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カブバス停/紅屋おはぎ

弘前のスーパーマーケットの話題。
この記事などで時々出てくる、青森市の紅屋商事が運営する「ベニーマート」と「カブセンター」。
両者の違いは、店舗の規模ということなんだろうか。カブセンターのほうが広い駐車場を備えた、広くて大きい店の感じ。折り込みチラシは共通のようだ。

弘前駅から東へ2キロほど、国道7号など幹線道路が交わるエリアに、カブセンター弘前店がある。(弘前市内には、カブセンターブランドではもう1店「神田店」もある。)
こういう郊外型の店は、徒歩圏内の人以外は自家用車でなければ行くことはできない。ところが弘前は、弘南バスの「城東環状100円バス」(過去の記事)がある!
弘前バスターミナル、弘前駅(正面でない城東口)、大型店のさくら野、駅東側の新興住宅地を、両方向それぞれ1時間に2本ずつ環状運行するバスが、カブセンター前にも停車する。
バス停名はズバリ「カブセンター」
「しらゆり型」と呼ばれるタイプだそうだけど、弘南バスの新しいバス停の標準型。バス停名が手書きなのも標準。漢数字の「七」を加工したような「セ」、線がはみ出した「ン」など、ぎこちないような独特の文字。逆方向側のポールも、まったく同一の線に見えたので、1枚書いてコピーしたのか。

バス停名は「○○前」なんて言いながら、バス停からその○○まで、けっこう歩かされるものも少なくない。ところが、「カブセンター」バス停は、
店の軒先にバス停が!
玄関のすぐ前にバスが停まってくれる(コカ・コーラの自販機のところが店舗出入り口)。雨や雪の影響なく、徒歩5秒で入店可能。
駐車場に出入りする一般車と同じ経路で敷地内に入り、その通路上に停車する感じ。
商業施設や病院の敷地内に路線バスが乗り入れるケースはたまにあるが、一般車とはルートや場所が区別されているところが多いはず。しかし、これだけ大きくて出入りが多い駐車場に、一般車と路線バスが混ざって走って停まるのはちょっと珍しい。一般車との錯綜、乗客の通路横断時の事故などのおそれはあるものの、手軽で実用的な方法ではないだろうか。
駅方面から来てさくら野へ向かう大町回りが数人降ろして数人乗せて発車
環状運行だからどちらも弘前駅へは行く(運賃も同額)が、駅から来る時は「大町回り」が、行く時は「和徳回り」のほうが所要時間(駅~カブセンターは7~8分、カブセンター~さくら野~駅は16~18分)は短い。

店の軒先に停まるのは、実は大町回りだけ。
和徳回りは通路の向かい側にバス停がある。駐車場内でもちゃんと方向を分けていて、完全に道路上と同じような扱い。
ポールの裏面は真っ白なのね
上の写真で、通路向かい側にある、カート置き場のような小さい小屋が、和徳回り用の待合室付きバス停。待合室の中がちょっと汚かった…

大町回りは、正面から駐車場に入ってきて、バス停を過ぎると、
建物の裏へ回る
店舗裏側からも出入りできるようになっており、搬入口をかすめて、住宅地の中の狭い道へ突き進んから、再び広い道へ出て、さくら野方向へ向かう。和徳回りもこの逆順。
住宅地の狭い道は、秋田の仁井田御所野線のニュータウン御野場辺りみたいな、「ここをバスが通るの?!」という感じになる。スーパーの駐車場に入るのも「ここをバスが~?!」だけど。


さて、ベニーマート・カブセンターは、以前のカツ丼もだけど弁当惣菜類がなかなかおいしそう。
昨年、ここの「おはぎ」がおいしいという話を小耳にはさんだ。

スーパーのおはぎといえば、ここ数年全国的に多少知られるようになった、仙台市秋保の「主婦の店 さいち」というローカルスーパーのもの。遠方から買いに来る人もいて、飛ぶように売れているという。
全国の同業他社の中には、さいちを視察したり、レシピを譲り受けたり(?)しているところがあり、どうも紅屋もそうらしい。
さいちのおはぎはちょっと気になっていたが、そのためだけにわざわざ秋保へ行くほどのおはぎ好きではない。でも、弘前で似たものを買えるのなら…

