弘前駅改札口前前回の記事最後でも触れたが、年末の新幹線新青森開業に向け、弘前では「津軽弁」といういろんな地域色豊かな駅弁を売り出すプロジェクトが進んでいる。
【6月10日補足】6月7日から(社)弘前観光コンベンション協会のサイト内に、津軽弁の紹介ページができ、津軽弁のラインナップがやっと明らかになった。
それによれば、この女将弁当も正式な津軽弁の1つとなっていた。
弘前駅1階花見期間中のためか、キオスクではなく、1階と2階のそれぞれ駅ビル「アプリーズ」入口前に特設売場があった。
1階はウェルネス伯養軒単独の売場で販売昼過ぎに最後の1個をゲット。盛岡駅の「前沢牛弁当」など、東北各地のウェルネス伯養軒製品も並んでいたが、夕方にはすべて売り切れて店じまいしていた。
春らしく桜柄の包装兼ひざかけの不織布で包まれていた
「津軽の宿 女将弁当」ウェルネス伯養軒青森支店製 1100円同コンセプトで作られた秋田版は「あきたの宿 おかみ弁当」なので、微妙に表記が異なる。何か意味があってそうしたのかもしれないが、外観も違うし、イマイチ統一感がない。
思っていたよりコンパクトな容器だが、2段重ねだから秋田のよりボリュームはありそう。
下の段(二の重)は全部ごはん品書きによれば、
「稲荷寿司(津軽地方ならではの紅生姜入り稲荷)/太巻き/すしこ(津軽地方ならではの)/白御飯(つがるロマン使用)、しそ杏」
秋田版ではあきたこまちを使っていたから味には文句ないけれど、量が少ないと思ったが、津軽版は多いくらいだ。

珍しい“餅米の漬け物”である「すしこ」(上の写真では、稲荷の陰に少し見えている赤いもの)、紅ショウガで真っ赤に染まったご飯が入る稲荷は、僕も初めて食べた。(すしこの秋田版は食べたことがあるけど)
一の重のおかずも秋田版より豪華そうに感じた。
右上は「菊花漬(秋刀魚入り)」という酢漬け、左上は「鶏治部煮」など煮物、下は「帆立素焼/青森県産りんごの赤ワイン煮ベーコン巻/長芋 ばっけ味噌焼き/十和田湖産 姫鱒西京焼き/イガメンチ(人参・味噌)」など。
「ばっけとはふきのとう」「イガとはイカ」と注釈があった。
青森県産の素材が豊富に使われているのがよく、当然、おいしい。シャキシャキとしたナガイモとほろ苦いバッケとか、ワイン風味のりんごが気に入った。
「イガメンチ(イカメンチ)」は、細かくしたイカ(の足など)を野菜などとともに揚げた津軽の家庭料理。最近、話題になっていて、5月4日にはTBSの「はなまるマーケット」でも取り上げられた。
煮物の「治部煮(じぶに」は、小麦粉をつけた煮物かな。金沢のものが有名だが、青森でも食べるんだろうか? 初めて知った。
こうした解説も品書きに書いてくれると、理解と宣伝につながると思う。
これで1100円。安いとはいえないが、秋田のと比べるとコストパフォーマンスが高いと思う。青森の郷土料理や県産品を知ることができる、おすすめできる弁当だと思う。
製造業者の違いもあるし、同じ駅で並んで売られることはないとはいえ、秋田と津軽を比較すると、秋田版はどうしても見劣りしてしまう。秋田だって、おいしい食べ物はたくさんあるのだから、秋田県人としては今後の努力に期待したい。
◆リゾートあすなろ
ところで、今日、JR東日本盛岡支社から、新幹線開業に合わせて津軽線・大湊線に導入される、新型ハイブリッド車両を使った観光列車名が「リゾートあすなろ」に決まったことが発表された。
青森県の木であり、特産の「ヒバ」の別名から取ったわけだ。(植物分類学的には「ヒノキアスナロ」というらしい)
先日触れた通り、長野・新潟の大糸線・飯山線に導入されるものは「リゾートビューふるさと」に決定している。そろそろメーカーからJRへ引き渡されるという話も聞く。
ハイブリッド車両が導入されるもう1つの路線、五能線は話が聞こえてこないが、どうなってるの?
【20日追記】いただいたコメントと陸奥新報の記事によれば、リゾートしらかみの場合、「新規投入」ではなく「既存車両“青池”をハイブリッド車で更新」するという考えのようだ。そのため、名称を公募したりせず、2代目「青池」編成という扱いになるのではないだろうか。
青色の車体で、青森―秋田間を1日2往復&弘前―秋田間を1往復の計3往復といった点は現行と変化なし。新幹線開業日に運行を開始するという。
以前にも報道されたが、利用者が多いため、既存車両(ブナとくまげら編成)も1両増やして4両編成とし、全車両が4両編成になるそうだ。
五能線に4両編成もの観光列車が3本も走り、しかも最新鋭車両が投入されるとは感慨深い。
【25日追記】24日に正式発表がありました。
※さらにその後、搬入時のようすはこちらとこちら
それにしても、置き換えられる現「青池」はどうなるのだろう?
確かに古い車両ではあるし、サービス向上と環境配慮も必要だが、改造前の普通列車時代までさかのぼれば、他の2本と比べて同じくらいの車齢だからとりたてて古くはなく、廃車にするのはもったいない気もする。
だからといって、ブナ・くまげらの増結分に改造するとなれば、ドアの設置など大がかりな改造工事になりそうだから、あまり現実的でないようにも思える。他の路線を走るとか、団体専用列車にでもするのだろうか?(←憶測です)