最近の路線バスは、10月に大きなダイヤ改正が行われるようだ。
今年の10月は、秋田市周辺においては路線廃止等の話はない(地域公共交通会議とかいうので話が出ない)ようなので、大きな変更はないのかと思っていた。
むしろ、証明書を提示した70歳以上の秋田市民が1回100円で全路線に乗車できる「高齢者コインバス事業」が始まったり、路線別に数字3ケタの「系統番号」の表示が始まったり、公募した秋田市らしいデザインを車体にラッピングした車両が走り始めたり、どちらかと言えば前向きな話題が多いのかなとも思っていた。
そんな中、昨日(12日)、秋田中央交通のサイトに、「平成23年10月1日からのダイヤ改正のお知らせ」というのがアップされた。
PDFファイルが7つで、「もくじ」があって、99ページにも及ぶもの。(案内所で配っている冊子の時刻表と同じ様式だと思われる。使いづらい検索システムより、こっちの方が便利な気がしますが・・・)
ざっと見ただけだが、多くの路線で昼間や夜の遅い時間帯を中心に減便され、中にはかなり本数が削減されたり、最終便が繰り上がる路線もあることが分かった。
廃止・経路変更等はなく、時刻変更と減便だけなので、地域公共交通会議とやらでの審議や周知は不要だったのかもしれないが、今までの気分で利用すると、乗り損ねてしまうケースも考えられる。
秋田市内でバスを利用する機会のある方は、一度新しい時刻表に目を通されることをおすすめします。
ただし、注意したいのは、同社サイトに掲載されている10月からの時刻表は、作成途中のものをアップしているということ。路線によっては「未完成」とか書いてあるものまであるし、アップ後に内容が変更されて再度アップし直された路線もある。(早く知らせてくれるのはありがたいのだけど・・・)
今後も一部変更される(未完成のがあるくらいだから)と思われるので、現在掲載されている時刻表は参考程度にとらえた方がいいのかもしれない。
では、新ダイヤを見てみます。
※上記の通り、時刻は最終確定ではないようです。ご利用の際は、正式な時刻表でご確認ください。
まず、ほぼ全路線で、時刻の移動(変更)があると思われる。現行と30分前後異なる場合もあるので、注意。
確認した限りでは、唯一増便されているのが、「御野場団地線(有楽町・牛島経由)」。平日・土日とも秋田駅発7時台と8時台が1本ずつ、なぜか増便される。(現在は平日8時、土日9時台が始発なので、始発が早くなる形)
他路線との絡み(他路線で減便された分が増えた)かもしれないが、分からない。
運行本数がほとんど変わらないと思われるのが、「手形山経由大学病院線(秋田大学前経由)」や「泉ハイタウン線(通町・千代田町経由。旧称・泉秋操線)」。
「神田旭野線」もおおむね同じだが、若干の変化がある。
今春の神田笹岡線の廃止に伴い、旭野団地線が廃止分の代替として増便されたため、時刻が近接したダイヤで増便の意味がなかった点が、改善されている。(というかその分、一部減便されたようだが、実害はないと言っていいだろう。)
上りの外旭川市営住宅発が、17:28、17:35と続行し、その次は平日が18:15、土日祝日が18:40までないという、不均衡なダイヤは、平日17:33、18:03、18:23、土日祝日17:24、17:54、18:24、18:54となり、改善されている(平日の18時台が18:33、18:53と続き、多い気もするけど)。
そして、土日は現在の毎時10分or20分と50分秋田駅発という、覚えにくいダイヤから、7時から21時まで毎時00分と30分発という、覚えやすい規則的なダイヤにる。
ただし、平日・土日とも、秋田駅21時45分発だった最終バスが、平日は21時30分(45分発を移動)、土日は21時00分(45分発を廃止)と早くなる。
たしか、昔(市営バス当時のお話)も21時30分が最終で、秋田新幹線開業時に「こまち」の到着時刻に合わせて、遅くした経緯があったはずだが、元に戻ることになる(平日については)。
それに、実は現在のダイヤでは「こまち37号」の秋田着は21時59分なので、21時45分発のバスでは新幹線接続の意味がなかったのです。飲み会帰りの方々は、15分早く帰らないといけなくなりますけどね。
「柳原経由御野場団地線(有楽町・イオン秋田中央店前・南高校前経由)」では、平日上りで、御野場団地発のわずか8分後に南高校構内始発が運行され、しかもどちらもほとんど乗客がいない状態なのだが、これが統合される(南高校発を廃止、御野場発が少し遅くなる)。
これにより、南高校発の柳原経由秋田駅前行きは1本も運行されなくなるようだ。(牛島経由秋田駅行きや柳原経由南高校行きは引き続き運行)
このように、無駄な続行運転を集約した点は、いいことだと思う。(牛島経由の平日午後の5分間隔で続行する部分はどう変わるだろう? 面倒なので調べてません)
今回の改正は、朝夕の通勤通学時間帯はあまり変わらず、昼間の減便が多いようだ。
以前から、昼間(12~14時台前後)はバスの本数が少なくなる傾向があった。全国的にもそうだし、鉄道でもそんな例があるから、人の流動が少ない時間帯ではあるのだろう。
現在30分間隔で運行されている「広面御所野線(秋田駅東口発着日赤病院経由)」は、11時~13時台が毎時1本となる。(土日は毎時2本で変更なし)
同様に現在はほぼ毎時2本の「秋田温泉線(東中学校・からみでん経由)」も、毎時1本に削減される時間帯がやや増える。
「大住・みなみ野団地線(有楽町・牛島・南高校前経由牛島西四丁目行き)」は、昼間の一部減便のほか、現在は平日・土日とも秋田駅20時30分発の最終が、平日19時50分、土日19時30分になる。
大住線の平日の上り最終は、牛島西四丁目発が現在は21時10分、改正後も20時50分と下りよりも遅い。特に需要があるわけではないはずだが、何でだろう? 単に回送せずに営業運転しているだけ?