ここで「おいしいおはぎ」の定義について。
ネットでさいちのおはぎの口コミを見ると、おいしいという声ばかりでなく、「ごく普通」さらには「あまりおいしくない」「まずい」というものも一定数ある。
個人的には、ものごと、中でも食べ物の好き嫌い・うまいまずいは人それぞれで、それをひとくくりにして星の数や無責任なコメントで評価するのは、どうかと思う(関連記事)。もちろん、アクセスなど公式情報が少ない店舗の補足情報など有益な口コミもあるけれど、それが埋没してしまっている。

そうであっても、例えばラーメンなら、味や麺の種類、地名などで、ある程度細かく分けることができ、それで好みを絞りこめる。
しかし、おはぎは、つぶあんこしあんごまきなこ、家庭の手作りも和菓子屋も、全国どこでも「おはぎ」(もしくはぼたもち)で同じ。「おいしいおはぎ」の基準があいまい、というかないのではないだろうか。
それを踏まえて、以下、ご覧ください。

以下は、ベニーマート松原店で買ったものだが、カブセンター弘前店でも見た目や入り数は同一のものが売られていた。彼岸時期以外でも、種類はつぶあん1種ながら1個、2個、3? 4?個入りくらいがあった。
「こだわりの自家製おはぎ」2個260円 ※輸送中にケース内で動いてしまい、少々崩れています
現在は彼岸のセール中で2個258円になっているほか、あんこ、きなこ、栗、ごま、よもぎを1個ずつセットした「彩り五色おはぎセット」627円もチラシに掲載。

第一印象は、大きさに驚かされる。
でーん
家庭や地域で異なるとは思うが、僕が連想するおはぎは、球を上から軽くつぶしたような形。一方、これは細長くて高さもわりとある。ラグビーボール、レモンケーキのような感じ。
一般家庭でもスーパーの惣菜でも、手作りのつぶあんおはぎは、表面のあんこの水気が多いのか、ぐちゃっとした見た目であることがあるけれど、これは水分が少なそう。また、豆の粒がはっきり分かる。
割ると
あんこが分厚く、餅が少ない。そして、餅も“半殺し”どころか、米粒がほぼそのままに近い。

原材料表示は「あんこ(小豆、砂糖、食塩)もち米(国内産)」とシンプル。おはぎ・ぼたもちは、もち米とうるち米を混ぜることもあるが、ここはもち米オンリー。秋保のさいちでは、うるち米も使っているそうだ。

食べると、かなりあっさりしたおはぎ。だから、大きさのわりには食べやすい。
個人的感想しては、おいしいし、まずくはない。でも、あんこは多いわりに甘さが物足りないし、もち米100%のわりには餅らしさがしない。【25日補足】「甘さ控えめ」というより「ほとんど甘くない」。
僕の理想というか「おいしいおはぎ」の基準からは外れてしまっている。おはぎ・ぼたもちというものは、小さくていいから、あんこはある程度甘く、餅はある程度以上つぶれていて餅っぽくなければ…(そもそもこしあん派だし)

折り込みチラシには、「紅屋特製おはぎのおいしい理由」として「あずきのおいしさを活かすため、粒が残るように煮た甘さ控えめの餡」などとあり、店頭のPOPには「一般的なおはぎより糖度を約10度もおさえ」「毎日食べたくなる甘さ控えめのおはぎ」とある。
なるほど。紅屋さんの目指すおはぎの理想像が、そうなのか。
僕は、甘さ控えめでなくてよく、毎日食べなくていいのだから、対極にある。


それにしても、地元津軽のみなさんは、どう評価しているんだろう。
このおはぎを食べて「素朴なおはぎ」と表現したくなったが、ほんとうの素朴さとは違う気がしてやめた。「洗練された素朴さ」「作られた素朴さ」は言い過ぎ?
津軽では、赤飯さえ甘くする(けっこう好きです)し、いなり寿司にもち米や砂糖を使う場合もあるし、米の漬物「すしこ」というのがある。甘くて餅っぽいものを好む傾向。
だから、津軽の家庭で、このようなおはぎを作っているとは考えにくいし、それを店で売るのは…どうなんだろう。これはこれで別物の「甘くないおはぎ」ととらえられているのだろうか。

ネット上には、紅屋のおはぎの評判、というか話題そのものはほとんどない。販売者が騒いでいるだけで、実はそれほどの人気でもない??
秋保のさいちのおはぎのほうだが、やはり、見かけも味も紅屋のおはぎとよく似ているようだ。
だから、さいちのおはぎを良く評価しない人は、「おはぎは甘いもの」あるいは「甘い=おいしい」と考えている人なのかもしれない。
僕も「おはぎは甘いもの」派だけど、「好みに合わない=まずい」とは思わない。好みは人それぞれなのだから。