼ半分。
市の面積は秋田市の方がだいぶ広く(鹿児島547.06平方キロ、秋田905.67平方キロ)、したがって人口密度も秋田市の方が低い。
新幹線の南のターミナルでもある、鹿児島市の中心駅は「鹿児島中央」駅。宮崎方面、指宿・枕崎方面の列車も発着する。新幹線開業前は西鹿児島といっていた。
駅の構造としては、秋田駅と同じような自由通路上に改札口がある橋上駅舎。(新幹線はさらに高架になっている)
駅正面駅舎への階段は、南国らしい開放的な造り。駅舎の壁は、以前訪れたときは真っ赤だったのだが、今年初めに内部のリニューアルに合わせて真っ黒に塗り替えられた。
隣接する駅ビルが新幹線開業時にできた「アミュプラザ鹿児島」。
さまざまな店舗からシネマコンプレックスまで入居する大規模なもので、てっぺんには「アミュラン」という観覧車まである。
駅に観覧車!鹿児島中央駅は、繁華街からやや離れた位置にあるのだが、アミュプラザのオープンにより、駅周辺に人が集まるようになったという。
ほかには駅の向かいに「ダイエー鹿児島中央店」があるくらいで、他に大きな商業施設はない。なお、鹿児島市内には他にダイエーが2店舗(鹿児島店・鹿児島谷山店)ある。
鹿児島中央駅のほかに、北隣に「鹿児島駅」がある。両駅は直線距離でも3キロほど離れている。
鹿児島駅には宮崎方面の特急列車も停車するが、あまり大きくない駅。
鹿児島駅。国鉄の中規模な駅っていう感じ鹿児島駅前には、鹿児島市交通局の路面電車(市電)の乗り場があり、鹿児島中央駅など市内各地を結ぶ2系統の始発/終着地点になっている。
市街地と市電路線の略図市電は中央駅を通らない系統があるので注意。
鹿児島駅近くには、市役所や桜島へ渡るフェリー乗り場(いずれも後日アップします)などがある。
それらを過ぎると、鹿児島市最大かつ南九州最大の繁華街「天文館(てんもんかん)」。
変わった名称は、江戸時代に薩摩藩の天文観測所があったことにちなむもの。現在は、特定の地点を指すのではなく、一帯の総称として「天文館」が使われている。
天文館周辺を貫いて路面電車が通る幅の広い通りがあり、その周囲に道幅の狭いアーケード街が網の目のように広がっている。【2013年11月28日追記】天文館のアーケードは降灰対策が大きな目的で、戦前から設置されていたという。屋根上に積もった火山灰の撤去作業を定期的に行っているとのこと。
ちょっと歩いたくらいでは全貌をつかみきれないが、地元百貨店や商店街、さらには歓楽街まで揃っていて、昼間から夜まで、多くの人で賑わっていた。
訪れた日は商店街などの団体の協力により市電運賃を割引する日(天文館地区で降車するICカード利用者限定)だったこともあるのかもしれないが、秋田市の倍の人口の街とは思えないほど人出が多かった。子どもから若者、お年寄りまで、お客の年齢層に偏りがないようにも感じた。
地元では、新幹線の開業により、福岡へ買い物客が流れてしまうという危機感があるそうだが、そんな心配はいらないのではないかと思えるほどだった。
やや強引だけど、秋田市で例えると、昭和時代の賑やかだった広小路・仲小路、金座街、大町の名店街、川反を1つにまとめたような感じ。(総面積は同じくらいか?)
夜9時過ぎの天文館(天文館通電停付近)忘年会シーズンということもあるだろうが、遅い時間でも市電の乗客がたくさんいるし、街を歩く人が多い。
市電、市営バスは普段は22時台が最終便のようだが、12月の週末だけは、23時ちょうどに天文館を発車する特発便を「イレブン電車、イレブンバス」として運行していた。
夜9時過ぎの商店街同じ頃、同じ天文館エリアでも(歓楽街ではなく)商店街の一角のアーケードは、シャッターが下りて誰も歩いていなかった。
これはこれでいいと思う。これが正しい「地方都市の夜」の姿であり、昼間は賑わうのだから。(我が秋田市は昼間も賑わわない…)
南国鹿児島は、植物が違った。
鹿児島中央駅前市電の線路との境には、背の低いコスモスが咲いていた。12月にコスモスなんて、信じられない。
なお、線路の部分に芝が植えられているが、これは「軌道敷緑化」といって、ヒートアイランド緩和、景観向上などを目的に、近年実施されたもの。
手入れが行き届いており、きれいに刈り揃えられ、青々としていて、目にもやさしい。
街路樹のクスノキ鹿児島市の木がクスノキであるためか街路樹に多く使われていた。
後ろの路面電車のオレンジ色と緑色が、鹿児島市電の標準塗装のようだ(広告電車と新型電車を除く)。
ヤシノキ並木ヤシノキもよく見かけた。気のせいか、今ままで他の街で見かけたヤシノキよりも元気そう。それだけ南ということか。
ハイビスカスとブーゲンビリアどちらも花の盛りの時期ではなかったようだが、露地植えを見たのは初めて。
公園や施設の植え込みに普通に植えられていて、ハイビスカスは、最初、派手なムクゲかと思った。
天文館エリアの「いづろ通」電停から奥に見える重厚な建物は、地元百貨店「山形屋(やまかたや)」。
線路の間に小さな花壇が設けられているが、そこに植えられているのはポインセチア!
秋田では、鉢植え以外は考えられないけれど、花壇になるとは驚いた。
(宮崎県には、斜面に露地植えしている場所があるらしい)
鹿児島市の話は続きます。