※全国的には、共済組合や健康保険組合が運営するために「組合」の名称が付く病院がある。それらは「○○共済組合××病院」という名称のものが多く、地元では「××病院」と略されることが多いようで、「組合病院」とは呼ばないと考えられる。
「秋田県厚生農業協同組合連合会(JA秋田厚生連)」が運営する病院のうち、秋田市北部(土崎から飯島へ移転)の「秋田組合総合病院」、能代市の「山本組合総合病院(※山本は地域名)」、大仙市大曲の「仙北組合総合病院」、由利本荘市本荘の「由利組合総合病院」のこと。
いずれも各地域の拠点に位置づけられる大きな病院であり、それがJA系列だというのは、農業県・秋田らしい。
なお、JA秋田厚生連では計9つの総合病院を運営(うち1つは指定管理者として)しているが、上記以外の5病院は「組合」の名は付かない。
(再掲)田んぼと住宅地の境に立つ秋田組合総合病院を平和公園から望むそんな「組合病院」の一部が「組合病院」でなくなる。
秋田組合総合病院ホームページより秋田組合総合病院ホームページの院長名の告知によれば、上部組織「全国厚生農業協同組合連合会 (JA全厚連)」傘下の病院は全国に111あるそうだが、その中で「組合」が付くのは、秋田の4病院だけなのだという(昔はもっとあって、減ったという意味のようだ)。
そのために「名称由来の色々な不利な点がありました」そうで、改称することにしたそうだ。
秋田組合総合病院は、4月1日から「秋田厚生医療センター」という名称になる。
「「厚生」の付く病院は全国に39病院あり、全国的に認知されておりこの名称を取り入れました」とのこと。
5月1日には仙北組合総合病院が「大曲厚生医療センター」となる。(同日に新築移転)
山本と由利については告知がないので、引き続き「組合(総合)病院」なのだろうが、全国で2つだけ残ることになる。
【7月15日追記】この後、2015年春から山本組合総合病院が「能代厚生医療センター」に名称変更されることになった。由利組合総合病院が“最後の組合病院”になるなるようだ。
農業協同組合に「JA」という愛称が付いたのが1992年。今は「農協」と同じ程度に認知されているし、秋田市の「農協ビル」も「JAビル」が定着している。
それを思えば、今さら「組合病院」なのは時代遅れかもしれない。
だけど、秋田の人にとって「組合病院」のネームバリューは抜群だろう。
(我が家のような秋田市中央部の者にとっては、中通、市立、日赤、秋大附属などのほうがよりなじみがあるけれど)
地域の患者や一般の立場からすれば「名称由来の色々な不利な点」は特にないし、「厚生」の名が「全国的に認知されてお」っても、秋田県内的にはまったく認知されていない。
仮に「厚生」はいいとしても、「総合病院」の名を捨てて「医療センター」に改名してしまうのは、素人には格が下がってしまうようにも感じられるかもしれない。(国立病院機構などでも病院から医療センターに名称変更している)
厚生連や病院側の事情はあるのだろうが、「厚生医療センター」がかつての組合病院のことであると、地域に広く認知されるのはかなり先になる予感がするし、それまでは混乱が生じないかちょっと心配。
秋田サティ→イオン秋田中央店の改称の時と同じように。
大曲では、新病棟完成と相まって、地元の方々の間で既にある程度は名称変更が認識されているようだ。それに対して、単に名前が変わるだけの秋田では…
例えば「JA秋田総合病院(略してJA病院)」とかじゃダメだったのだろうか。広島や高知にはあるけれど。
ちょっと視点を変えて、大曲の「仙北組合総合病院」は「大曲厚生医療センター」になるわけだが、地名の部分が「仙北」から「大曲」に変わることについては、共感できる。平成の大合併の“弊害“が解消されることになる点において。
秋田市以外の組合病院の山本、由利、仙北は、所在地周辺の郡名に由来していると思われる。(平成の大合併前は、1つの市に対して1つの郡が紐付けられるような関係だった)
それはそれで良かったのだが、平成の大合併で仙北郡の一部が独立して大曲の隣に「仙北市」が誕生してしまった。
そのため、「仙北」といえば「仙北郡」のほかに「仙北市」も連想されてしまい、「“仙北”組合総合病院」が“仙北”郡でも“仙北”市でもなく、大曲(大仙市)に所在するという、事情を知らない人は混乱しそうな関係になってしまっていた。
「大曲厚生医療センター」ならば、大曲にあることは一目瞭然。
合併後の市名である「大仙」ではなく「大曲」にしたことも、所在地を明確にし、地名を大事にしているように感じられ、個人的には好感が持てる。
最後に、施設の名称が変わるとなれば、影響を受けてしまうのが、バス停やバス路線の名称。
大曲厚生医療センターは大曲駅前だから、影響はなさそう。
問題は秋田厚生医療センター。
飯島に移転後は、複数路線が乗り入れる起終点・乗り継ぎ地点となり、実質的にはちょっとしたバスターミナルとなっている。
そのため、バス停の表示板や車内放送だけでなく、車両の行き先表示や他のバス停の案内図などの差し替えも発生してしまう。中央交通だけでなく、秋田市が事業主体でキングタクシーに委託運行している、郊外部の「秋田市マイタウン・バス北部線」側でも、変更が必要になる。

ここに「厚生医療センター」を収めると見にくそうだし、見えた所で分かりにくそうだし…バス会社には落ち度というか原因はないのに、カネと手間をかけて名称変更に対応しないといけないのには、同情する。厚生連側で費用を負担したりするんだろうか?
「交通公社前」のようにかたくなに以前の名称を使い続けるという手もありますが。
※改称後のバスはこんな状況になった