秋田市のJR奥羽本線・泉外旭川(いずみ そとあさひかわ)駅。開業してもう5年経ち、すっかり定着した。
年に数回しか乗降しないのだが、2026年2月中旬に行った時、変化に気付いた。
線路両側を結ぶ地下道(自由通路・泉外旭川Weロード 菅野地下道)から階段を上がって、駅へ入るところ。いちおう駅舎の出入口に当たる。
入口の右に注目
以前はなかった時計が設置されていた
僕はこの駅で乗ることより、降りることが多い。降車後は振り返らない限り、時計は視界に入らない。直近で乗車したのは2025年6月だったようで、その時にはあったかどうか【1日追記・2025年12月6日に駅を訪問された旅行者のブログの写真を拝見すると、時計はなかった。つい最近、設置されたことになる。】。
一般に、無人駅に時計が設置されることは少ない。費用面もあるだろうが、管理が行き届かず時計が遅れたり止まったりして、それが原因で列車に乗れなかったと言われないためもあるのだと思う。
最近は、スマホ所有者も増えたのでという理由付けで、合理化の一環で有人駅でも時計が撤去されるケースがあり、土崎駅の改札口上の電気時計もなくなった。
泉外旭川駅の場合、駅の外の地下道の出入口外壁に、管理者の秋田市が太陽電池式の電波時計を設置している。泉側に2台、外旭川側に1台。駅の中では時刻を知ることはできないものの、“時計環境”としては恵まれているほうだ。
そこに、駅の中にも1台設置。
でも、開業から数年経ってから設置されたこと、このような場の時計にしては小さくて安っぽい(電池式で、電波時計でもなさそう)ことが気になった。今にしてみれば、設置位置がやや低いのも気になる。
そして現在。
時計がなくなった
時計がかかっていた場所のすぐ下に、ラミネートされた紙が張られていた。
泉外旭川駅を管轄する「秋田統括センター所長」による、3月6日付「泉外旭川駅をご利用のお客さまへ」。
「迷惑行為」をやめるようにとの内容で、「待合室に損傷を与える行為」「ごみをばらまく等」とともに、「私的な時計を無断で設置すること」が挙げられていた。「今回は撤去のみといたしますが」、次は警察に通報するとも。
設置位置や「撤去」とあることから、時計をメインターゲットにした文書のように受け取った。
「私的な時計」という言葉が、なんていうかパワーワードだけど、勝手踏切、勝手橋ならぬ「勝手時計」だったとは。
壁には、釘か何かが刺さっていたであろう穴も開いていて、それを勝手にやったのならば、明らかに器物破損行為だろう。
監視カメラも設置されている。よくもここまで堂々と、というより、このくらいのことはやって構わないという時代遅れの感覚の人が、勝手に時計をかけたのだろうか。かけたはいいが、その後の時刻修正や電池交換にも責任を持つつもりだったのだろうか。
児童養護施設に(打診なしで)ランドセルを勝手に置くのと通じる気がする。ランドセル分の予算が付いているかもしれないし、子どもたちには好みの色や形もあるだろうに。
どうしても時計が必要だと思ったら、JR東日本、だめなら秋田市や地域団体に相談するという手順を踏むべきである。
時計もスマホも持たずに列車に乗る人もいなくはないだろうが、多くはないはずだし、泉外旭川駅では上記の通り、地下道入口には時計がある。今の時代、それで充分としなければいけない。
あと、スマホを持っていれば、時計よりも、運行情報が分かるJR東日本のサイト「どこトレ」を見たほうが分かりやすい。発車時刻間際に駅にあせってたどり着いたら、列車が5分遅れていて余裕だった、という徒労を避けられる。
ただ、どこトレは「始発駅の発車が遅れている時、その理由や遅れ見込みが分からない」のは改善の余地あり。雪で遅延が頻発したこの冬は、数分遅れなのか、30分遅れなのか分からず、何度か、やきもきさせられた。