広く浅く[blog.goo.ne.jp/taic02より移転]

https://blog.goo.ne.jp/taic02 から移転。秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記など、広く浅く、時には中途半端に深く、いろいろと。

支店内支店

秋田大学手形キャンパスのそば、手形陸橋の下の秋田市手形住吉町に、秋田市に本店がある北都銀行の支店がある。
その店舗出入り口
ドアの上の枠には「北都銀行手形支店」とある。一方、ドアのガラスには、
「手形支店/手形北支店」
どういうこと?

以前はここは手形支店で、手形北支店は別の場所にあった。
昨2018年11月26日に、手形北支店が手形支店の中に移転して来て、1つの建物に2つの支店が入っているという形。
このような形態を「支店内支店」「ブランチ・イン・ブランチ」などと呼ぶ。

支店内支店は、都市銀行の合併時の経過的措置や、店舗建て替え時の対応として行われることもあるようだが、最近は地方の金融機関などの支店統廃合の1つの形として行われることも多い。
2013年には弘前市城南にあった青森銀行城南出張所が富田支店内に移転しており、その時にそういうやり方があることを知った。
みちのく銀行は、今年4月に秋田県の比内支店を大館支店に入れることになっている。青森の大手2行は、今のところ多くはなさそう。
秋田銀行も、今年7月の岩城町支店を本荘支店に入れるのが初。

フィデアホールディングス北都銀行荘内銀行は、積極的に実施している。
北都銀行は、2014年の大館が最初。岩城支店と西目支店が本荘支店に入るという、3支店共存(支店内支店支店?)もある。
秋田市内では、2015年に高清水支店を将軍野支店内に、(この間に手形支店、)今年2月に土崎南支店を土崎支店内に移転している。このうち土崎南支店は、以前は普通の店舗だったが、2011年5月からはイオン土崎港店の1階でテナントとして営業していたのを8年足らずでやめてしまったことになる。イオンの土崎南支店のあった場所は、今月始め時点では空き店舗。【追記】4月1日時点では、空き店舗部分に多少イオン直営売り場の品物が置かれていた。その隣のATMは存続。
さらに今年4月には、広面支店を秋田東支店に入れる。
北都銀行は、1993年までは羽後銀行、秋田あけぼの銀行という別の2つの銀行だった名残りで、比較的近い場所に立地する支店もあり、その整理の意味もあるだろうけど、西目と本荘、岩城と本荘などは、市町合併前の自治体の枠を越えている。結局は、(名目上は移転として)不採算の地域から店を引き上げようということか。

支店内支店を実施する各金融機関側では、支店が実質なくなっても、店番や口座番号が変わらないので、その店舗の口座を持つ顧客の手続きが不要なことをメリットとしている。
たしかに、10年以上前に、秋田銀行がよく行っていた支店の統合(吸収される支店・出張所は完全抹消)では、少なくとも通帳・キャッシュカードの切り替えに窓口に行かないとならない上、振り込みを受けるには相手先に新口座を知らせないとならないし、給与振込口座も変更手続きが必要だった(なぜか公共料金引き落としは自動移行)。それらがないのは楽ではある。

でも、「身近な店が、(なくならないにしても)遠くなる」のは、特に高齢者は困るもしくは不安ではないだろうか。秋田市内の北都銀行の場合は、移転元の旧店舗はATMも廃止されることが多いようなので。道のりでは、土崎南支店は800メートル、手形北支店や広面支店は1キロ動いた。

旧・手形北支店は、秋田東中学校を越えた旭川(川としても地域としても)に近い、北の手形からみでんにあった。現支店とはバス停にして3~4つ分。
逆光ですが営業していた頃
建物は手形支店よりビルっぽくて、きれいにも見える。ショーウインドウには、
平成三十年八月付「ごあいさつ」
手形北支店は昭和48(1973)年12月開設とのこと。
ごあいさつでは「手形支店内に移転することとなりました。」という言い回しのみで、ここから手形北支店がなくなることを伝えている。
支店内支店制度を知らない人も多いだろうから、これを読んだだけでは多くの客が戸惑ったのではないだろうか。

公式サイトのリリースでもタイトルは、北都銀行は「○○支店 『ブランチ・イン・ブランチ方式による』移転について」、秋田銀行は「岩城町支店のブランチインブランチ方式による移転について 」。
支店内支店はまだしも、一般客には「ブランチ・イン・ブランチ」はチンプンカンプンな人がほとんどのはず。「移転」だけを見てしまうかもしれない。知らないのをいいことに、実質店舗統合なのを単なる(近場の)移転に見せかけてゴマかしている。とは言い過ぎ?

みちのく銀行では「店舗の統合について」というタイトル。実施するのは「統合」であって、「この店舗統合は「支店内支店」方式で行う」という書き方。ブランチインブランチという横文字も使っていない。ストレートに伝わって、客としては分かりやすくて誠意は伝わる。

今週いっぱいで移転する北都銀行広面支店
太平山三吉神社近くの手形陸橋の通りにあった北都銀行広面支店は、南下して駅東口からまっすぐの通りの秋田東支店内へ。
現在、Googleで「北都銀行広面支店」と検索すると…
Googleの検索結果の一部
検索結果の左の写真は、移転前の広面支店の建物。
しかし、右上の地図、その下の「外観を見る(ストリートビュー)」、さらに所在地の広面高田(正確には広面字高田)は、すべて秋田東支店のもの。
つまり、ほとんどが既に移転後(店舗内店舗化後)の情報に書き換えられているのだ。

Googleマップは、数日前にゼンリンとの提携を解消して(?)、自前の地図に変わっていて、それで一部不具合が出ているというが、これはそれとは関係ない。
広面支店移転は昨年12月25日に発表され、わりとすぐに魁の経済面に小さく出た。その時に検索したら、もうこの状態だった。
コンビニの新規開店でもあったけど、誰かが気を利かせて素早く更新してくれたのだろうけれど、結果としては気が早すぎる。
天下のGoogleさんならば、事前登録だけして日付を指定して反映、あるいは予定情報を掲載みたいなことはできそうなのに。

また、Googleマップで、手形支店の場所を見ると…
建物は「手形支店」だが、大きな文字で「手形北支店」
しかも「手形支店」の文字は、かなりズームしないと現れない。間違いとは言い切れないけれど主客転倒だし、経緯を知らない人は絶対に迷う。さらに、旧北支店の場所にも「手形北支店」が残っている。

銀行としてはいいのでしょうけど、それ以外の者にはいろいろと悩ましい支店内支店。今後は増えていくのだろうか。
素朴な疑問として、支店内にある支店には支店長がいるのか、行員の所属や業務分担はどうなって(分業なのか兼務なのか)いるのか、支店内の支店を取引店とする新たな口座開設はできるのか、といった疑問もある。調べてないけど、実質統合(実質、形式上だけで支店が移転して共存しているみたいな)なのだから、支店長は置かないもしくは兼務、行員は兼務、口座開設不可かな。

【8月30日追記】8月末に、久々に旧手形北支店の前を通ると、建物が地元の「互大設備工業」の一部部門やその関連会社(?)のオフィスになっていた。外観は銀行時代とさほど変わらず。
【2021年4月7日追記】コメント欄の通り、その後、2019年9月時点では空きビルで互大設備管理地表示。2020年8月からは学習塾が使っている。会社名の縦長看板は存置。互大設備は大町の第一会館だったビルをオフィスとして使うようになったので、その関係で動きがあったのかも。