10月12日から14日まで「2012津軽の食と産業まつり」が開催されていた。毎年恒例のイベントで、名前は前から聞いていたので、どんなものかと覗きに行ってみた。
津軽の食と産業まつりについて、歴史や概要はいまいちよく分からないのだが、弘前商工会議所に実行委員会が置かれ、今年で12回目らしい。1999年以前には別の名称で開催されていて、歴史があるようだ。
【22日追記】近年は3日間で7万人超の来場者がある、秋の弘前の一大イベントになった。
会場は「弘前運動公園」内。※正式には「弘前市運動公園」だが、リーフレットでは「市」が抜けていた
運動公園は弘前駅の南東2キロほどの所にあるのだが、行ったことがなかった。
まつり期間中は、弘前市内を循環する「無料シャトルバス」が2コース運行された。※運行形態や本数からして、「“シャトル”バス」という呼び名はふさわしくない気がする、「循環バス」とか「送迎バス」ってところではないでしょうか。
松原コースが会場→松森町角→三中校前→実業高前→安原3丁目→五中前→会場
※バス停名はリーフレットより抜粋。第三中は「三中校前」という弘南バス独特の略し方なのに、第五中は「五中前」になっている。
城西コースは会場→下土手町1→大学病院前→城西3丁目→市役所前公園入口→中央高校前→和徳十文字→弘前駅4番のりば→会場
どちらも、おおむね毎時1本運行されているが、リーフレットには、会場発と城西3丁目発の時刻しか掲載されていない。

各バス停にも、チラシと同じ内容の掲示しかなく、いつバスが来るのか分からない。これでは、よほど気の長い人でないと利用できない。
シャトルバス車内では、本来は会場内で500円買い物しないともらえない抽選券をタダでもらえるというので、乗ろうと思っていたのに…
【2013年9月25日追記】翌2013年は、シャトルバスは弘前駅城東口と会場の間を30分おきに往復するだけに改められた。
そこで、弘南鉄道で向かうことにした。今回使用したフリーきっぷで弘南鉄道も利用できるので、結局タダだし。
JR弘前駅と同じ弘南鉄道弘前駅から、黒石へ向かう弘南線に、「運動公園前」という駅がある。
毎時1~2本運行されていて、弘前から2駅目。4分、260円。
弘前を出て奥羽本線と並走した弘南鉄道は、最初の駅「弘前東高前」を出ると大きく左(東)へカーブし、運動公園前に到着。
車内は大鰐線に比べるとやはり乗客が多く、「産業まつりに行くの?」などと話している人もいたが、その人たちは降りず、運動公園前に降りたのは僕ともう1人だけだった。

運動公園駅周辺については、改めて記事にするつもりです。
ホームを電車が来た方へ戻り、その端(西端)から運動公園の中へ入るようになっている。ホーム東端にもなんとなく通れそうな空間はあるが、そっちは正式な通路ではないので注意!

まつりの会場は、園内の北寄りなので、南側の駅付近は人が少ない。
野球場、陸上競技場などがひと通り揃っていて、園内の雰囲気としても秋田市の八橋運動公園などに似ている。

まっすぐ北へ進むと、駐車スペースがあって、誘導員が配置されて次々に車が出入りしている。会場は賑わっているようだ。

上に載っている、伸びた桃みたいなお尻みたいな物体は何なんだろう?

公園ができた1978年に設置されたので、引退する友愛が好きな政治家よりも先?

会場を出るシャトルバスには、けっこうな人が乗っており、時間帯によってはほぼ満席の便もあった。まあ、帰りは時間が分かるからね。
屋台やステージイベントがある広場の先にあった建物が、

上記の通り、運動公園自体は弘前市の管轄だが、これだけは青森県管轄。2000年にできたようだ。
真正面にあって目立つ武道館が会場かと勘違いして入ってしまったので、中の様子を。

写真のように武道とは関係なさそうな利用者もいた。秋田県の武道館のように町外れでなく、住宅地にも近いからこういう利用者がいるのだろうか。公共施設なんだから、悪くないと思う。
武道館の手前右側にあるのが、会場だった。

克雪トレーニングセンターは弘前市の施設で、1982年オープン。秋田ではあまり使わない「克雪(こくせつ)」というフレーズが、いかに雪が多いかを思い知らされる。
50メートル×55メートル、天井高さ15メートルの主練習場がメインで、「野球やソフトボール、テニス、運動会など、工夫しだいではなんにでも利用可能です。」とのこと。
中へ入る。

展示会形式でブースが設置され、弘前市内や近郊の企業・店舗、県外の友好都市が出展・出店していた。
津軽塗りとか建設関係とかもあったが、いちばん人気は…

実際、弘前市内の著名なお菓子屋さんなどが出ているので、人の多さにおじけづかなかれば、効率的においしいものが入手できそう。
リーフレットでは「食」が屋外の広場、「産」がトレーニングセンター内ということだったが、そう厳密な区分ではなかったことになる。(食べ物屋さんも、地場産業の1つではあるけれど)
屋外には、なぜか「横手やきそば」「大阪名物いか焼」なんかもあった。やや寒かったせいもあり、屋外のほうが人気だった。
そして、

「食」べるのは難しそうなブースが並んでいました。
全体的に見ると、秋田県の「種苗交換会」的なイベントだと思った。
農業色は薄いけれど、食べ物とか墓石とか地域の産業が一堂に会するという点がそう感じさせる。
以上、ざっと見たレポートでした。※続きはこちら