さらに、市営バス当時は本数が多く利用しやすいイメージだった路線でも、多くで減便が行われる。
既に何年も前から、将軍野線、新屋線、新屋西線、神田線などでは毎時1本ずつ程度間引かれて、毎時1~3本程度の運行になり、市営バス当時を思えば寂しくなったものだったが、それに拍車がかかることになる。
「新国道経由土崎線(飯島北行き)」は、昼間はほぼ毎時2本の運行(飯島北行き以外の路線もあるので、新国道経由全体としてはもっと多い)になったり、22時10分、22時30分と運行される最終とその1本前が、22時20分の1本になるなど、若干減っている。
新国道経由といえば、現在は毎時0~3本と、無意味に不規則で多い時間帯もある「(新国道経由)セリオン線」は、平日ほぼ毎時1本、土日は下り12本から7本に減便され、2時間程度間隔が開くことも。
セリオン線の本数の多さは、セリオン利用者のためというより、単なる運行上都合がいい場所で折り返しできるからという理由のような気がするし、飯島行きのバス停から歩いても大した距離ではない。
でも、土日に2時間バスが来ないのは、仮にも観光施設のバスダイヤとしては、ちょっと・・・という気もする。
そして、大幅減となるのが、旧国道経由の「県庁・寺内経由土崎線(飯島北行き)」。
毎時2本から毎時1本と半減され、最終が平日21時40分が21時05分、土日21時05分が20時05分と早くなる。
旧国道では、多くの区間で将軍野線(通町経由と県庁経由)と重複するので毎時3本は走ることになるし、あまり影響はないのかもしれないが、本数が多いと思っていた旧国道がこれだけ減らされるとは、衝撃。
平日よりも土日の運行本数が多い「県立プール線(スケート場線)」の土日は、毎時ほぼ2本から1本に減便。
一部時間帯で昼間も毎時3本だった「川尻割山線(大町・市立病院前経由運転免許センター方面)」も、毎時2本に減便(商業高校経由が削減、船場町経由は同じ)。商業高校の試験期間などの帰宅の足や、市立病院利用者への影響はないだろうか。
「新屋線」も完全に毎時2本(現在は一部時間帯で3本)の運行になり、平日は秋田駅発が00分と30分で統一される。(例外として16時15分発あり)
ほぼ毎時1本あった「添川線(天徳寺前経由蓬田上丁行き)」は、昼間の間引きと最終1本の繰上げによる減便が行われる。特に土日は、9時15分の次は14時15分までなく、5時間も空白ができる(現在は9・10・12・13・15時台に運行)。これでは「田舎のバス」だ。
添川線は、天徳寺前までは神田線と同じルートなので、保戸野・泉地区の利用者も多い。市営バス当時は神田線・添川線合わせて、15分間隔で運行されており分かりやすかったし、現在も毎時3本は運行されているので比較的利用しやすい路線だが、添川線減便により、神田線2本だけの時間が多くなることになる。
以上、かなりの本数が減らされることがお分かりいただけたと思う。
素人考えでは、車両はもちろん乗務員にも余剰が出てしまいそうだが、その点はどうなるのだろう。
今回の大幅減便は、人口とバス利用者の減少、バス会社の経営を考えれば、やむを得ないととらえるべきなのだろう。
秋田市より小規模な都市では「1日に何本」単位の路線の方が多いのだから、30分に1本で不便などと言っては申し訳なくも思える。
でも、前から言っているけれど、現行の路線を減便することばかり考えるのではなく、新しい街・新しい道路・新しい施設ができて人の動きが変化しているのだから、古いルートにこだわらずにそれらを通る新しい路線を運行し、新たな客を取り込もうという努力をバス会社にはしてほしい。